『ごめんねでてこい』を読んで読書感想文を書こうとしている小学生、必見!今回は保護者や大人向けに、本作のあらすじ(ネタバレ要約)や感想を紹介したうえで、読書感想文を書くためのコツを解説します。例文も載せるので、ぜひ参考にしてみてください。
『ごめんねでてこい』(小学校低学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | ごめんねでてこい |
作者 | ささき みお (イラスト, 著) |
出版社 | 文研出版 |
発売日 | 2023年7月7日 |
ページ数 | 80ページ |
『ごめんねでてこい』は、いろいろお世話をしてもらったおばあちゃんに怒ってしまい、なかなか謝ることができない小学生のはなちゃんが主人公。「ごめんね」と素直に謝ることの大切さや、家族のありがたみを感じさせてくれる一冊です。
本作は、イラスト付きで読みやすく、じーんとくる感動物語が描かれています。お子さんはもちろん、大人にも読んでほしい作品です。また、2024年における青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(小学校低学年の部)に選出されています。
※『ごめんねでてこい』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・なかなか素直に謝る経験ができなかった人
・家族の大切さを教えたい、知りたい人
↓↓『ごめんねでてこい』を買いたい人は以下から↓↓
3分で分かる『ごめんねでてこい』のあらすじ要約【※ネタバレあり※】
はなちゃんは大好きなおばあちゃんとしばらく一緒に過ごすことになった。一緒に遊んだり、いろいろお世話をしてくれたりするおばあちゃん。だけど、正しいことだとは思いつつ、いろいろ注意してくるおばあちゃんのことが少しだけいやになってきていた。
ある日、お友だちのゆうちゃんが遊びに来たとき、きちんとあいさつしなかったことを直接注意したおばあちゃん。今までのことがふりつもっていたはなちゃんは、ついにおばあちゃんに対して「きらい」と言ってしまった。
おばあちゃんはその後、お友だちに言いすぎたと謝ってきたけれど、はなちゃんは謝れずにいた。そして、そのままおばあちゃんは自分の家へ帰ってしまった。
(もういいよ、わたしもいやなこと言ってごめんね。)
そう言いたいのに、うまくことばがでてこなくて、ただじっと下を見つめているばかりでした。
引用:『ごめんねでてこい』本文(39ページ)より
しばらくしたある日、おばあちゃんが救急車で運ばれ、入院することになりました。お父さんとお母さんは何度もお見舞いに行くものの、はなちゃんは嘘の理由をつけて、なかなか行こうとしません。
そんな中、お友だちのゆうちゃんから、きちんとあいさつをしたら褒められたからおばあちゃんに「ありがとう」と言いたいと聞かされます。また、お母さんからは、おばあちゃんがはなちゃんのことを今でも大切に想っていると伝えられます。
ついにお見舞いに行く決心をしたはなちゃん。病室でおばあちゃんに会うと、これまで大切にしてもらった思い出がよみがえります。そして、ついに「ごめんね」と伝えることができたのです。
おばあちゃんが元気になるように、できることをしよう。
それから、「おばあちゃん、だいすきだよ」って言うんだ。
引用:『ごめんねでてこい』本文(78ページ)より
【※30日間無料※】「聞く読書」で苦手な読書を克服しよう
読書感想文を書くのは苦手だけど、これを機に読書を楽しめるようになりたい……!
そんな人におすすめなのが、Amazonが提供しているサービス「Audible」です。
こちらは「聞く読書」として、耳で読書を楽しめるというもの。
「活字をみると、どうしても眠くなる」
「まずは気軽に読書体験してみたい」
「すき間時間を有効活用して読書を楽しみたい」
そんな人にぴったりなサービスとなっています。しかも、今なら30日間無料で利用できるんです!
12万以上の対象タイトルが聴き放題!
読書が苦手な人におすすめなのは、
『ハリー・ポッターと賢者の石』(映画も大ヒットしたファンタジー小説)
『モモ』(読書感想文の題材としてもおすすめの児童文学)
『そして、バトンは渡された』(とても読みやすい本屋大賞受賞作)
あたりを楽しまれてはいかがでしょうか?
ぜひ、この機会にAudibleを体験してみてください!
↓↓オーディブルの30日間無料登録は以下をクリック!!↓↓
今すぐオーディブルを30日間無料体験してみる!
『ごめんねでてこい』の読書感想文ガイド【例文つき】
『ごめんねでてこい』は2024年の課題図書(小学校低学年の部)に選出されています。本作を読んで、読書感想文を書こうとするものの、どこから書き始めればいいか、迷っているお子さんもいるでしょう。
読書感想文を書くうえで重要なのは、単にあらすじをまとめるのではなく、そこからどう感じたかを書くことです。過去に登場人物と同様の経験をしたか振り返り、そのときの自分の感情を思い返しながら書けるとよいでしょう。
ここでは、大人向けに読書感想文の書き方を解説し、例文もあわせて紹介します。お子さんへのアドバイスの参考にしてみてください。
はなちゃんはなぜ嫌いと言ってしまい、謝れなかったのか考察する
本作では、主人公のはなちゃんがおばあちゃんに「きらい」と言ってしまいます。はなちゃんの立場になったときに、なぜはなちゃんはおばあちゃんにきらいと言ってしまったのか、考察してみましょう。
そのうえで、はなちゃんの気持ちをもっと知ろうとしてみたり、自分にも共感できることがあれば具体的な例を出して書いてみたりするとよいです。例文を示します。
【例文】
はなちゃんがおばあちゃんにきらいといったのは、友だちのことについてちゅういされたからでした。たしかにあいさつをしないのはわるいことですが、大切な友だちのことを言われていやだったんでしょう。はなちゃんが「きらい」というのはだめだけど、友だちのことがきっかけでおこったということは、はなちゃんは友だち思いでじつはやさしい子なんじゃないかとも感じました。
【例文】
はなちゃんはおばあちゃんがふとんをかけてくれるなど、いろいろお世話してくれることに「そこまでしてくれなくていいのに」と感じていました。もしかしたらはなちゃんは、自分でなんでもできると思っているのに、いろいろしてもらっていることを、子どもあつかいされていていやだと感じていたのかもしれません。わたしもじてんしゃにのれるのに、しんせきのおばさんに「だいじょうぶね?」となんどもいわれて、すごくしんぱいされたのに、ありがたいと思いつつも、すこしいやな気持ちになったことがあります。はなちゃんもそのときに似た気持ちだったんでしょう。
素直に謝れなかった経験をふりかえる
みなさんも似たような経験はありませんか?
・公園で友だちを泣かせてしまい、謝れなかった
・遊んでいるときにお店のものを壊してしまい、謝れなかった
・自分のせいでみんなを待たせてしまったのに、謝れなかった
このような経験がないか、一度思い出してみましょう。
次に、そのときになぜ自分は謝れなかったのか、考察してみましょう。
はなちゃんがなかなか謝れなかったのは、おばあちゃんがきずついて自分のことを嫌ってしまったんじゃないかと勘違いしていたからでした。こちらの勝手な思い過ごしでぎくしゃくしてしまうというのはよくあることですね。そういう経験があれば、書きやすいと思います。
【例文】
ぼくは友だちの家でおえかきをしているときに、つくえにペンのインクがついてしまい、けそうとしたけどなかなかきえなくて、そのまま帰ってしまったことがありました。つくえがよごれて友だちが悲しむと思い、なかなか言い出せませんでした。つぎに遊びにいったときにつくえをみると、すっかりきれいになっていました。ぼくはほっとした気もちになったけれど、あのときすぐに言っていれば、モヤモヤした気もちをひきずらなくてすんだとこうかいしました。
今回、はなちゃんもずっとモヤモヤしていておばあちゃんになかなか会えなかったので、なんでも早くたいしょすればいいのかもしれないと感じました。
【例文】
ぼくはよく弟とケンカをするのですが、いつも父が「ケンカをするほど仲がいい」といういみがずっと分からずにいました。だけど、はなちゃんがあやまったあとに、おばあちゃんのことが今までいじょうに大好きになったのを知って、父のことばがなんとなく分かるようになりました。ケンカをしてもあやまってまた仲をとりもどせば、不安なじきに相手のことをよりふかく思うぶん、今までよりもきずなが強くなるのかもしれません。ケンカはもちろんよくないけれど、相手がだいじょうぶかな、悲しんでないかなと気づかえることはよいことだと感じます。
家族のありがたみについて書く
家族のありがたみについてふれるのもいいでしょう。読者にとって、家族とはどんな存在なのか、またどう接すればいいか考えるよいきっかけになるはずです。
【例文】
はなちゃんのおばあちゃんは、自分のことを思ってくれるからこそ、いろいろ世話をしてくれるし、正しいことをしっかりちゅういしてくれるのでしょう。それにおばあちゃんは、人生を長く生きているので、いつもためになってくれることを言ってくれていると思います。ぼくもあれやこれや言ってくるおばあちゃんにいらっとするときがありましたが、いろいろ注意されてもむっとせずに、ちゃんとすなおに聞くことが大事だと思いました。
【例文】
はなちゃんがこのままおばあちゃんに会えなかったらどうしようと、ハラハラしながら読みました。わたしは、きょねんにひいじいちゃんが病気で死んでしまったので、だんだんと弱っていくおばあちゃんのすがたがそうぞうできました。いつまでもおじいちゃんやおばあちゃんは元気ではいられないので、元気なうちにもっと会っていろいろ話すのが大切だと感じます。今年のおぼんでおじいちゃんとおばあちゃんと会うときは、いつもよりたくさん話そうと思いました。
参考にしたい『ごめんねでてこい』の感想・口コミ評価まとめ
ここからはレビューサイトに寄せられた、『ごめんねでてこい』の感想や口コミを紹介します。読書感想文を書くうえでも参考になるかもしれません。
あらすじを読んだら「〇〇も、ごめんね、なかなかできなかった時あるよ。」
とお友達に謝れなかった過去のお話をその場でしてくれました。
買って帰って読み聞かせすると、「主人公のこういうところは、自分に似ている」など、自分と比較しながら感想がたくさんでてきました。
引用:Amazon
素直になれない主人公が、幼少期の自分や娘と重なって涙が出ました。
小学生の娘にも薦めると読んだあと、2人でまた泣きました。
引用:楽天ブックス
おばあちゃんが口うるさく言う気持ちが分かるようになってしまった(笑) 言いたくなるのよね~挨拶に関しては私も娘の友達に言っていたっけ
引用:読書メーター
正しいのは苦しいのだと、なかなか気持ちを言葉に表せない子もすごく共感できると思った。
引用:読書メーター
まとめ:『ごめんねでてこい』は素直に謝る大事さを説いた本だった
いかがでしたか?『ごめんねでてこい』の特徴を以下にまとめました。
・2024年における読書感想文の課題図書(小学校低学年の部)
・素直に謝る大事さを説いた本
・家族のありがたみについても分かる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
↓↓『ごめんねでてこい』を買いたい人は以下から↓↓
コメント