3分で分かる『希望のひとしずく』のあらすじ&読書感想文を書くコツまとめ

『希望のひとしずく: A Drop of Hope』を読んで読書感想文を書こうとしている中学生、必見!本作のあらすじや感想を紹介したうえで、読書感想文を書くためのコツを解説します。例文つきで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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『希望のひとしずく: A Drop of Hope』(中学生の課題図書)の内容とは

書名 希望のひとしずく: A Drop of Hope 
作者 キース・カラブレーゼ (著), 

代田亜香子 (翻訳)

出版社 理論社
発売日 2023年7月4日
ページ数 312ページ

『希望のひとしずく: A Drop of Hope』は、中学生3人が街の言い伝えである井戸の願いを自らの手で叶えていくのが、物語の軸となっています。さまざまな願いが巡り巡って、希望を与えてくれるストーリーです。

本作は多くの登場人物が出てきて、ストーリーも複雑に絡み合っています。じゃっかんの読みにくさはありますが、一人一人の物語を追ってそこに焦点を当ててみると、個性的な読書感想文を書きやすい題材ともいえます。この点は後ほど触れていきましょう。

※『希望のひとしずく』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている中学生
・願い事が叶った経験がある人
・今、叶えたい願いがある人

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『希望のひとしずく』のあらすじ【※ネタバレなし※】

アーネストは、おじいちゃんが亡くなる直前に屋根裏を片づけるように言われていた。そこには箱が置いてあり、お絵かきセットなんかが残されていた。まるでおじいちゃんから持っていきなよと言われているようだ。

ここはクリフ・ドネリー。通称「残念な町」。この町にはトンプキンス井戸の言い伝えがある。井戸にコインを投げ入れてお願いすると、その願いが叶うというものだ。その話を教えてくれたアール先生は、生徒からそんなの信じるのかと聞かれて、こう言った。

どうかな。ただ、この世に希望があるのは信じている。愛があることも……
引用:『希望のひとしずく: A Drop of Hope』本文(40ページ)より

トンプキンス井戸のことを聞いたその日、引っ越してきたばかりの生徒・ウィンストンが、いじめっ子のトミーに絡まれた。そこへアーネストが「やめなよ!」と言って、止めに入った。

今度はアーネストがボコボコにされると思ったとき、クラスメイトのライアンがしぶしぶ2人の間に立ちはだかる。すると、トミーは「放課後、おぼえてろよ」と言い残していった。

迎えた放課後。アーネストとライアンは自然保護区の方へ逃げ込む。すると、ほら穴を見つけ、そこがトンプキンス井戸の底だと知る。

次の瞬間、井戸の上からウィンストンがお願いしているのが聞こえてきた。引っ越してきたばかりのウィンストンは友だちがほしいらしい。

その願いを聞いたアーネストとライアンは、2人でウィンストンの願いをかなえようとする。

アーネストは屋根裏にあったお絵かきセットが何かの役に立たないかと思い、次の日、学校へ持っていくのだが……。

こうなったからにはぼくたちでなんとかしなくちゃ
引用:『希望のひとしずく: A Drop of Hope』本文(67ページ)より

ライアンは、アーネストと幼なじみのリジーとの3人で、トンプキンス井戸の底で聞いた人々の願いをかなえようとする。アーネストが屋根裏で見つけたものが、不思議な力で解決へと導いていき……。

3分で分かる『希望のひとしずく』の要約【※ネタバレあり※】

前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう

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物語前半は、トンプキンス井戸に寄せられた願いを、叶えていく話が描かれる。アーネストが屋根裏で見つけたものが、悩み解決への大きなキーとなる。屋根裏のロッキングチェアの上にあったのは、以下のものだ。

・お絵かきセット
・ボードゲーム
・靴下でつくったサルの人形
・おもちゃのピストル
・手づくりのキルト
・消火器

トンプキンス井戸での願いと、そのとき役立った屋根裏のもの、その結果について、一例を簡単にまとめていく。

・ウィンストン「友だちがほしい」
→屋根裏の道具:お絵かきセット
→お絵かきセットをきっかけに、盗難を疑われたトミーをウィンストンが嘘でかばったことで、2人がその後仲良くなった。

・ペイジ「弟のセスが字を読めるようにしてほしい」
→屋根裏の道具:ボードゲームの箱にあったカラーフォーム
→カラーフォームを拾ったときに見つけた本の中で目の病気を知った先生が、セスにその症状のことを教えてくれた

・アーロン「ビッグフットの証拠がほしい」
→屋根裏の道具:消火器
→森が燃えて逃げ出す人影を捉えた写真がビッグフットのように写っていた

・男の子「病気の祖母のもとへ母親が行く航空券を買うために、バイトを増やしたい」
→屋根裏の道具:おもちゃのピストル
→巡り巡って、ピストルを手にできるとテンションのあがったエアラインの係員が、男の子の母親のチケットをファーストクラスへと格上げした。そのとき偶然隣に座った出版社編集者との縁で、その母親は本を出版できるようになった。

特に、最後の願いが叶えられたと知ったライアンはこう思った。

自分が知らない願いごとなんて、山ほどある。つまり、そういうことなのかも。ひとりの力で世界をよくすることなんかできない。だけど、世界のかたすみで、それぞれができることをすればいい。
そして、願えばいい。
引用:『希望のひとしずく: A Drop of Hope』本文(304ページ)より

また、物語後半は、テレビ放送記者のアンドレアが登場し、危機を迎える。靴下でつくったサルの人形から盗品のダイヤが出たことに疑問を持った、アンドレアがしつこく取材してくるのだ。ライアンたちは、井戸にまつわる秘密まで暴露されそうだと思い、不安になる。

しかし、そこでアール先生が話をでっちあげたことで、結果的にアンドレアを逮捕でき、事態は収束した。その後、悪天候でトンプキンス井戸でこわれてしまう。しかし、トミーがトンプキンス井戸のレプリカを作り、それが地元の目印的存在となった。

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『希望のひとしずく』の読書感想文ガイド【例文つき】

『希望のひとしずく』は、2024年の読書感想文課題図書(中学生の部)に選出されています。しかし、いざ読書感想文を書こうとすると、どこから書いていいか分からないという人もいるでしょう。

読書感想文で大事なのは、ただあらすじをまとめるのではなく、その本を読んでどう感じたかを自分の経験に照らし合わせながら書くことです。

また、本書に限っていえば、登場人物が多く、ストーリーが複雑に絡んでいる分、一人に絞れば、個性的な感想文を書きやすいといえます。

例文付きで、読書感想文を書くコツを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

今まで自分の願いが叶った経験を振り返って書く

本作には井戸に願いごとをしにくる人物たちが多く登場してきます。みなさんも今まで何か願いごとをした経験があるでしょう。それはどんな願いごとだったか一度振り返ってみましょう。もし思い出すものがなかったら、今から思い浮かべるのでも問題ありません。

本作に出てくるような願いごとと共通するものがあったら、テーマとして書きやすいですね。たとえば作中で、自分の願いじゃなくて、他人の願いをする人も多いという気づきがありました。他人の願いごとをした経験はあるか、なぜそう思ったのか、一度分析してみてください。

そのうえで、その願いがどうなったのかについても、まとめてみましょう。具体的にかなったのか、少しは近づいたか、全然かなってないか、判定してみましょう。

もしその願いがかなっていたら、何がきっかけになったかについても考えてみてください。本作ではアーネストが屋根裏で見つけたものがその手助けをしましたが、皆さんの願いも意外といろんなものがかかわっているかもしれません。

まとめると……
①自分が今までした願いを思い出す
②その願いごとを分析する(自分のため?他人のため?)
③願いごとがかなったのかどうか判定する
④かなったきっかけになったものを考える

これらの作業をするなかで、本書との共通点があれば、それを指摘しつつ、読書感想文を書いてみるといいですね。

(例文)
この作品はいろんなお願いをする人たちが出てきます。そういえば、わたしも以前、親戚のおじさんが事故にあったと聞いて、無事でいてほしいと願ったことがありました。ライアンが他人のための願いごとが多いと気づいたように、私にも自分というより大事な人のお願いをしたことのほうが思い出に残っています。

ちなみに、おじさんは少しけがをしただけで無事でした。お見舞いに行ったときに、車にお守りをつけていたからだと言っていて、それは親戚で集まったときに、一緒に初もうでに行った神社で買ったものでした。あのときに一緒に手に入れたものが、おじさんを救ってくれたかと思うと、少しうれしいようなほっとしたような気分になりました。

本作ではアーネストが屋根裏で見つけたものが、願いをかなえる手助けをしますが、強く願えばなんでもお守り代わりになってくれるんだろうなと感じました。

推しメンを作り、メンバーの好きなところや注目ポイントを見つける

本作にはいろんな登場人物が出てきて、読むのに苦労するかもしれません。2-3ページに「主な登場人物」の紹介が掲載されているので、出てくる度に見返して、相関図を思い浮かべながら読むといいでしょう。

登場人物が多い分、他の課題図書に比べて読みにくさはありますが、一人一人が個性的なのでそれらの人物にフォーカスした文章ができると、個性的な文章にしやすいです。今どきのことばでいうと、登場人物のなかで一人「推しメン」を見つけてみるといいでしょう。

例えば、リジーのママのジュリア。看護師として働きながら、罪を犯した少年の面倒もみるという人物です。

【例文】
わたしは、リジーのママのジュリアがとても印象に残りました。かなり男前で勝気な性格で、「ずんずん出てきた」と書かれているシーンは本当に存在感を感じますし、「いますぐチーズバーガーにかぶりつきたい気分」なんて言えるのは、男勝りな一人の強い女性像がよく出ていると思います。

このように、ある特定の人物に注目して、その人の言動にどんな感想を持ったか具体的に書くと、筆が進みやすいのではないでしょうか。

ゴシップ記事ではなく、温かな物語を信じる力について書く

本作の後半ではテレビ放送記者のアンドレアが街の噂について取材を重ね、知られてはいけないことを暴露しようとしてきます。ゴシップ記事は人の関心を集めると思われているからです。

それに対して、終盤で出てくる、作家が書こうとしている小説は温かな物語で、人々に希望を与えようとしています。また、アール先生がでっち上げた話も、人を救うためのものでした。

この2つを比較して、自分なら人を貶めるような話ではなく、希望を与える物語を信じたいという旨の感想を述べてみるのもいいでしょう。

【本文】
アンドレアが取材で暴こうとしている話は、誰も救わないどころか、井戸の話を信じている人やせっかく井戸の願いを叶えようとしている子どもたちの努力を踏みにじるようなものでした。それが人の関心を集めるのは悲しいですが、たしかに世の中にはゴシップ記事と呼ばれる、芸能人や有名人の良くない噂を書き立てるものがたくさんあります。

大事なのは、それを読んでこちらがどう対処するかだと思います。そもそも、そんな根も葉もない噂話は信じない、読もうとしないという選択もあるでしょう。

それより最後の小説にも出てくるような温かな物語の力を信じたほうが、どれほど生きるのが楽しくなってくるでしょうか。物語の奥には、人を楽しませようとしてくれる存在があると思いながら読むと、さらに温かなもので心が満たされそうだと思います。

参考にしたい『希望のひとしずく』の感想・口コミ評価まとめ

ここからは読者がレビューサイトに投稿した感想をいくつか紹介します。読書感想文を書くうえで参考になるかもしれないので、ぜひチェックしてみてください。

某女史の話はこれで解決とはならんだろうとか、そもそもおじいちゃんはなんでそんな風に?という疑問は残りましたが(おじいちゃんにはここで語られなかった話があるのかな)、この本の後もそこで生きる人々の暮らしは続くのだと考えれば全てが明らかにならないのもむべなるかなと思える程には街と人々の存在を実感出来たお話でした。
引用:読書メーター

登場人物表にびびるくらいたくさん名前があるんだけど、とりあえず読みはじめてしまえば、テンポのよい訳にひかれてぐんぐん読める。
(中略)
3人の中学生を中心に、生徒や住民をつなぐ形で不思議が広がっていくのがいい。
引用:楽天ブックス

きっと町の全員が主人公なんだろうな。出てくる子たちは最初、「だれかもわからないけど、知り合いみたいな気」がしてくる。映像化、舞台化できそうなお話で、リラックスしたい休日に観たいやさしい展開だった。
引用:楽天ブックス

ちょっとした優しさで、誰もが明日も生きられる・・・
そんな不思議に心から涙。
久々の児童書だけれど、現代物で、こんなに感動したのも、
本当にいつ以来だろう?
引用:楽天ブックス

まとめ:『希望のひとしずく』は願いごとにまつわる希望の小説だった

いかがでしたか?『希望のひとしずく』の特徴を以下にまとめました。

・読書感想文の課題図書(中学生の部)
・願いごとをした経験がある人なら共感しやすい
・登場人物が多いので、推しの人物を作ると感想文を書きやすい

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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