『ぼくはうそをついた』を読んで読書感想文を書こうとしている小学生、必見!今回は本作のあらすじ(ネタバレ要約)や感想を紹介したうえで、読書感想文を書くコツを解説します。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
『ぼくはうそをついた』(小学生高学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | ぼくはうそをついた |
作者 | 西村 すぐり (著),
中島 花野 (イラスト) |
出版社 | ポプラ社 |
発売日 | 2023年6月7日 |
ページ数 | 174ページ |
『ぼくはうそをついた』は、原爆で身内を亡くした2人の小学生が出会い、当時のことを知っていきながら、原爆で亡くした子の記憶に悩むおばあさんを助けてあげようとする物語です。
戦争のむごたらしさを知れる一冊であることに加え、小学生たちのさわやかなやりとりや、うそをつくことで人を救えることもあるという教訓を教えてくれる一冊となっています。
※『ぼくはうそをついた』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・原爆のおそろしさを知りたい人
・人を守るやさしいうそもあると知りたい人
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3分で分かる『ぼくはうそをついた』のあらすじ要約【※ネタバレあり※】
小学生のリョウタはシゲルじいちゃんから、お兄さんのミノルさんが原爆で亡くなったと聞かされる。死んだ人の遺品にミノルのナイフが残っており、家に帰ろうとしていた途中で亡くなったのではないかと思われるそうだ。
これまで遠い昔のできごととしか思っていなかったリョウタだが、もう一度自分の目で見たいと思い、広島の市街地を歩いたり、資料館に行ったりしながら、当時のことを想像していく。
一方、リョウタより1つ年上のレイは、ひいおばあちゃんのことをいつも気にかけていた。ひいおばあちゃんのタヅさんは、戦争で息子のショウタを亡くしており、記憶があやふやになっているため、その息子を探そうするのだ。レイはそんな息子の代わりになれないかと思い、髪の毛を短くするのだった。
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リョウタとレイは、お互いに身内で原爆の被害者がいることを語りあった。そして、レイのひいおばあちゃんのタヅさんが行方不明になっていると知る。
タヅさんを見つけたリョウタだったが、「ショウタか」と呼びかけられて思わずそのままうそをついてしまう。そして、会話をするうちに、ショウタとミノルがかつて友だちだったと知った。
タヅさんは、すぐにわすれてしまうかもしれないけれど、リョウタは、きょうのことをおぼえておいてあげようと思った。かわしたタヅさんとのやりとりは、タヅさんとリョウタだけのひみつだった。
引用:『ぼくはうそをついた』本文(158ページ)より
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『ぼくはうそをついた』の読書感想文ガイド【例文つき】
『ぼくはうそをついた』は2024年における小学生高学年の部の課題図書に選ばれています。さっそくこの本を読んで、読書感想文を書こうとしたものの、どこからどう書いていいか分からずにつまづいている人もいるかもしれません。
読書感想文を書くうえで大事なことは、あらすじをまとめるのではなく、その本を読んでどう感じ、どう行動すべきか考えた内容を書くことです。
ここでは読書感想文を書くコツについて、具体的にアドバイスをしていきます。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
命の大事さを学ぶ経験について書く
この本の<序章>「いただきます」では、リョウタとしげるじいちゃんが川で魚つりをする場面が描かれています。一読すると、本作のメインテーマからはあまり関係ないようにも思われますが、ここも命の大事さを語るうえで大事な章となっています。
リョウタが魚をつっても逃がしてやればいいというと、シゲルじいちゃんは「いのちを、あそびにつこうちゃいけん」と注意するのです。
こういったなにげない自然の経験で、命の大切さを学んだことは皆さんにもありますか?もし、あれば当時のことを思い出して、その時に感じたこととリンクさせながら書けるとよいでしょう。
【例文】
序章でリョウタがシゲルじいちゃんといっしょにアユをつる場面がありました。そこでシゲルじいちゃんが命を大事にしなさいといったことを話していて、ぼくはハッとしました。ぼくは前に修学旅行でにわとりの飼育小屋を見に行ったことがあり、そこでも命の大切さを学んだからです。序章のタイトルは「いただきます」ですが、自分たちが生きれるのは、そういう大切な命をいただけるからだと思って、感謝して食事をしたいと思います。
戦争を語り継ぐ大事さについて書く
この本でさけては通れないのが、やはり戦争について考えることですね。世界で唯一、核爆弾を落とされた国が日本であり、そんな日本に住んでいるからこそ平和について訴える意義もあるでしょう。
また、最近はロシアによるウクライナへの侵攻が続いており、中東でも緊張状態が高まっています。昨今の世の中の事情についてどう考え、本作を通して戦争の悲惨さを改めて知って気づいたことを書いていくといいでしょう。
【例題】
戦争は遠い国のできごとだと思っていましたが、この本を読むと日本でも多くの戦争で失った命があると気づきました。また、本作に出てきたタヅさんなど、当時に子どもを亡くした人が今でも苦しんでいる姿をみて、いたたまれない気持ちになりました。日本で原爆を落とされた人たちはもうかなり少なくなってきていて、当時のことを経験談として話してくれる人はあまりいません。そんななか、ぼくたちがその話を語りつぐことで、二度と原爆が落ちないような世の中にしていきたいと考えています。そういう意味ではこの本の存在もとても重要で、こういったリアルな描写がある作品をもっと多くの若い人たちに読んでいってほしいと感じました。
人を守るための嘘について書く
本書のタイトル「ぼくはうそをついた」にもあるように、作中の人物がうそをつくことが物語の重要なカギとなっています。みなさんもこれまでうそをついたことが、人を救うきっかけになったという経験はありませんか?うそをつく意味について考えるのも大事です。
【例文】
ぼくはずっとうそをつくのはダメだと教わってきました。それがあたり前だと思ってきました。しかし、うその中にも人を悲しませるうそと、人を喜ばせるうそがあるのだと思いました。たとえば、たんじょうびのサプライズは人を喜ばせるためのものなので、その過程でうそをつくのはしかたがないと思います。本作でも主人公がタヅさんの息子のふりをして安心させたことで、結果的にタヅさんを安心させることができました。こういう人を救うためのうそは、これから生きていくなかで大事になってくるんじゃないかなと思います。
参考にしたい『ぼくはうそをついた』の感想・口コミ評価まとめ
ここでは、『ぼくはうそをついた』のレビューサイトに寄せられた感想や口コミをいくつか紹介します。感想文を書く上での何かしらの参考になるかもしれません。
作中にでてくるミドリ先生は作者のお母さんがモデルだそうですが実体験も含めて戦争の恐ろしさと悲しさ、現代と過去、そして淡い恋心がうまくまとまった良書だと思いました。
引用:楽天ブックス
私も明治生まれの亡き祖母から戦争や関東大震災の話を聞いておけばよかったと思ったけれど、学生時代はなかなかそのことに興味が向かない。高学年には難しいけれど、知識の種として。認知症、家族テーマも含んでいるかな。
引用:読書メーター
作者の過去作『ぼくがバイオリンを弾く理由』の登場人物も関わってくるが、どちらも独立したストーリーなので先にこちらを読んでも構わない。
広島出身の作者にとって原爆の話は継承しなければならないテーマなのかもしれないが、押しつけがましさがないので今の小学生が読んでも素直に共感できると思う。
引用:楽天ブックス
親はいつでも子の帰りを待っているもの。帰りが遅くなったリョウタが母親に抱きしめられるシーン。この経験があったからこそ、タヅさんの被爆した息子ショウタさんを探し続ける理由に共感したのだろうし、咄嗟に「かあちゃん、さがしてくれてありがとう」という優しい嘘がつけたのだろう。
引用:読書メーター
まとめ:『ぼくはうそをついた』は戦争の悲惨さを知れる一冊だった
いかがでしたか?『ぼくはうそをついた』の特徴を以下にまとめました。
・小学生高学年高学年の部の課題図書
・広島に原爆が落ちた当時のことが知れる一冊
・やさしいうそもあると分かる一冊
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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