『ドアのむこうの国へのパスポート』を読んで読書感想文を書こうとしている小学生、必見!今回は本作のあらすじ要約(ネタバレあり)や感想をまとめたうえで、読書感想文を書くコツについて解説します。例文も載せるので、ぜひ参考にしてみてください。
『ドアのむこうの国へのパスポート』(小学校高学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | ドアのむこうの国へのパスポート |
作者 | トンケ・ドラフト (著),
リンデルト・クロムハウト (著), リンデ・ファース (イラスト), 西村 由美 (翻訳) |
出版社 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年4月27日 |
ページ数 | 206ページ |
『ドアのむこうの国へのパスポート』は、ラウレンゾーをはじめとした子どもたちが、作家のラヴィニアとやりとりしていく中で、想像力を育んでいく物語です。ラヴィニアの家の閉ざされたドアの向こうには何が待っているのか、ワクワクしながらページを進められます。
本作は2024年における読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)に選出されています。作家とのユニークなやりとりや、ラウレンゾーをはじめとしたクラスの子たちの成長などは、今の子たちに多くの学びを与えてくれるでしょう。
※『ドアのむこうの国へのパスポート』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・不思議な本の表紙に惹かれた人
・ワクワクした想像をしたい人
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『ドアのむこうの国へのパスポート』のあらすじ【※ネタバレなし※】
ラウレンゾーは、1クラス10人と子どもが少ないマックス・ベルジュイス小学校へ転校してきた。クラスはいつも騒がしいけれど、トム先生が本を読んでくれる時だけは、みんな静かになる。わくわくする話を読んでもらうのは、みんな大好きだった。
ある日、先生の知り合いの作家・ラヴィニアに、クラスのみんなで手紙を書くことになった。ラヴィニアから返事が届き、ラウレンゾーとテヤがクラスを代表して、本人に会いに行くことに。訪れたラヴィニアの家には閉ざされたドアがあった。
ドアの向こうには、コスモポリタン連邦という国々が広がっているという。そこに入るには特別なパスポートとビザがいるらしい。興味を持つ2人に対し、ラヴィニアは謎めいた言葉を話してきた。
小さき門をくぐれぬ者が、パスポートを送る
引用:『ドアのむこうの国へのパスポート』本文(55ページ)より
3分で分かる『ドアのむこうの国へのパスポート』の要約【※ネタバレあり※】
前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう)
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しばらくして、ラヴィニアから手紙が届いた。そこにはコスモポリタン連邦の申請書(申込書)が入っていた。また、その後も手紙のやりとりを続け、子どもたちはユニークな回答を求められる。
・申請書に書くへんてこな質問
・本の題名についてのなぞなぞヒント
そんな中、ラウレンゾーはラヴィニアの家を何度か訪れる。ラウレンゾーは3年前に出ていったパパに連絡することをためらっていたが、ラヴィニアの助言もあり、手紙を送ることになった。
パスポートとビザを手にした子どもたちは、付き添いという形で先生にも来てもらい、ついに閉ざされたドアの向こうへ行った。そこには鏡があり、成長した子どもたちの姿が写っていた。
いま、きみたちはみんな、うちとけあって学校を楽しんでる。おたがいのことをよく知りあって、ほんとうのクラスになった。
引用:『ドアのむこうの国へのパスポート』本文(173ページ)より
その日の夜、ラウレンゾーは今日のできごとをママにたくさん語った。さらに、パパから手紙と本が届き、ラウレンゾーはパパが覚えてくれたことに、感動した。
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『ドアのむこうの国へのパスポート』の読書感想文ガイド【例文つき】
『ドアのむこうの国へのパスポート』は、2024年の読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)に選ばれています。ただ、いざ感想文を書こうとしてみても、どこから手をつけていいか悩んでいる子もいるでしょう。
読書感想文で重要なのは、ただあらすじをまとめるのではなく、そこからどう感じたかを書くことです。ここでは、感想文を書くうえでいくつかヒントとなることを解説します。例文も掲載するので、ぜひ参考にしてみてください。
ドアの向こうに何があるか想像してみる
『ドアのむこうの国へのパスポート』の冒頭では、物語を読む前に表紙を見ていろんな想像をしてくださいと、促しています。実際に皆さんも、表紙を見ていろいろ想像してみて、気づいたことを箇条書きにしてメモしてみましょう。
読書感想文では、冒頭に「なぜこの本を選んだのか」を入れると、書き出しやすいです。本作は表紙が印象的なので、その点も含めて導入の文章を書いてみるといいでしょう。
【例文】
ぼくがこの本をなぜ選んだのかというと、それは表紙にまずひかれたからです。ドアの向こうに何があるか、いろいろ想像してみました。そこでは動物たちが人間のことばを使って生活しているかもしれない。ねこは合図となることばを必死に覚えてきたんじゃないだろうかと考えました。実際に本を読んでみると、内容はちがいましたが、それでもいろんな想像を働かせること自体は、本書のテーマになっていると思います。ぼくはこの本を家族や友だちにも見せて、どんなことを考えるか、聞いてみたいなと思いました。
ラヴィニアと子どもたちのやりとりに注目してみる
本作の最大の魅力は、ラヴィニアと子どもたちのユニークなやりとりにあるといえるでしょう。感想文をうまく書くコツは、どれか一つのやりとりをピックアップして、そこから話を広げてみることです。そのやりとりからどう感じたかを記してみましょう。
【本文】
イワン・オソロシが大使だと分かったときに、ネコに大使の仕事ができるかとメーリーに聞かれて「なぜできないの?」と聞き返したところが印象に残りました。思っている以上に、できることはたくさんあるということが、今回の冒険を通じてたくさん知れました。ぼくたちはだんだんと成長していくにつれて、常識にとらわれて知らず知らずのうちに行動を制限してしまっていることがあるのかもしれません。今回の物語を通じて、もっと自由な発想でものごとを考えていいのだなと思いました。
読書でワクワクした経験や勇気を得た経験をふりかえる
トム先生が読んでくれる物語は、子どもたちをワクワクさせていますね。みなさんも本を読んでワクワクした経験はありませんか?そのときの経験をふりかえってみましょう。
【例文】
トム先生のワクワクした物語に、クラスのみんなが夢中になるシーンが好きでした。わたしは「からすのパンやさん」の話が好きで、からすたちがいろんなパンを作るのにワクワクした思い出があり、それが母の料理の手伝いをするきっかけになりました。このように本にはいろんな世界を知って、それから行動したくさせる力があると思います。この本でも、みんなが仲良くなっておたがいのことを知れるようになったのも、本の力は大きいんだなと感じさせてくれました。
このように、自分の経験と照らし合わせながら、書けると個性的な読書感想文を書けるでしょう。
勝手な思い過ごしで行動しない大事さを書く
子どもたちがパスポートを手にするのと同時に、ラウレンゾーがパパと手紙のやりとりをするまでの場面も描かれています。ラヴィニアやママとのやりとりが、ラウレンゾーに勇気や教訓を与えてくれました。
ここで一つ、重要なのが勝手な思い過ごしで行動をためらってしまうのは良くないということです。皆さんにも自分で勝手に思い込んで、行動をやめてしまったことはありませんか?そういった経験を振り返ってみましょう。
ラウレンゾーはパパが自分のことを忘れているんじゃないかと思って、連絡をしないでいました。でも、いざ悩みを相談するとラヴィニアからは子どものことをきらいなパパはいないと言われ、ママからもパパの本音を聞き出すことができました。わたしも口数少ない友だちが自分のことをきらっているんじゃないかと思って、なかなか仲良くできない時期がありました。でも、ただしずかな性格なだけで、話してみたら二人とも好きなことが似ていたり、住んでいるところも近かったりして、それから一緒に遊ぶようになりました。ラウレンゾーのように行動を起こしてみることで、気づけることも多いのでしょう。
参考にしたい『ドアのむこうの国へのパスポート』の感想・口コミ評価まとめ
ここからはレビューサイトに載せられた『ドアのむこうの国へのパスポート』の感想や口コミを紹介します。読書感想文を書くうえでの何かしらの参考にもなるかもしれません。
子どもたちの個性がイキイキと描かれている。
めくるめくファンタジーの世界が繰り広げられるわけではないけれど。。楽しく温かい読後感。
装丁も含めて、本を手に取ってページをめくる楽しさを味わわせてくれる美しい本。
引用:Amazon
小学生の頃、自由研究ネタを集めた本が家にあり、その中に「夢の世界旅行」というタイトルのネタがあった。『世界まる見えテレビ特捜部』と魔女っ子修行にハマっていた私は、「この研究をすれば夢の中で世界旅行に行けるんや!!」と胸が高鳴った。(中略)そんな気持ちを思い出した一冊。
引用:読書メーター
子どもたちを受け入れた作家のラヴィニアは作者がモデルか。子どもたちへの思いやり溢れた言動もよかった。個人的に猫のイワン・オソロシに興味津々。
引用:読書メーター
なんて素敵な先生と作家さん。
ちょっとこだわりが強かったり、何となくほかの子たちとうまくいかない子供たちと大人のやり取りがすごくいいなぁ。
こんな世界だったら素敵。
引用:honto
まとめ:『ドアのむこうの国へのパスポート』は本を読むうえでの想像力を膨らませてくれる一冊だった
いかがでしたか?『ドアのむこうの国へのパスポート』の特徴を以下にまとめました。
・2024年における読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)
・ドアの向こうに何があるのかワクワク感が最後まで続く
・ラウレンゾーたちと作家のラヴィニアのやりとりがおもしろい
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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