2023年本屋大賞を大予想!全候補作を読んだ5人の白熱座談会

2023年本屋大賞はどの小説になるのか大予想!TOP10入りした候補作が今年1月に発表され、全作品を読んだ5人の読書好きに集まってもらい、座談会を開きました。今回は2時間半にわたり激論を展開!この記事では各作品のあらすじと感想、講評を書いた後に、受賞作予想をまとめています。

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2023年本屋大賞のノミネート作品一覧

作品名 作者名
川のほとりに立つ者は 寺地はるな
君のクイズ 小川哲
宙ごはん 町田そのこ
月の立つ林で 青山美智子
汝、星のごとく 凪良ゆう
方舟 夕木春央
#真相をお話しします 結城真一郎
爆弾 呉勝浩
光のとこにいてね 一穂ミチ
ラブカは静かに弓を持つ 安壇美緒

2023年の本屋大賞候補作は上記10作品。(作品名:あいうえお順)

本屋大賞は、全国の書店員が選ぶ文学賞。2004年から始まり、2023年で記念すべき20回目を迎えました。今回は全国の471書店、書店員615人の一次投票を経て上記10作品が決定。さらに2月末まで受け付けた二次投票の結果を反映して大賞作品が選ばれます。大賞発表は4月12日です。

ちなみに昨年の本屋大賞は逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』でした。昨年と一昨年も受賞予想の座談会を開いていたので、そちらも併せて読んでみてください。

2021年の本屋大賞予想座談会の模様を振り返ってみる
2022年の本屋大賞予想座談会の模様を振り返ってみる

本屋大賞予想座談会の参加者5人のプロフィール紹介

名前 一言プロフィール
かつひろ 放送局勤務を経て、独立。純文学と野球が好き
ちあき 国立大文学部卒業。休日はよくブックカフェへ
のぶ 読書はやや苦手だが本屋大賞作品は全て読破!
とよみ 小学校の先生を定年退職。趣味は読書とゴルフ
マイケル 日本文化に興味津々の留学生。俳句にも挑戦中

昨年に続いて、今年も上記の5人で座談会を行います。皆さんには2023年本屋大賞受賞作品を読んできてもらった上で、各作品の講評及び大賞受賞作の予想を行いました!

か:今年もよろしくお願いします。
と:今年は去年のうちに読んでいた作品も多かったです。
の:とても読みやすい作品が多かった印象でした。
ち:たしかに。読書が苦手な人にも薦めやすい作品がけっこうありましたね。
マ:初めて読む作家もいて、新鮮な驚きがありました。今年も座談会、楽しみにしてました。

一足先に発表された本屋大賞の発掘部門「超発掘本!」を要チェック

予想に入る前に、今回の本屋大賞で発表された発掘部門の受賞作「超発掘本!」を紹介しましょう。「超発掘本!」とは昨年一年間で発表された本ではなく、書店員さんが普段から推したいと思っていた作品がジャンル関係なく選ばれるものです。多くの推薦があった中、2023年の「超発掘本!」は以下に決まりました。

書名 おちくぼ姫
作者 田辺聖子
出版社 KADOKAWA
発売日 2012年6月25日
ページ数 230ページ

推薦した未来屋書店名取店の高橋あづささんによると、「今流行りの和製シンデレラストーリー」「文章が全く色褪せていない」「現代語訳されたものから世界観を感じるのも素敵な体験になる」などと絶賛されている小説です。

2023年本屋大賞の各候補作品について徹底討論!簡単なあらすじ紹介も

座談会の進行役は、本サイトの管理人のかつひろが務めました。まずは各候補作品のあらすじをざっと紹介した上で、次に討論した内容を記していきます。

『川のほとりに立つ者は』寺地はるな

書名 川のほとりに立つ者は
作者 寺地はるな
出版社 双葉社
発売日 2022年10月20日
ページ数 224ページ

【あらすじ】
清瀬のもとに、恋人の松木が不可解な怪我を負って重体となったと連絡が入った。松木とはある「隠し事」のせいですれ違いの日々を送っていたが、その事件をきっかけに清瀬は松木のことを調べだす。松木が抱えていた秘密とは…。

『川のほとりに立つ者は』のあらすじを詳しく読む

か:寺地はるなさんは今回が初のTOP10入りです。
と:実は私と同郷ということもあり、応援していた作家なんです。これまでも心温まる小説が多くて、いつか本屋大賞でも評価されるんじゃないかなと思っていました。
の:恋人を想う気持ちが溢れていて、純粋に良い小説だと感じました。恋人がなぜ怪我をしたのか、ちょっとしたミステリー要素もあり、先が気になる展開でしたね。
マ:わりと中盤で事件の真相は分かるので、謎解き小説として読むと少し物足りないところもありますかね。僕は作中で引用される小説に海外文学の世界観があり、好きでした。
ち:恋人との話が主軸ではあると思うのですが、私は清瀬が働いているカフェの店員とのやりとりの方がむしろ好きでしたね。
か:カフェでの人間関係の描き方は多様性と一言で言うと少し強引かもしれませんが、現代的なテーマが表れていて、コミュニケーションのあり方を考えさせられる小説でもあると感じました。
と:ハートウォーミングな話だけど、ただそれだけで終わらせないというのも、小説の奥行きのようなものを感じられてよかったなと思います。
マ:ただまぁ飛び抜けていいという点は少なかった気もするので、大賞までは難しいかなと思います。今回初ノミネートだし、良い作品をコンスタントに出せる作家だと思うので、今後に期待したいですね。

『君のクイズ』小川哲

書名 君のクイズ
作者 小川哲
出版社 朝日新聞出版
発売日 2022年10月7日
ページ数 192ページ

【あらすじ】
早押しクイズ大会の決勝で、対戦相手の本庄絆が最後の問題を聞かずに回答し、なぜか正解した。僕はなぜ彼が0秒で正解を導き出したのか、その真相を知るために、クイズ大会の内容をゆっくりと振り返る。そこで判明した驚きの事実とは…。

『君のクイズ』のあらすじを詳しく読む

か:『地図と拳』で直木賞を受賞したばかりの小川哲さんが本屋大賞の候補にもなりました。
マ:『地図と拳』は圧倒的なスケール感のあるエンターテインメントで傑作でした!本屋大賞となると、たしかに『君のクイズ』の方が軽くて読みやすく適していますね。
と:今、クイズ番組って毎日のようにあってますが、どうやってこんな問題考えているんだろうとよく思っていたので、クイズを作る側の意図や工夫などが知れておもしろかったですね。
の:僕はクイズノックというYouTubeが好きでたまに見るんですが、彼らも問題の作り方をいろいろ工夫して楽しんでいるんですよ。この小説が気に入った人は、合わせてクイズノックの動画も見ると楽しめると思います。
ち:趣向が凝らしてある作品だと思いますが、肝心の0秒回答の問題がもう少し読者寄りな問題だとよかったのかな。読者もなぜその問題が、ともっと感情移入して考えられるようなものだったらなと惜しい気がしました。
マ:小説だとオリジナリティーがあると評価されていそうですが、僕はどうしても映画の「スラムドッグ$ミリオネア」とかぶっちゃいますね。率直にいうと、この映画の方が好きなので、それに比べて『君のクイズ』は少し物足りなかったです。

『宙ごはん』町田そのこ

書名 宙ごはん
作者 町田そのこ
出版社 小学館
発売日 2022年5月27日
ページ数 369ページ

【あらすじ】
宙は自由奔放に生きる母親の花野さんに振り回されながら、幼少時代を過ごしている。花野さんの同級生の佐伯に、料理を教えてもらった宙。人生で辛いことがある度に、人とのつながりを結ぶのは、おいしいごはんだった…。

『宙ごはん』のあらすじを詳しく読む

か:町田その子さんはかつて『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞しています。その後も二度、本屋大賞にノミネートされるなど、常連になってきていますね。
の:僕はどうしても町田さんの小説が合わなくて。読んでいて辛くなってくるし、なんかずっと重たい感じが苦手ですね。
マ:自由奔放で無責任な大人と、健気な子どもという構図がありますよね。悪く言えばマンネリ化している感じは否めないですが、よく言えばお決まりの型で読者から信頼されていると思います。「水戸黄門」みたいな。
と:「水戸黄門」ですか笑!まあ安定している作家だなと思います。今回は特に料理の描写が多めで、作品にも重要な要素になっていますね。料理はどれもおいしそうだし、救いがあります。
ち:大学を卒業して、料理を作る機会が増え、また一人でごはんを食べることも多くなったので、食事について考えるにはタイムリーな小説でした。私は食事は小説内で重要な役割を持っていると思うんです。
か:今回の小説のタイトルも「宙ごはん」だし、そういった点に注目して読むと新たな発見があるかもしれませんね。

『月の立つ林で』青山美智子

書名 月の立つ林で
作者 青山美智子
出版社 ポプラ社
発売日 2022年11月7日
ページ数 264ページ

【あらすじ】
日常で悩みを抱える5人は、月にまつわるポッドキャストの番組「ツキない話」を聴きながら日々を送る。月にまつわるエピソードに生きるヒントを得ながら、5人の生活には変化が訪れていく…。

『月の立つ林で』のあらすじを詳しく読む

か:2年連続で本屋大賞2位と惜しくも大賞を逃している青山美智子さん。三度目の正直で今年は受賞なるかといったところです。
の:今年は受賞しそうな気がします!今まで読んだ中で一番よかったです。
か:『お探し物は図書室まで』にある一つのモチーフをもとに小説を作り上げている点、『赤と青とエスキース』にある連作短編で各章の登場人物のつながりなどを楽しめる点、そのどちらの魅力も感じられる作品です。
ち:青山美智子さんのインタビューを読んだら、もともと月について妄想することが好きだと語っていました。今作はそんな青山さんの一つの到達点とも言える作品だと思います。
マ:前回の本屋大賞がロシアの紛争が始まった時期と重なっていましたが、そんな中、『同志少女よ、敵を撃て』が大賞を受賞しました。そう考えるとある程度世相を反映している作品は評価されやすいのかなと。『月の立つ林で』は今、コロナが終息してきた中で、人と人との結びつきを考える良い物語ですね。
と:ポッドキャストという耳だけで聞けるものが、人と人とをつなげるキーとなっているのもいいですね。

『汝、星のごとく 』凪良ゆう

書名 汝、星のごとく
作者 凪良ゆう
出版社 講談社
発売日 2022年8月4日
ページ数 352ページ

【あらすじ】
瀬戸内海の島で育った暁海と、母子家庭で育った櫂は、どちらも自由奔放な親に振り回されて、青春時代を過ごしていた。お互いに孤独な気持ちを共有した二人は、将来漫画家になりたい櫂と共に島を出ようと誓うが…。

『汝、星のごとく』のあらすじを詳しく読む

か:凪良ゆうさんも過去に『流浪の月』で本屋大賞を受賞しました。
ち:『流浪の月』は映画もとてもよかったですね。李相日監督によって、さらにせつない世界観が表現されていると感じました。
の:本屋大賞を受賞した町田そのこさんと共通しているのが、身勝手な親に振り回される子どもという構図です。今って、こういう設定が流行っているんですかね?
と:子ども目線で健気な感じが応援したくなるというのはあるのかもしれないですね。凪良ゆうさんの場合はそれに恋愛的要素も深く入ってきて、凪良さんらしい世界観になっていると思います。
マ:作者がどこに着想を得てこの小説を書いたかはわからないのですが、世間的には許されざる恋愛を、どうやって正当化しようかというのが、出発点になっているんじゃないかと思います。最近、やたら不倫が断罪されすぎている気がしてて。
ち:いかに不倫が、炎上せずに、認められるか、みたいなところで勝負している感じですかね笑。私もそれはうっすらと思いました。

『方舟』夕木春央

書名 方舟
作者 夕木春央
出版社 講談社
発売日 2022年9月8日
ページ数 304ページ

【あらすじ】
山奥の地下建築に、大学のサークル仲間と一家3人が閉じ込められた。仲間の一人が何者かに殺され、僕らはその犯人を犠牲にして、他の者たちが脱出する方法を思いつく。犠牲になるべき、犯人とは誰なのか?そして僕らは無事にここを脱出できるのか…。

『方舟』のあらすじを詳しく読む

か:続いて初ノミネート。夕木春央さんによる本格ミステリー小説です。
マ:閉鎖的な空間で犯人を推理するという王道の展開から、まさかの結末ということで、やられた!と感じましたね。
の:ネタバレしないように感想を言うのが難しいですね笑。ラスト、僕はちょっとせつなかったかな。
ち:純粋にトリックが素晴らしいと感じました。犯人の目星はある程度つくかもしれませんが、この結末を予想できた人はたぶんいないでしょうね。かといって突飛なわけでもないし、納得せざるを得ないというか。
と:分かりやすい図も序盤に載せるなど、読者への配慮もいいなと思いました。私は読みながら、何度もこの図を振り返って確認してましたね。
か:おもしろい小説ですが、まぁでも受賞の可能性は薄いのかなと思います。本屋大賞ってストーリー性ももっと重視される感じがするので。これまでの大賞作で本格ミステリーというと『謎解きはディナーのあとで』くらいですもんね。
ち:『謎解きはディナーのあとで』はキャラがすごくたっていて、ドラマでも人気が出ましたね。そういうポップな感じがないとなかなか上位は厳しそうです。

『#真相をお話しします』結城真一郎

書名 #真相をお話しします
作者 結城真一郎
出版社 新潮社
発売日 2022年6月30日
ページ数 224ページ

【あらすじ】
島に移り住んだ小学生3人組と、島育ちの女子との4人でYouTuberを目指すことにした。時を経てある真相を知った、僕が生配信で語り出したこととは…(「#拡散希望」)など、5つの短編からなるミステリー小説。

『#真相をお話しします』のあらすじを詳しく読む

か:こちらもミステリー小説。長編ではなく短編集となっています。
の:とても読みやすい小説だと感じました。実際、作者は普段あまり読書をしない人を想定して書いているみたいですね。
と:たしかに読書が苦手な人にも薦めやすい本です。普段、本を読まない夫もこの本は読んでいました!おもしろかったそうです。
マ:パパ活やマッチングアプリ、zoom飲みなど、現代的なテーマを取り扱っているのも、活字離れしていると言われている若者にとって関心を寄せやすいのだと思います。
ち:トリックとしては分かりやすいものが多くて、本格ミステリー好きには物足りなかった部分もあります。
か:もう既に人気小説だし、それなら他の作品に本屋大賞を獲ってほしい気もしますね。

『爆弾』呉勝浩

書名 爆弾
作者 呉勝浩
出版社 講談社
発売日 2022年4月20日
ページ数 416ページ

【あらすじ】
警察に連行された「スズキタゴサク」と名乗る男は、爆弾の爆破予告をほのめかす供述を繰り返す。クイズを出題するように爆破を予告し、警察からの問いかけにはのらりくらりと交わす男。爆弾はどこに仕掛けられたのか?そして男は本当に爆弾犯なのか…。

『爆弾』のあらすじを詳しく読む

か:ミステリーが続きます。直木賞の候補作ともなった作品です。
ち:ミステリー好きの私からすると、2022年のベストミステリー小説はこれです!警察と男の心理戦が巧みで、引き込まれました。
マ:のらりくらりと交わす男にイラつきながらも、その一方で放っておけないというか、どこか憎めない感じがいいなと思いました。かなり印象に残る存在でしたね。
と:うーん、私は少し入りづらかったです。この男性を好きになる人となれない人で別れそうな気がします。
の:爆弾のありかをクイズのように問いかけるのですが、あまりに難しくて。どうせクイズ形式にするなら、読者も一緒になって楽しめるような設定がよかったのかなと思います。
か:この人は本屋大賞を受賞できなくても、直木賞や他の文学賞を受賞しそうな作家だと感じます。

『光のとこにいてね』一穂ミチ

書名 光のとこにいてね
作者 一穂ミチ
出版社 文藝春秋
発売日 2022年11月7日
ページ数 462ページ

【あらすじ】
古びた団地の片隅で出会った結珠と果遠。お互いに階級も生まれた環境も違う二人だが、いつの間にか惹かれあう。運命に翻弄されながら、成長する二人は別れと出会いを繰り返す。7歳、15歳、29歳と、四半世紀にわたる、二人の物語。

『光のとこにいてね』のあらすじを詳しく読む

か:こちらも直木賞の候補作となった小説です。受賞は惜しくも逃しましたが、個人的には直木賞を獲ってほしいと思っていた作品でした。
マ:授賞式では『汝、星のごとく』と同じタイミングで候補となったのが不利に働いたと講評されていましたね。
ち:『汝、星のごとく』に比べると、しっかり人間を描いている物語だと感じました。タイトルにある、光の描き方がとても良くて、印象に残る描写がいくつもありましたね。
の:出会うまでの展開がやや都合よすぎじゃないかと思うこともありましたが、僕も個人的に好きな小説でした。
と:一章二章に比べて三章が長いのですが、私は幼少時代の話の方が好きだったので、前半がもう少し比重多めで書かれていたらよかったなと感じました。ただ最後のシーンは疾走感があって、すごく好きでしたね。
か:ラストは特に感動しました。光の描き方が秀逸でした、各章の終わり方が印象的でしたね。直木賞を逃したので、本屋大賞は受賞してほしいです。上位には入ってくる作品だと思います。

『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

書名 ラブカは静かに弓を持つ
作者 安壇美緒
出版社 集英社
発売日 2022年5月2日
ページ数 312ページ

【あらすじ】
全日本音楽著作権連盟に勤める橘は、ミカサ音楽教室への潜入捜査を任命される。橘は任務を遂行する中で、チェロ講師の浅葉や生徒仲間たちと接していくうちに、演奏する喜びを見出し、その一方で罪悪感を抱いていき…。

『ラブカは静かに弓を持つ』のあらすじを詳しく読む

か:最後は初ノミネートの安壇美緒さんによる『ラブカは静かに弓を持つ』。今年の高校生の部の課題図書にも選ばれた小説です。
の:課題図書にもなったんですね!ビックリしました。たしかに読みやすいですし、今どきの高校生がこの小説を読んでどういう感想を持つのか、知りたいです。
か:のぶさんはこの本を読んでどういう感想を持たれましたか?
の:いわゆるスパイ小説だと思いますが、潜入捜査のドキドキ感と人を騙している感覚に陥ったときに感じる切なさがうまく混じっていて、とてもよかったです。
と:私はこの小説が一番好きでした。音楽をやっているからというのもあるかもしれませんが、主人公が講師と接していくうちに演奏する喜びを取り戻していく感覚がすばらしかったですね。
ち:チェロ講師の浅葉のひょうひょうとしている感じが好きでした。音楽家というと堅いイメージだったのが、いい意味で裏切られましたね。
マ:音楽がテーマの小説って本屋大賞に強いイメージがあるので、初ノミネートですが、いきなり本屋大賞受賞もあり得ると思います。
か:たしかにこれまで大賞を受賞した『蜜蜂と遠雷』や『羊と鋼の森』は音楽がテーマの小説でした。成長小説、スパイ小説、音楽小説と、さまざまな要素を詰め込んだ完成度の高い作品で、高く評価されそうです。

予想発表の前に…過去の本屋大賞を振り返ってみよう!

予想を発表する前に、ここで過去の本屋大賞を振り返ってみましょう。本屋大賞が始まったのは、2004年から。第一回目の受賞作は小川洋子さんによる『博士の愛した数式』でした。今年は記念すべき20回目の本屋大賞となります。

過去の本屋大賞受賞作を振り返ってみると、新人作家からベテラン作家、リリー・フランキーさんなどの他の分野で既に功績がある作家など、様々な作家が受賞してきたことが分かります。

また、本屋大賞受賞作は映画化されやすいのも特徴の一つ。凪良ゆうさんの『流浪の月』や瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』はここ最近映画化され、話題になりましたね。

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2023年の本屋大賞受賞作を大予想!

か:以上です。今回は例年より白熱した座談会になりました!ここで皆さんそれぞれの大賞受賞作の予想を聞かせてください。
ち:三度目の正直で青山美智子さんの『月の立つ林で』かなと思います。人と人とのゆるやかなつながりを確認できるという意味で、時代性を反映しているのも評価されやすいポイントなのかな。
の:僕も『月の立つ林で』ですかね。『#真相をお話しします』と少し迷いました。
マ:『ラブカは静かに弓を持つ』で次点が『月の立つ林で』。青山美智子さんは三年連続で準優勝だったM1グランプリの和牛みたいな立ち位置になりそう。
と:私は『川のほとりに立つ者は』も好きだったのですが、客観的に判断すると『ラブカは静かに弓を持つ』なのかなと思います。
か:『ラブカは静かに弓を持つ』か『月の立つ林で』ですが、マイケルさんのいうとおり三年連続2位はかわいそうなので、大賞は『月の立つ林で』で予想したいですね。

今回もさらに話し合い、全体の順位予想は以下のようになりました。

【順位予想】
1位:『月の立つ林で』青山美智子
2位:『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒
3位:『光のとこにいてね』一穂ミチ
4位:『#真相をお話しします』結城真一郎
5位:『汝、星のごとく』凪良ゆう
6位:『君のクイズ』小川哲
7位: 『川のほとりに立つ者は』寺地はるな
8位: 『宙ごはん』町田そのこ
9位: 『爆弾』呉勝浩
10位: 『方舟』夕木春央

まとめ:2023年本屋大賞予想は青山美智子さんの『月の立つ林で』

いかがでしたか?5人の予想では『月の立つ林で』と『ラブカは静かに弓を持つ』に人気が集まりました。青山美智子さんが三度目の正直なるか、初候補の音楽小説が大賞受賞か、それとも別の作品になるのか?

本屋大賞の発表は4月12日。はたして予想は当たるのでしょうか?

【結果発表!】予想は外れ…大賞は『汝、星のごとく』(著:凪良ゆう)に決定!

4月12日、2023年の本屋大賞が発表され、大賞は『汝、星のごとく』(著:凪良ゆう)に決まりました。凪良ゆうさんが『流浪の月』に続いて、なんと二度目の本屋大賞を受賞!おめでとうございます。授賞式では、感動のスピーチを披露していました。

なお、TOP10は本屋大賞の公式Twitterにて発表されました。

1位予想していた『月の立つ林で』は5位、2位予想していた『ラブカは静かに弓を持つ』は2位、3位予想していた『光のとこにいてね』は3位という結果でした。大賞は外しましたが、2位と3位の予想は当たるなど、上位予想はわりと当たっていると言えるのではないでしょうか。

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