3分で分かる『方舟』のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ【2023年本屋大賞候補作】

2023年の本屋大賞の候補にもなったミステリー小説『方舟(はこぶね)』。今回はこの小説のあらすじと感想を紹介した上で、犯人が仕掛けたトリックや衝撃的なラストシーンの考察も行います。クローズドサークルが好きな方には必読の一冊ですよ!

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夕木春央のミステリー小説『方舟』とは

書名 方舟
作者 夕木春央
出版社 講談社
発売日 2022年9月8日
ページ数 304ページ

『方舟』は2022年における数々のミステリーランキングにランクインしている話題の小説。「週刊文春ミステリーベスト10」と「MRC大賞2022」をダブル受賞し、さらには2023年の本屋大賞の候補にも選ばれています。

『方舟』は、地下建築に閉じ込められた者たちが脱出を試みる物語。仲間の1人が何者かに殺され、その犯人を1人犠牲にして残りの8人での脱出を計画します。犯人の正体とそのトリック、さらには脱出の際に起きるまさかのラストシーンが読みどころの一冊です。

※『方舟』は以下に当てはまる人におすすめ!
・クローズドサークルの作品が好きなミステリーファン
・新感覚の新たなどんでん返しを味わいたい人
・2023年本屋大賞候補となった話題作をチェックしたい人

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3分で分かる『方舟』のあらすじ【※ネタバレなし※】

「方舟」と名付けられた、山奥の地下建築。そこを訪れたのは、僕ら大学時代のサークル仲間7名と森に迷い込んだという矢崎一家の3人だ。突然、大きな地震が起き、僕らは閉じ込められてしまう。焦る僕らにさらなる悲劇が襲う。仲間が一人殺されたのだ。

僕らは方舟から脱出するための方法を思いつく。誰か1人を犠牲にして、他の8名が脱出できる方法だ。誰を犠牲にすべきか?それは殺人事件の犯人だろう。閉ざされた空間の中、犯人は間違いなく残りの9人の中にいるのだから。

方舟には水が溢れ出しており、時間が経てば水没してしまう。脱出するまでの期限は一週間。僕らはそれまでに犯人を見つけ出すことができるのだろうか。そして犯人は自ら犠牲者になってくれるのか?僕らを待っている運命とは…。

『方舟』の主な登場人物まとめ

『方舟』に出てくる主な登場人物をまとめました。

主人公
僕=越野柊一(こしのしゅういち):システムエンジニア。

探偵役
篠田翔太郎(しのだしょうたろう):僕の従兄。頭が切れる。

【大学時代のサークル仲間】
西村裕哉(にしむらゆうや):アパレル系。今回の集まりの発起人。
絲山隆平(いとやまりゅうへい):ジムのインストラクター。
絲山麻衣(いとやままい):幼稚園の先生。隆平の妻。
野内さやか(のうちさやか):ヨガ教室の受付。
高津花(たかつはな):事務の仕事。

【矢崎家】
矢崎幸太郎(やざきこうたろう):電気工事士。
矢崎弘子(やざきひろこ):幸太郎の妻。
矢崎隼人(はやと):幸太郎と弘子の息子。高校一年生。

『方舟』のネタバレ解説&考察まとめ

ここからは『方舟』について考察した内容をまとめていきます。完全にネタバレとなるので、すぐに読めないように隠しています。作品を読んでない人はまだクリックせずに、読んだ方でどんなミステリーだったか、伏線はどこだったか、ラストシーンの解釈、などを知りたい方だけチェックするようにしましょう!

『方舟』の犯人の正体と巧妙なトリックとは?

『方舟』の犯人の正体と、トリックや殺人の動機について解説します。

ネタバレしていいから犯人特定に至るまでの伏線についての考察を読みたい方はこちらをクリック!

結論から言うと、犯人は麻衣でした。篠田翔太郎は犯行の状況から消去法で絞っていき、残った人物が麻衣ということで、真犯人が判明しました。しかし翔太郎の推理には一つ間違いがありました。それは麻衣が殺人を起こした動機についてです。

動機の間違いについて述べる前に、まず状況を整理しましょう。そもそも、この方舟において生まれた閉鎖的な状況そのものに、あるトリックが仕掛けられていたのです。

地震が起きた後、麻衣は監視モニターを見て、出入り口の蓋の上が土砂崩れで封鎖されていると知りました。そこでここから脱出するためには、ダイビング機材を使って水の中を泳いでいき、非常口へたどり着く必要があります。しかしダイビング機材の数には限りがありました。

そこで麻衣は咄嗟の判断で、監視モニターの配線を入れ替えることを思いつきます。そうすることで犯人が犠牲になるように仕向け、自身だけが確実に泳いで逃げることを画策したのです。

◯西村裕哉を殺した理由
翔太郎の推理:殺人犯が犠牲になる状況を作り出し、さらに個人的に恨みのある夫の隆平に罪を着せるため。
真の動機:過去に方舟へ来たことがある裕哉が、モニター配線のトリックに気づくのを防ぐため

◯野内さやかを殺した理由
翔太郎の推理:ロープの場所が分かる写真がさやかのスマホに残っていたため。
真の動機:モニター配線のトリックがバレる写真がさやかのスマホに残っていたため。

◯矢崎幸太郎を殺した理由
翔太郎の推理:ナイフを取りにきたところを見つかって犯人だとバレたから
真の動機:脱出するために必要なタンクを使っていたから

このような動機の間違いが分かり、このことが残された人物を絶望的な気持ちにさせるラストへとつながっていきます。

『方舟』の衝撃的なラストシーンへと至るまでの伏線を考察

『方舟』のラストシーンは見事などんでん返しで、ミステリー好きから高評価を得ています。どんなシーンだったか振り返ってみましょう。またそのシーンに至るまでの伏線についても考察します。

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見事に残りの人物を欺いた麻衣。最後は麻衣だけが助かる結末になります。逆に言うと、なぜ麻衣はそこまでして生きたかったのでしょうか。主人公の柊一と、こんなやりとりを交わす場面がありました。

階段で、麻衣が恥ずかしそうに僕に言ったことを思い出した。ーーー私、生きて帰りたいな、どうしても。
引用:『方舟』288ページより

このように、麻衣にはどうしても生きたいという気持ちを、好意を寄せる柊一だけに明かしている場面がありました。

他にもラストシーンへ向けて、いろいろな伏線が用意されていました。作中にはっきり明かされていない点でいうと、ハーネスを自作するために、どうやって一人でいる状況を作り出したかという点です。夫と喧嘩して一人だけ部屋にいるようにしたのは、夫婦仲が悪い麻衣にとっては自然な状況で、うまいなと感じます。

ラストシーンでは僕に生きるか死ぬかの二択を迫る場面がありました。麻衣と共にいる愛を選ぶか、生き残ると思われた道を選ぶのか。究極の二択ですが、まあほとんどの人が生き残ると思われる道を選びますよね。それが結局、勘違いで死を迎えることになってしまうのですが。そういった点も踏まえて、かなり絶望的な結末を迎える小説でした。

『方舟』は映画化・ドラマ化する?キャストを予想してみた

ミステリー小説として爆発的ヒットした『方舟』は、映画化やドラマ化されてもかなり話題になりそうですね。そこでもし実写化されたら、キャストはどうなるか予想してみました。

越野柊一:北村匠海
篠田翔太郎:杉野遥亮
西村裕哉:岡山天音
絲山隆平:井之脇海
絲山麻衣:土屋太鳳
野内さやか:佐野ひなこ
高津花:佐久間由衣
矢崎幸太郎:谷原章介
矢崎弘子:水野美紀
矢崎隼人:田中洸希

いかがでしょうか?皆さんもどんな人が役を演じそうか、予想してみてください。

『方舟』を読んでみた感想

ここからは『方舟』を読んだ筆者の感想を綴ります。また読者がレビューサイトやSNSに投稿した感想もまとめます。

【筆者の感想】登場人物たちの単独行動にハラハラ…

考察でも書きましたが、やはり衝撃的なのはラストでしたね。思ってもみなかった展開で、こういう終わり方はなかなか他のミステリー小説にはないのでは?この余韻はしばらく続きそうです。

ミステリーにリアリティーを求めるのは野暮な気もしますが、登場人物たちがもっとビビらないのかと不思議でした。一人殺されたら、もっと慎重になるのでは?みんながバラバラで行動しているのを見て、死亡フラグがどんどん立っている感じがして、そういう意味でもハラハラしました。

夕木春央さんの小説は初めて読みましたが、これまでいろんな作風のミステリーを描いているようですね。引き出しの多い作家だと評価する声がありました。今回の作品をきっかけに他の小説も読んでみたいと思いました。

【みんなの感想や評価】密室殺人の恐怖感はまさにミステリーの王道

続いて、読者の感想をまとめました。

寝る前に読み進めたら、夢の中では私まで閉じ込められてました(笑)。閉塞感の息苦しさと黴臭さを感じながら、衝撃のラストならどうせ一番あり得ない人が犯人でしょ、などと勘ぐりながら読んでいくと、最後の最後で見事にやられました。一級のエンターテイメント作品でした!!
引用:Amazon

まとめ:『方舟』はラストが衝撃的なミステリー小説だった

いかがでしたか?『方舟』の特徴を以下にまとめました。

・クローズドサークルのミステリー小説
・ラストのどんでん返しが凄い!鮮やかな逆転劇
・2023年本屋大賞候補となった話題作

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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