第170回直木賞を予想!『なれのはて』が大本命

第170回直木賞の候補作から受賞作を予想する、恒例のコーナーです。今回は加藤シゲアキさんの『なれのはて』に注目が集まりますが、果たして受賞はあるのでしょうか。受賞作の発表は2024年1月17日。全候補作のあらすじと講評をしたうえで、受賞作の予想について記述します。

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そもそも直木賞とはどんな文学賞?

直木賞は大衆文学の新人〜中堅作家に与えられる権威ある文学賞です。芥川賞と同時期に発表されます。これまでの主な受賞者は、宮部みゆきさん、東野圭吾さん、池井戸潤さん、角田光代さんなど、名だたる人気作家が名を連ねています。

最新回の第169回直木賞は、垣根涼介さんの『極楽征夷大将軍』と永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』がW受賞という結果になりました。ここ最近は歴史小説の受賞が続いている傾向が見られます。

第170回直木賞の候補作品を紹介

第170回直木賞の候補となったのは、以下の六作品です。(並びは作家名の順)

作品名 作家名 出版社 候補回数
なれのはて 加藤シゲアキ 講談社 2回目
ともぐい 河﨑秋子 新潮社 2回目
襷がけの二人 嶋津輝 文藝春秋
八月の御所グラウンド 万城目学 文藝春秋 6回目
ラウリ・クースクを探して 宮内悠介 朝日新聞出版 4回目
まいまいつぶろ 村木嵐 幻冬舎

候補となった段階から大きな話題になっているのが、加藤シゲアキさんの『なれのはて』。現役アイドルで知名度の高い作家による作品です。様々なテーマが扱われている力作で、奇しくも報道のあり方についても考えさせられる小説となっています。

最多候補は、六度目となった万城目学さん。『八月の御所グラウンド』は、二編の短編・中編からなる小説で、京都を舞台にしています。次に候補が多いのは四回目の宮内悠介さんですが、宮内さんは芥川賞でも過去に二度候補となっており、ジャンルを超えて活躍している作家だということが分かります。

二度目の候補となった河﨑秋子さんは、地元の北海道を舞台にした作品『ともぐい』がノミネート。また、村木嵐さんは江戸時代を、嶋津輝さんは戦前・戦中・戦後を舞台にした小説で、それぞれ初めての候補となっています。

各候補作のあらすじと講評

ここからは各候補作について、簡単なあらすじと講評をまとめました。受賞予想(◎:大本命、◯:対抗、△:大穴)を合わせてしているので、チェックしてみてください。

加藤シゲアキ『なれのはて』(講談社)

【あらすじ】
放送局のイベント事業部に異動になった守谷は、同僚の吾妻から一枚の絵をもとに展示会をしたいと提案される。絵に残された「ISAMU INOMATA」の名前をヒントに作者を探すうち、守谷は秋田県にいる地元の名士で行方不明になっている男がいると知り……。

『なれのはて』のあらすじを詳しく読んでみる

【講評】
これまであまり触れてこられなかった土崎空襲や、報道のあり方などをテーマにした小説で、一枚の絵と秋田県の地元の名士を巡るミステリー要素も加わり、読み応えのある作品となっていた。多くの要素を詰め込んでいるが破綻せずに、一つの物語として昇華させている点に力を感じた。

受賞予想:◎(大本命)

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河﨑秋子『ともぐい』(新潮社)

【あらすじ】
山の中で熊や鹿を狩り、日々を過ごしている男・熊爪。ある日、穴持たずの熊から追いかけられ負傷した男をいやいや助け、自身の暮らしを守るためその熊を倒すと誓う。そんな熊爪は、集落にいる盲目の女の存在が気になっていて……。

『ともぐい』のあらすじを詳しく読んでみる

【講評】
熊と戦うシーンは迫力があり、抗えない無力さとそれでも生きたいという強さが垣間見えた。また集落で暮らす女・陽子の書き方もよく、読者を圧倒する力があった。重苦しい雰囲気だった前回の候補作よりも読みやすく、かつ読み応えがあると感じた。

受賞予想:〇(対抗)

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嶋津輝『襷がけの二人』(文藝春秋)

【あらすじ】
19歳の千代は、親の縁談により裕福な家へと嫁ぐ。元芸者の女中頭・初恵と出会い、師弟のような関係を築く。しかし戦争の影響で、二人は離れ離れに。視力を失った初恵は三味線の師匠となり、千代は住み込みの女中となるが……。

【講評】
二人の女性の絆が、時代を超えて立場が逆転してまた出会うという展開が見事でした。ただ昨今シスターフッドを描く小説は多く、既存の小説と比べて目新しさが乏しいという気もします。

受賞予想:ー

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万城目学『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)

【あらすじ】
京都の大学生・朽木は、ふとしたきっかけで草野球の試合に参加することに。ある日、試合のメンバーが直前に足りないと分かり、急きょ参加した者たちがいた。朽木はその人物が誰かに似ていると感じて……。(表題作「八月の御所グラウンド」)

『八月の御所グラウンド』のあらすじを詳しく読んでみる

【講評】
京都を舞台に、過去の偉人を登場させる演出がうまい。ある登場人物が呟く、ただ野球をしたかったのだなぁという感慨もいいなと思った。ただ、どちらもやや短すぎて、「これはまだ物語の冒頭に過ぎない」「この後の展開を読みたい」といった意見も出るかもしれない。

受賞予想:△(大穴)

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宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)

【あらすじ】
記者の<わたし>は、少年時代に天才プログラマーとして活動していたラウリ・クースクの行方を探している。ラウリはロシア人のイヴァンや絵描きのカーテャと出会いチームを組むが、ソ連独立の影響を受けて三人は離れ離れとなってしまっていた。

『ラウリ・クースクを探して』のあらすじを詳しく読んでみる

【講評】
ある天才プログラマーが時代の影響を受けて人生の運命を変えられながらも、懸命に生きていくところに引き込まれた。また作中に施された仕掛けもおもしろい。一方で、その仕掛けのためだけに利用されたと思われる人物もいて、それがやや気にかかる。また、そもそも異国を舞台にした小説は受賞しにくい傾向もある。

受賞予想:ー

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村木嵐『まいまいつぶろ』(幻冬舎)

【あらすじ】
徳川吉宗の嫡子・長福丸は生まれつき重い病を患っており、歩けば漏れた尿がかたつむりがはった跡のように残り、言葉も誰にも通じなかった。そんな中、唯一長福丸の言葉を聞き取れたのが兵庫だった。兵庫は長福丸の口となり、支えていく。

『まいまいつぶろ』のあらすじを詳しく読んでみる

【講評】
長福丸を兵庫が支える姿は感動的で、生まれつきの病に悩む人の勇気にもなった作品かもしれません。また兵庫だけでなく、妻として支えた比宮や子を産んだ幸も良い存在でした。ただ、長福丸についての史実が少ないのも要因かもしれませんが、特筆すべきエピソードがもう少しあってもよかったのかなと思います。

受賞予想:ー

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過去の直木賞受賞作を無料で読む紹介を公開!

毎回受賞作が話題になる直木賞。前回は『木挽町のあだ討ち』と『極楽征夷大将軍』の2作の歴史小説がW受賞という結果になりました。

この2作品をはじめ、ドラマ化もされた池井戸潤さんによる『下町ロケット』や人気ミステリー作家・米澤穂信さんによる『黒牢城』、読み応えが迫力ある『テスカトリポカ』などは、Amazonが展開するサービス・Audibleにて配信されています。

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・『下町ロケット』(著:池井戸潤)
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大本命は『なれのはて』!『ともぐい』との二作同時受賞の可能性も

いかがでしたか?さとなり編集部では以下のように予想してみました。

加藤シゲアキさんの受賞となればメディアがかなり注目するでしょうが、単なる話題集めというのではなく、確かな実力があるという点が世間に誤解されなければいいなと思います。

◎(本命):加藤シゲアキ『なれのはて』
◯(対抗):河﨑秋子『ともぐい』
△(大穴):万城目学『八月の御所グラウンド』

受賞作発表は1月17日。また発表後に記事を更新いたします!

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