今回は、『じゅげむの夏』を読んで読書感想文を書こうとしている小学生のお子さんを持つ親や大人の方向けに、書き方を解説。あらすじをネタバレ要約したうえで、感想文が書きやすくなるためのアドバイスを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
『じゅげむの夏』(小学校中学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | じゅげむの夏 |
作者 | 最上一平 (著),
マメイケダ (イラスト) |
出版社 | 佼成出版社 |
発売日 | 2023年7月21日 |
ページ数 | 128ページ |
『じゅげむの夏』は、小学四年生の少年たちが夏休みに起こす冒険を描いた物語です。仲間の一人が難病を抱えていることで、彼らの思いやりや今を懸命に生きようとするエネルギーが感じられる一冊となっています。
『じゅげむの夏』(最上一平・作/マメイケダ・絵)が #令和6年度児童福祉文化賞推薦作品 に選定されました✨#第71回産経児童出版文化賞JR賞 受賞。#第70回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書にも選定。
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※『じゅげむの夏』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・難病の当事者もしくは友だちを持っている人
・冒険のワクワク感を感じたい人
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『じゅげむの夏』のあらすじ【※ネタバレなし※】
ぼくは四年生の夏休みを迎えた。クラスメイトの山ちゃんとシューちゃんとかっちゃんの4人でいつも通り集まる。筋ジストロフィーという病気を持つかっちゃんの家がたまり場だ。かっちゃんは四年生の夏休みを最高の夏休みにしようと言う。
そして、ぼくらは冒険に出た。伝説の熊吉つぁんがヒヨコを飼い始めたと聞き、覗きに行く。天神橋から川へダイブをする。そして、樹齢千年のおばけトチノキを見に行く。
ぼくらの危なっかしくも輝かしい冒険が始まった。
3分で分かる『じゅげむの夏』の要約【※ネタバレあり※】
前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう)
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伝説の熊吉つぁんの家へ行くと、包丁を持っているところを発見する。恐る恐る観察していたぼくらだが、ついに熊吉つぁんに気づかれ、呼び止められた。ぼくたちは熊吉つぁんが熊と戦ったときのことや、なぜヒヨコを飼い始めたのかについて話を聞く。熊吉つぁんはぼくたちにパインサイダーをあげて、こう言ったのだ。
おめえら、冒険だかなんだか知らねえが、いっぱい楽しいことしろ。四人ちゃ、なにをしてもおもしろいべ
引用:『じゅげむの夏』本文(49ページ)より
落語家志望のかっちゃんがじゅげむを唱えた後に、水泳パンツにはきかえてぼくたちは天神橋へと向かった。飛び込むのに最初はちゅうちょしていたかっちゃんだが、テンカウントを数えて、見事に飛び込んだ。無事、大成功に終わった。
かっちゃんは、なにも言わない。
ぼくらはかっちゃんに、とんでどうだったとは聞かなかった。聞かなくたって、かっちゃんの気持ちはよくわかっていた。
引用:『じゅげむの夏』本文(76ページ)より
だいぶ歩くのが大変になってきたかっちゃんを一輪車に乗せて、ぼくらはおばけトチノキを目指した。途中で一輪車が横転するも、投げ出されたかっちゃんは必死でハイハイした。そして、ついに目的の地へ到着。ぼくたちはおばけトチノキのある場所に、自分たちの夢を書いた紙を埋めたのだった。
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『じゅげむの夏』の読書感想文ガイド【例文つき】
『じゅげむの夏』は2024年における課題図書(小学校中学年の部)に選ばれています。本作を読んで読書感想文を書こうとしているものの、どこからどうやって書けばいいか悩んでいるお子さんもいるでしょう。
読書感想文で重要なことは、ただあらすじを要約するのではなく、本を読んでどう感じたかを書くことです。さらに今回は以下のような構成にすると、まとまりのある感想文を書きやすくなります。
①なぜこの本を選んだのか、読み始めてどう考えたかを書く
②冒険の様子を実況中継するような要領で感想を書く
③重要なテーマである「難病の友だちとどう接するか」についての考えを書く
④本を読む前と読んだ後での自分の考えの変化についてまとめる
それぞれ以下で詳しく解説していきます。例文もあわせて紹介するので、ぜひ小学生にアドバイスするときの参考にしてみてください。
なぜこの本を選んだのか、読み始めてどう考えたかを書く
かわいらしい表紙なので、夏休みに楽しいことをしたい人にとっては興味をそそるのではないでしょうか。また、タイトルの「じゅげむの夏」から落語の「じゅげむ」を思いついた人もいるかもしれません。
もし、タイトルや表紙などからは正直あまりイメージがつかない人は、冒頭数ページを読み進めた中で興味を持った部分をピックアップしてみましょう。
・かっちゃんが筋ジストロフィーだとわかる
→身の回りにも難病の人がいて、どう接したらいいか分からなかったので、気になった
→難病の人が友だちとどう接しているか知りたかった
・夏休みに冒険する
→都会で育ってきてあまりいなかの暮らしを知らないので気になった
→ぼくも冒険するのが好きだから、興味がわいた
など、興味を持ったきっかけについて書いてみましょう。
ゲームの実況中継みたいに冒険中の感想をコメントする
次に冒険中のシーンについて、自分が感じたことを書きましょう。読者のみなさんはYouTubeでゲーム実況動画を見たことはありませんか?あのように冒険を進めていくなかで、感じたことを自由にコメントするイメージが大事です。思いついたことをどんどんメモしておき、あとでまとめましょう。
【例文】
熊吉つぁんの家を偵察するシーンは、緊張感がありました。一人だとすぐに逃げ出しそうですが、四人の仲間がいるからこそどうにかなると思って、みな逃げずにいられたのでしょう。
といったように、冒険中の子どもたちの心理状態をくみとってみると、よりよい文章が書けると思います。
難病の友だちとどう接するかを考える
本作の重要なテーマのひとつとして、「難病の友だちとどう接するか」というのがあります。筋ジストロフィーのかっちゃんの心情や、周囲の行動に注目してみましょう。
そのうえで、自分ならこう行動するかもといった違いに言及してみたり、登場人物たちの行動で感心できること、または改善したほうがいいと思えることなどあれば、自由に考えてみて、自分の意見を述べましょう。
【例文】
必要以上に気をつかいすぎていないのがいいなと思いました。橋からダイブするときも本人の意志を尊重してチャレンジさせているし、一輪車が横転したときも手を貸さずにハイハイをするシーンを見守っています。このように特別扱いしないというのは、とても大事なことだと思います。本作のかっちゃんもおそらく、普段通りに接してくれるからこそ、ありがたみを感じていたのでしょう。ぼくも難病の友だちと接する機会があれば、同様に変に気をつかいすぎず、一人の友だちとしていつも通りに接してみようと思います。
本を読んで自分の考えがどう変化したかを書く
最後に、本を読んで自分の考えが変化した点をまとめましょう。導入で書いた「なぜこの本を選んだのか、読み始めてどう考えたか」の箇所をふまえて、本を読んだあとで、そのイメージがどう変わったかを書けるとよいです。
最後の場面でかっちゃんの夢が一番多いことにびっくりしました。命が有限だと感じやすい病気になっているからこそ、大きな夢をもち、一日一日を大切に生きているのだろうと思います。
この本を読むまでは、ぼくはなんとなく毎日楽しく生きられればいいなくらいにしか思っていませんでした。しかし、誰にでも死は訪れるので、ぼく自身もしっかり自分の夢を持って、毎日をけんめいに生きていかないといけないなと感じるようになりました。
参考にしたい『じゅげむの夏』の感想・口コミ評価まとめ
ここからは『じゅげむの夏』のレビューサイトに寄せられた感想や口コミを紹介します。読書感想文を書く際の何かしらのヒントになるかもしれません。
4年生の男子4人組のひと夏のストーリー。近所の変わり者のおじさんとの交流や、川へのダイブ、かけがえのない日常に、大人目線でノスタルジーを感じてしまうが、現代の都会の子どもたちには、遠い世界に感じてしまうかもしれないなぁ
引用:読書メーター
かっちゃんのねがいを叶えるために計画して実行したこと、この時しかできない青春を感じた。4人の関係性もよく、毎日がいきいきしていることを感じられる素晴らしい一冊。
引用:読書メーター
友だちっていいな、こんな夏休みを過ごせるなんていいな。これは課題図書に選ばれなかったら出会えなかった。感謝したい。
引用:読書メーター
かっちゃんの部屋でダラダラ過ごしたり、急に冒険を思いついて出かけたり、夏休みの日常が割りに淡々と語られるが、何気ない日常こそが宝物なのだと伝わる。動ける体、大地にねそべる自由さ、友だちを哀れまず妬まず羨まず寄り添う優しさ。メンバーの1人になって読んで欲しい。
引用:読書メーター
まとめ:『じゅげむの夏』は思いやりと好奇心に溢れた冒険小説だった
いかがでしたか?『じゅげむの夏』の特徴を以下にまとめました。
・2024年における読書感想文の課題図書(小学校中学年の部)
・小学生たちのキラキラした冒険を楽しめる
・難病の仲間への思いやりが感じられる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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