3分で分かる『星を編む』のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ【本屋大賞候補作】

今回は『星を編む』のあらすじや感想を紹介します。凪良ゆうさんによる2023年の本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』の続編(スピンオフ)となる本作。タイトルの意味や、ネタバレ考察、映画化やドラマ化の可能性などについてもまとめました。

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【2024年本屋大賞候補作】凪良ゆうの小説『星を編む』とは

書名 星を編む
作者 凪良ゆう
出版社 講談社
発売日 2023年11月8日
ページ数 288ページ

作者の凪良ゆうさんはこれまで『流浪の月』と『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した人気作家。今回紹介する『星を編む』は『汝、星のごとく』の続編であり、スピンオフともいえる位置づけの作品となっています。

本作は『汝、星のごとく』の登場人物たちのその後を描いた作品。若くして亡くなった青埜櫂の小説を刊行しようと奮闘する編集者二人の物語(表題作「星を編む」)などの3つの短編から成る小説です。

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・『汝、星のごとく』が好きだった人
・ままならない恋愛模様について関心がある人
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3分で分かる『星を編む』のあらすじ【※ネタバレなし※】

『星を編む』は3つの短編から成る作品です。それぞれ簡単にあらすじを紹介しましょう。

春に翔ぶ

ぼく(北原草介)は、父が入院している病院で、女子高生の明日見菜々と知り合った。その病院の一人娘である彼女は、ぼくが働く高校の生徒でもあった。

明日見さんは病院を継げる相手と結婚するために、お見合いに参加させられていた。しかし、彼女には親には内緒にしている恋人がいた。スノーボード選手の敦くんだ。

敦くんの夢を応援している明日見さんは、今度敦くんのスノーボードの試合を観に行くという。しかし、当日お見合い相手との予定が入ってしまった。それでも敦くんのもとへ行きたいという彼女を見て、ぼくはある行動に出る……。

星を編む

編集者のぼく(植木渋柿)は、同じ編集者の二階堂さんから打ち合わせについてのメールを受け取った。今は亡き青埜櫂の小説を八月に刊行することが正式に決まったとのことだった。

二階堂さんは、青埜櫂の小説を初版1万部と強気の設定で考えていた。櫂くんが上京してきた頃からずっと見守っていたぼくは、彼が生きていたころに編集者としてもっとできることはなかったかと後悔しつつも、出版に向けて準備を進めている。作画を既に引退した女性漫画家の小野寺さとるくんに依頼するのだ。

一方、編集者のわたし(二階堂絵理)は、女性編集者として仕事をする息苦しさを感じつつも、櫂の小説刊行に向け、意気込んでいた。仕事に打ち込みつつも、夫の裕一とは良好な関係を保ったまま、日々を送っていたはずだった。しかし……。

二人の編集者が青埜櫂の小説『汝、星がごとく』を出版するまでの後日譚。

波を渡る

わたし(北原暁海)は、北原先生と互助の関係の結婚生活を続けていた。最愛の人・青埜櫂を亡くした後も、彼の小説が重版になる度に、担当編集者の二階堂さんからは本が贈られてくる。

北原先生には月に一度会いに行く菜々さんの存在があり、さらに娘の結ちゃんも結婚が決まったことで、そろそろ離婚しなければいけないと考えている。

一方、ぼく(北原草介)は、明日見さん(=菜々さん)から暁海さんとの関係をしっかりすべきだと言われる。暁海さんはぼくと明日見さんが恋人同士だと誤解させているのなら良くないと言うのだ。

先生、暁海さんは生きているんですよ
(中略)
生きている限り人は変わり続けます
引用:『星を編む』本文より

今までなかった気持ちが生まれることはあるのだろうか。そう考えているとき、ぼくは暁海さんから離婚を切り出されて……。

『星を編む』のネタバレ解説&考察まとめ

ここからは『星を編む』の魅力を深掘りするために、タイトルの意味や作品の魅力、ドラマ化や映画化の可能性などをまとめました。

『星を編む』のタイトルの意味とは

タイトルにある「星」は、本作の重要なキーワードです。もととなった作品『汝、星のごとく』のタイトルにも星が入っているとおり、星は物語全体を象徴するモチーフとなっています。

『汝、星のごとく』で櫂と暁海が島を出ようと決意するシーンでもきれいな星が登場し、西の空に上がる宵の明星である夕星(ゆうづつ)が二人の絆を意味するものとして描かれます。

本作でも表題作を中心に星を眺めるシーンが登場してくるので、そこに注意して読んでみましょう。

また「編む」というのは、編集するという意味がかかっています。三浦しをんさんの本屋大賞受賞作『舟を編む』も、辞書編集部を舞台にした小説で、共通するものがありますね。「星を編む」は、二人の編集者がきらめく若き才能を世に送り出そうと奮闘する物語になっています。

『星を編む』は『汝、星のごとく』を読んでいなくても楽しめる?

『星を編む』は『汝、星のごとく』の続編かつスピンオフ的な作品なので、前作を読んでいないと意味が分からないんじゃないかと思っている人もいるでしょう。結論からいうと、最初の「春に翔ぶ」はそれほど前知識なくても楽しめます。

ただ、表題作の「星を編む」は、『汝、星のごとく』の重大なネタバレとなる部分を含んでいるので、できれば前作を読んでからの方がよいでしょう。また最後の「波を渡る」も、前作での人間関係を整理したうえで読んだ方がより味わい深く感じられます。

強く言いたいのは、本作はスピンオフ作品とはいえないほど、ひとつの作品として十分に評価できるといえます。2024年の本屋大賞候補作に選出されたのも、その高い評価の表れでしょう。

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『星を編む』は映画化・ドラマ化される?

『星を編む』を実写で楽しみたいという人も多いでしょう。これまで凪良ゆうさんの作品は『流浪の月』が広瀬すずさん主演で映画化されて大ヒットしており、それに続く実写化作品として期待したくなりますね。

『星を編む』が実写化されるとしたら、前作の『汝、星のごとく』を含めて作品化されるのではないでしょうか。スピンオフとなり物語に幅ができているので、映画1本に抑えるのは難しそうです。ドラマ化の方が可能性としては高いかと思われます。

『汝、星のごとく』では、櫂と暁海がメインの登場人物でしたが、本作が出たおかげで、北原先生や、二人の編集者(植木と二階堂)にもしっかりスポットが当たった物語が作られそうですね。

『星を編む』を読んでみた感想

ここからは『星を編む』を読んでみた感想を書いていきます。また読者のレビューも合わせてまとめました。

【筆者の感想】いろんな愛の形を知れてよかった

作者の凪良ゆうさんは、『流浪の月』や『汝、星のごとく』で世間的には許されづらい恋愛の形を描いてきました。『汝、星のごとく』では本来の形と違う結婚という形が見えますが、本作では北原先生の視点でも語られ、なるほどそういう背景があったのかと知れました。

まあ北原先生みたいな人は、やや出き過ぎな人のような気もして、現実でもいるのかと疑問に思うところはありますが、それでも最後の「波を渡る」で歳を重ねるとともに丁寧に心理描写をしているところにはさすがの筆力を感じました。

ほかにも、結や菜々などの恋愛模様や生き様も知れて、一人一人の人物に光が照らされていました。全ての星がきらめくように、全ての人物がいきいきと描かれていることに、安心し、そっと見守りたくなりました。

【みんなの感想や評価】何にも代えがたい幸せが詰まっている

続いて読者がSNSやレビューサイトに投稿した感想や評価をまとめました。

登場人物が、皆、自分のためと、周りの人のために、強く生きている。その姿がとても良かった。そして瀬戸内海にいきたくなった。
引用:Amazon

まとめ:『星を編む』は『汝、星のごとく』の登場人物一人一人に光を当てた物語だった

いかがでしたか?『星を編む』の特徴を以下にまとめました。

・2024年本屋大賞候補作
・『汝、星のごとく』の続編かつスピンオフ作品
・登場人物一人一人に光を当て、それぞれの愛の形を示している

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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