ドラマ「リーガルハイ」には名言がたくさん生まれていることに、皆さんはもうお気づきでしたか?堺雅人さん演じる弁護士・古美門研介の発言は皮肉たっぷりのデタラメな物も多いですが、常識外れな考えを持つ彼だからこそ生まれた金言があるのです。こういった考えがこれからの混迷の時代を生き抜く上で必要になってくるのでしょう。
今回はそんな名言がドラマ内のどんな場面で生まれたかを振り返りつつ、生きる上でどうヒントになるかについて解説します。
- 今や伝説になっている、ドラマ「リーガルハイ」とは
- 堺雅人演じる弁護士・古美門研介の発言には隠れた名言の数々が!
- ①いじめの正体とは、空気です
- ②誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない。深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。戦うということはそういうことだ。
- ③金が全てではない?金なんですよ。
- ④科学は死に意味があるんです。死こそ希望です。
- ⑤今ある命を慈しむことです。一日一日が奇跡なのだと知ることです。
- ⑥才能とは、自分で必死になって掘り起こすものだ。そして、努力に努力を重ねて、一段、一段登っていくものだ。
- ⑦本当の悪魔とは、巨大に膨れあがったときの民意だよ。
- まとめ:ピンチの時には古美門研介の言葉を思い出そう
今や伝説になっている、ドラマ「リーガルハイ」とは
やっぱりリーガルハイ面白いな pic.twitter.com/WAuofQp3Zg
— badsadandmad (@4w2w7w) June 5, 2022
「リーガルハイ」は堺雅人さん主演の法廷ドラマ。堺雅人さんが演じる古美門研介は、裁判に勝つためならどんな方法でもとる敏腕弁護士。そこへ真面目な弁護士・黛真知子(演:新垣結衣)がやってきて二人の凸凹コンビが法廷で暴れ回る、爆笑必至のコメディドラマでした。
2012年に第1シリーズが放送され、2013年には続編となる第2シリーズが放送。10年近く経った今でも、根強いファンが多いドラマとなっています。
堺雅人演じる弁護士・古美門研介の発言には隠れた名言の数々が!
堺雅人さんが演じる古美門研介は、裁判で勝って多額の報酬を得るのを信条としているひねくれ弁護士。世間を斜めに見ており、口を開けば皮肉たっぷりの言葉が溢れ出てきます。
コメディ要素が強く、人を馬鹿にしたような発言が多い古美門。普段の物言いからはおよそ名言など出てきそうにありませんが、普段から常識を疑う彼だからこそ気づける鋭い発言があります。そこにはこれからを生き抜く上でのヒントとなるような名言も出ています。
①いじめの正体とは、空気です
「リーガル・ハイ スペシャル」放送回より。学校のいじめが問題になった際に、黛が「いじめを無くしたい」と発言。そこで古美門は「いじめの正体とは何か?」「立ち向かうべき相手は誰なのか?」と論じます。
その上で出した結論は、「いじめの正体は空気」であること。自分の意見を言えずに周囲に流されてしまうからこそ、いじめという構造が生まれてしまうと古美門は述べます。確固とした意見を持ち主張することが、いじめを無くす第一歩になるのかもしれません。
「いじめの正体とは、“空気”です。
特に右から左、左から右へと移動するこの国では空気という魔物の持つ力は実に強大です。」
(ドラマ リーガル・ハイより)私も昔、空気を読んでいたし、いじめを見過ごしていた。言えたのに言わなかった。
昔の私に届け
「あなたも加害者かもよ?」#いじめ pic.twitter.com/dMq0UTe02t— いちこ🌱自己分析✱就活@札幌 (@kitanomotivater) May 24, 2020
②誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない。深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。戦うということはそういうことだ。
「リーガル・ハイ」で絹美村の公害問題を扱った放送回より。地域開発により村が変わっていく中、村に対する補償に享受して満足してしまう村人たちに対し、古美門は警鐘を鳴らします。
この言葉は裁判やデモクラシーを起こすときに、自分を奮い立たせるための勇気になる言葉です。なお、この言葉は古美門が発した約6分間にわたるスピーチの一部を抜き取ったもの。長ゼリフをまくしたてる圧巻のシーンで、俳優・堺雅人の実力が分かる伝説の場面となっています。
ドラマ「リーガルハイ」の絹美村(南モンブラン市)の超長ゼリフの名シーン…目が覚める👀🍀 https://t.co/2yTDAh6eni
— 🇺🇦🕊️Kuma★☕🕊️🐾 (@Wgpm8LWa79AI5Tq) April 13, 2021
③金が全てではない?金なんですよ。
こちらも先ほどの、絹美村の長ゼリフシーンの一節です。「リーガル・ハイ」では一般常識では良いとされている風潮に、疑問を投げかける姿勢が見てとれます。その象徴的なセリフがこちらの「金が全てではない」というフレーズです。
「金を稼ぐこと=汚い」と、どこか思われている節がありますが、お金がないと人助けすらできませんよね。子ども教育にも、親の介護にも、ボランティア活動にも、お金は必要になります。まぁ古美門は私利私欲のためにお金を使う傾向があるので説得力は低いですが、人のためにお金を使いたいと思える人になら金言になるはずです。
日本はお金の教育が遅れてる。
その背景には、
・人前で金の話はタブー
・金儲けはよくない
・お金は汚いものこんな日本人特有の思い込みがある。お金は誰にでも必要なものです。きちんと向き合う。そして、きちんと情報収集をする。
— たけゾン (@takezooon) June 1, 2022
④科学は死に意味があるんです。死こそ希望です。
「リーガルハイスペシャル」回より。医療ミスにより最愛の人を失った者が起こした裁判で、生まれた名言です。古美門は「医は科学である」と述べた上で、科学の発展には失敗が付き物だということ、すなわち現代の医療は多くの死があったからこそ発展してきたと結論づけます。
「死こそ希望」という言葉にはドキッとさせられますが、最愛の人が死にそこからなかなか立ち直れない者にとっては前向きにさせてくれるフレーズでしょう。
⑤今ある命を慈しむことです。一日一日が奇跡なのだと知ることです。
こちらも「リーガルハイスペシャル」回より。先程の発言の続きで、この名言が飛び出しました。誰かが亡くなった際は、命の尊さを感じます。その人たちが生きられなかったこれからの未来を、大切に過ごしていきたいですね。
ある程度生きると両親や大事な人達とも遠くない未来いつかお別れするんだろうなあと恐怖なんだけど、そういう時はりーがるはいのこみかどの「我々に出来ることは今ある命を慈しむことです。一日一日が奇跡なのだと知ることです」って台詞を噛み締める
— すすき (@susukimomizi) December 26, 2021
身近な人の死は誰にでも訪れます。その際にはこの言葉をぜひ思い出してください。
⑥才能とは、自分で必死になって掘り起こすものだ。そして、努力に努力を重ねて、一段、一段登っていくものだ。
こちらは古美門の言葉ではなく、アニメ界の巨匠として登場した人物・(演じたのは伊東四朗)が語った言葉です。世間からは天才だともてはやされる中で、自分自身も天才だと思ったことはないとした上で、努力して才能を磨くことが重要だと述べます。
これは本当にそう。大好きだったドラマ「リーガルハイ」でも伊藤四郎のセリフが忘れられない。
「才能とは努力に努力を重ねて一段一段登っていくもの。努力もせずに麓にいる者は、『あいつは天才だから』などという。冗談じゃない。若いのに、努力する時間の無駄使いをするなら、くれよ。俺にくれ!」 https://t.co/euybdDswRJ pic.twitter.com/uFZ0RoHK4c
— 樫尾 魁@ABEMA (@1212kakakaka) February 7, 2020
その人の表面的な部分だけを見るのは違いますよね。大きな結果を出している人ほど、並外れた努力をしているはずです。
⑦本当の悪魔とは、巨大に膨れあがったときの民意だよ。
これは最初の①で紹介したいじめの正体についてのフレーズと共通する部分があります。自分の意見を持たずに、流されるだけの人物に警鐘を鳴らす言葉です。「リーガルハイ」第2期の終盤クライマックスシーンで古美門が発言しました。
コロナという結果は同じでも。
仕事でなったのなら仕方ない。遊んでなったなら許さない!コロナという結果は同じなのに。
そういった人達は自分が好かれたい相手に対しては平然と仕方ないよ!と立場を変えたりする。「本当の悪魔とは、巨大に膨れあがったときの民意だよ。」
byリーガルハイ— 🎧川端 りゅうた/行き当たりばっ旅 (@ryuta_kawabata) April 26, 2021
コロナ禍での人々の振る舞いにも似たようなところを感じた人は少なからずいたでしょう。混迷の時代にこそ、自分のしっかりした意見を持つべきです。
まとめ:ピンチの時には古美門研介の言葉を思い出そう
いかがでしたか?今回紹介した言葉は、いずれも追い詰められた側の人間が発した、もしくはそういう人たちに向けた言葉です。ピンチの時に古美門研介の言葉を思い出せば、きっと勇気が出て前向きに生きるヒントになることでしょう。
自信をなくしそうな時ほど、古美門研介のように自分をしっかり持ち、逞しく生きようと思いましょう!
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