課題図書「チョコレートタッチ」を読んで読書感想文を書きたいと思っているけど、どう書いていいか分からない!そう思っている小学生向けに簡単(かんたん)なあらすじや内容の要約(ようやく)と、読書感想文を書くコツを解説(かいせつ)します。
小学校中学年の部の課題図書「チョコレートタッチ」とは
書名 | チョコレートタッチ |
作者 | パトリック・スキーン・キャトリング |
出版社 | 文研出版 |
発売日 | 2021年10月20日 |
ページ数 | 128ページ |
「チョコレートタッチ」は小学校中学年の部の課題図書(かだいとしょ)に選ばれた小説。チョコレートを食べる少年などのかわいいイラストがはさまれるため、読書が苦手な人でも読みやすい本になっています。
「チョコレートタッチ」の主人公は、チョコレートが大好きなジョン。ふれるものすべてがチョコレートに変わる、チョコレートタッチといわれる不思議(ふしぎ)な現象(げんしょう)が起こるお話です。
※「チョコレートタッチ」はこんな人におすすめ!
・チョコレートが大好きな子
・読書感想文を書こうと思っている小学生
・ふしぎな体験(たいけん)ができる小説を読みたい人
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3分で分かる「チョコレートタッチ」のあらすじ【※ネタバレなし※】
ジョン・ミダスはいい子だが、一つだけこまったところがあった。それは、おかしが大好きすぎること。特にチョコレートがお気に入りで、食べ過ぎるために湿しんがでてパパとママを悩ませていた。
ある日曜の午後、小さなお店でおいしそうなチョコレートが売ってあるのを発見した。ジョンはそこでチョコを買い、あとでこっそり食べた。それからジョンの周りには、不思議なできごとが立て続けに起きる。なんとふれるもの全てが、チョコレートになってしまうのだ…。
「チョコレートタッチ」の詳しいあらすじ【※ネタバレあり※】
ここからは、「チョコレートタッチ」の詳しいあらすじについて紹介します。本を一度読んで、内容を確認していい人だけ下をクリックしてチェックしましょう。
ネタバレしていいから詳しいあらすじを知りたい方はこちらをクリック!
ジョンがふれるもの全てがチョコレートになってしまう。歯みがき粉、革の手ぶくろ、えんぴつ、トランペット…。最初はチョコレートの味を感じられて「最高!」と思っていたのに、どんどんこまった状況になっていく。
えんぴつがチョコレートになったから、テストに集中できない。トランペットがチョコレートになったから、良い音色が出ない。クラスメイトのスーザンのたんじょうび会でも、スーザンの顔をチョコレートまみれにしてしまい、こまらせてしまった。
ジョンは病院に行くと、「チョコレート病」だと診断(しんだん)された。家に帰ると、ママが泣いていた。ジョンがママのなみだでぬれたほっぺたにキスをすると、ママがまったく動かないチョコレートの像になってしまった。
ジョンはあわてて家を飛びだし、かつてチョコレートを買ったお店を見つけた。店の主人に文句を言うと、主人は治療法(ちりょうほう)を教えてくれた。
きみの治療法のひとつは、他人を思いやることなんだ。きみはよくばりで、ほかの人にどんなことがおきているか、気にかけてこなかったからね。
引用:「チョコレートタッチ」本文より
ぼくはチョコレートタッチ(ふれるものをすべてチョコレートにすること)の力を無くす代わりに、お母さんをもとにもどすようお願いした。家に帰ると、お母さんはいつものすがたになっていた。いつもの日常がもどってきたのだ。
「チョコレートタッチ」の読書感想文ガイド【例文つき】
「チョコレートタッチ」は小学校中学年の部の課題図書になっています。ここからはこの本を読んで、読書感想文を書くコツを解説します。例文つきで紹介しますが、すべてまねせずに、あくまで参考(さんこう)にしてみてください。
読書感想文は本のあらすじをまとめるだけではよくありません。大事なのは、その本を読んでどう思い、どう感じたのかを書くことです。自分だけの言葉で、今まで経験したことや感じた思いを文章にしてみましょう。
自分の周りが好きなものであふれていたら…妄想(もうそう)をふくらませてみる
「チョコレートタッチ」ではジョンの周りのものがすべてチョコレートに変化します。ふれるものがチョコレートになっていくと気づいたジョンは、最初「最高!」だと思いますね。ここでは自分の周りのものが好きなもので囲まれたらどんな気持ちになるか、想像して書いてみましょう。
【例文】
僕は車が大好きなので、周りに車があふれていたら毎日ワクワクします。一度、父親に車の展示場(てんじじょう)に連れて行ってもらったことがあります。そこには色とりどりのかっこいい車が並んでいて、ずっとここにいたいと思いました。
ジョンは身の回りがチョコレートばかりになることで、じょじょにこんわくしていきます。自分の場合にも例えて、同じように好きなものばかりに囲まれることで起きる問題も考えてみましょう。
【例文】
町の中が車ばかりになると、排気(はいき)ガスや渋滞(じゅうたい)の問題が起こると思います。世の中にバスがあるのは、たくさんの人が一気に乗れるから。自転車に乗る人がいるのは、排気(はいき)ガスを出さないから。もちろん、車に乗らないと毎日の生活にこまる人もいるでしょう。つまり車も必要だけど、いろんな交通手段があって世の中は成り立っているのだと感じました。
このように、ふしぎな現象を妄想するだけではなく、今の世の中がなぜこのように成り立っているか、何かしらの結論(けつろん)を書けると、良い感想文になるでしょう。
他人を思いやることの大事さを書く
ジョンがチョコレート病になった原因は、他人を思いやる力が欠けていたからでした。皆さんも人を思いやる気持ちがうすくなってしまったことで、他人にめいわくをかけてしまった経験があるのではないでしょうか?
【例文】
私はゲームがすごく好きで、つい夢中になってしまいます。母親から夕食の時間だと言われても、ゲームを続けたくて断ることがありました。その時はいつ食べても同じだと、あまり深く考えていませんでした。しかし先日、夕食のお手伝いをしていた時に、お母さんがスープの温かさを何度も味見して調整していると知りました。おいしいと思える温度で出せるように、工夫してくれていたのです。それを知って、私はお母さんに悪いことをしていたなと反省しました。
上記のように、めいわくをかけた経験に加えて、なぜそれに気づいたか、またどうやって反省したかを書くとより良い文章になるでしょう。自分の経験をふりかえってみてください。
参考にしたい「チョコレートタッチ」の感想まとめ
ここからは「チョコレートタッチ」を読んだ方の感想をいくつか紹介します。大人の読者が書いた意見になるため、小学生には分かりづらいかもしれません。何かしら参考になればよいなと思います。
本書は、日頃の母親の大切さと、優しい気持ちが本書を読むことにより、自然に育まれていきます。夏休みの読書感想文には最高の書籍だと感じました。
引用:Amazon
『チョコレート・タッチ』読了。
私はチョコレートが好きだが、何でもチョコレートの味がするという物語の『承』の時点で胸焼けがしたわ😖
けど、この本、70年も前にアメリカで初版が出版されて、今、私の手元にあるってのが、何だかすごい事✨に思われたわ。内容も普遍的かも。#文研出版 pic.twitter.com/vORN51HGDa— c3h8 (@c3h8_pro) May 3, 2022
「チョコレートタッチ」パトリック・スキーン・キャトリング作 #読了
すごく良くできたお話。全世界のチョコレート好きが震え上がるかも←言い過ぎ。
課題図書にしてはイデオロギー臭がしないなと思ったら、70年近く前に出版されたお話とのこと。ああやっぱり。「ミダスタッチ」をも一度読もっと。— 春のヨモギ (@Japanesemugwort) May 29, 2022
パトリック・スキーン・キャトリング『チョコレートタッチ』読了。児童書。チョコが大好きなジョン・ミダスは、お菓子だけでなくごはんも食べるよういつも親から注意されています。ある日不思議なお店で買ったチョコを食べたジョンは、口にしたものがチョコに変わるという体質になってしまいます。
— 涼 (@r_ryo) April 22, 2022
まとめ:「チョコレートタッチ」は読書が苦手な人でも読みやすい小説だった
いかがでしたか?「チョコレートタッチ」の特徴(とくちょう)を以下にまとめました。
・2022年課題図書(小学校中学年の部)
・かわいいイラストつきで読みやすい
・好きなもので囲まれる生活を妄想したくなる
・他人を思いやる力の大切さが分かる
以上です。小学生はもちろん、大人の方でも十分に楽しめる小説になっています。ぜひチェックしてみてください。
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