1分で分かる「汝、星のごとく」のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ

「流浪の月」で本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの最新作「汝、星のごとく」を、もうチェックしましたか?今回はこの小説のあらすじを簡単に紹介した上で、本書の考察や感想をまとめました。ネタバレ部分はクリックした人だけが読めるようにしているので、未チェックの方も本作の魅力を知るためにぜひ一度この記事を読んでみてください。

スポンサーリンク

凪良ゆうの小説「汝、星のごとく」とは

書名 汝、星のごとく
作者 凪良ゆう
出版社 講談社
発売日 2022年8月4日
ページ数 352ページ

作者の凪良ゆうさんは、「流浪の月」で第17回本屋大賞を受賞した人気作家。元々はBL(ボーイズラブ)の世界を書いてきた作家で、世間的に認められにくい生きにくさを感じている人物たちの細かな心理描写を描くことで定評があります。

「汝、星のごとく」は、親の我がままな恋愛に振り回され孤独を感じてきた男女二人の高校生が主人公。島で暮らす二人は惹かれ合い東京進出を誓いますが、すれ違いが起きて別々の道を歩んでいきます。

世間的には認められにくい「不倫」を題材にした小説。恋愛における正しさとは何なのか?登場人物二人の運命を知ったとき、深く考えさせられることでしょう。

※「汝、星のごとく」は以下に当てはまる人におすすめ!
・本屋大賞受賞&広瀬すず主演で映画化された「流浪の月」が好きだった人
・世間的に正しくないと思われる恋愛をしている人
・2023年本屋大賞が有力視される話題作を読みたい人

↓↓「汝、星のごとく」を購入したい人は以下から↓↓

1分で分かる「汝、星のごとく」のあらすじ【※ネタバレなし※】

母子家庭で育った青埜櫂は、母親に連れられて瀬戸内の小さな島へと転校してきた。母は男なしでは生きられない女で、櫂はいつも振り回されている。そんな櫂には夢があった。将来漫画家になるという夢が…。

一方、島で生まれ育った女子高生・井上暁海も、親に振り回されていた。父は不倫相手のもとへ出ていき、なかなか帰ってこない。母はそんな父を待つばかりで途方に暮れている。暁海は櫂と出会い、お互いの孤独を知る。共に惹かれ合う二人は、島を出て東京へ行こうと誓うが…。

運命的な出会いを果たす二人だが、やがてすれ違い、それぞれの道を歩んでいく。二人が選んだ道とは?

「汝、星のごとく」の主な登場人物まとめ

「汝、星のごとく」の主な登場人物を簡単に紹介します。他にも重要な人物はいますが、少しネタバレを含んでしまうので、一部割愛させていただきます。

【主人公】
青埜櫂(あおのかい):主人公の一人
京都で生まれ、島に引っ越してくる。男性に依存気味の母と共に暮らす
井上暁海(いのうえあきみ):主人公の一人
島で生まれ育った。父は母を捨てて不倫相手の元へ出て行った。

【島・島周辺の人物】
・青埜ほのか:櫂の母。男性に依存気味
・あーくん:櫂の母の恋人。その後、別れる
・達也:櫂の母の新しい恋人
・暁海の母:家を出た父に未練がある
・暁海の父:不倫して家を出た
・林瞳子(はやしとうこ):父の不倫相手
北原先生:櫂と暁海が通う学校の先生
・結ちゃん(ゆうちゃん):北原先生の子ども

【東京の人物】
・久住尚人(くすみなおと):櫂のビジネスパートナー。イラスト担当
・植木さん:編集者。櫂と尚人の才能を見出した
・安藤圭(あんどうけい):尚人の恋人
・二階堂絵理(にかいどうえり):編集者。櫂と関係を持つ

「汝、星のごとく」のネタバレ解説&考察まとめ

ここまで「汝、星のごとく」のあらすじと登場人物を簡単に紹介してきましたが、ここからは作品の魅力をさらに深く知るための考察をしていきます。一部ネタバレを含みますので、その部分はクリックしないと読めないようにしています。

正しくない恋愛の緊張感と切実さが魅力

世間的に正しいと認められにくい恋愛を描くのは、作者・凪良ゆうさんの真骨頂だと言えます。第17回本屋大賞を受賞した「流浪の月」では、いわゆるロリコンと称される幼い女性との恋をテーマに書いていました。

今作のテーマは一言で言うと「不倫」。世間的には「不倫なんて許される訳がない!」と思われており、実際に噂話が好きな島民の間では格好の揶揄されるネタとなっています。

それでもなぜ本人たちはそんな恋愛を選んだのか?本の帯にある「わたしは愛する男のために人生を誤りたい」の意味に気づいたとき、読者は本当の愛とは何なのか深く考えさせられるでしょう。

タイトル「汝、星のごとく」(読み方:なんじ、ほしのごとく)の意味とは

本書のタイトルは「なんじ、ほしのごとく」と読みます。この題名が表すように、物語の中で「星」が象徴的に出てきます。具体的には「夕星(ゆうづつ)」という、西の空にあがる宵の明星が重要な意味を持って描かれています。

夕星について描かれた場面を一部紹介しましょう。また作品タイトルの意味が分かる、結末部分についても解説します。ネタバレとなるので、作品を読んだ方だけ以下をクリックして読んでください。

ネタバレしていいからタイトルの意味をさらに詳しく知りたい方はこちらをクリック!

お互いの孤独を知り、惹かれ合う櫂と暁海。漫画家として上京を決意した櫂についていこうと暁海は誓うが、暁海の母が起こした事件のせいで二人での上京は頓挫してしまいます。櫂は東京へ行き、暁海は島に残ることになったのです。

夕星について描かれたのは、櫂が上京する前。すれ違いの生活に不安を覚える暁海が、不安になりながら櫂と暮れていく空を眺めるシーンです。

「・・・夕星やな」
西の空の低い位置に、たった一粒で煌めいている星を見つけた。
(中略)
同じタイミングで手を差し出した。つないだ手から熱が伝わってくる。どこまで続くかわからない。けれど続くところまで共に歩きたい。
互いの目に同じ星が映っているうちはーーー。
引用:「汝、星のごとく」本文より

このように夕星は、すれ違う二人の運命を繋ぐ象徴的なものとして描かれています。その後、作中にも効果的に登場するので、その点に注意しながら読み進めるとより深い味わいを得られるでしょう。

さらに結末部分では「汝、星のごとく」の意味が分かる仕掛けになっています。櫂は胃がんを患い最後に亡くなってしまうのですが、その前に自身の生涯を描いた小説に挑戦していました。実は櫂の遺作の題名が「汝、星のごとく」だったのです。

プロローグの不穏な雰囲気が結末に分かる構成の仕掛けが巧み!

「汝、星のごとく」の魅力の一つに、構成の巧みさがあります。序盤の「プロローグ」で読者は「あれ?」と思わされるはずです。「プロローグ」で描かれているのは、高校生の暁海が大人になった世界。世間的には認められないような、不穏な雰囲気を醸し出しています。

読み進めるうちに、暁海がなぜこのような運命にたどり着くのか、読者は想像しながらページをめくることになるでしょう。「プロローグ」で書かれた意味が分かるのは、結末部分に入ったあたりです。

ネタバレしていいから結末部分をさらに詳しく知りたい方はこちらをクリック!

東京と島の生活ですれ違い、やがて別れてしまった櫂と暁海でしたが、実は櫂が胃がんになってしまったと知ります。それ以前にも櫂のビジネスパートナーのスキャンダルや自殺騒動を知っていた暁海は、直感的に櫂を守るための行動に出るのです。

実はそのとき、暁海は高校時代の恩師である北原先生と結婚していました。しかし二人の関係は、一般的な恋愛とは異なる互助の関係だったのです。北原先生にも世間的には許されづらい恋(生徒と教え子の関係)の過去がありました。

そんな互助の関係だからこそ、二人が本当に好きな人の元へは行っていいという、お互いの暗黙の了解があったのです。彼らの胸の内を知ることで、正しくない恋愛の切実さが読者へと伝わってきます。

島で生きる母に振り回される子の描写は「Nのために」を彷彿

「汝、星のごとく」の前半部分を読んでいて、筆者は個人的にある作品を思い出していました。それは湊かなえさん原作でドラマ化された作品「Nのために」。どちらも島で生きる若者が、親に振り回されて苦悩するという点で共通点があります。

「Nのために」でも風光明媚な島の描写が効果的に挿入されており、それが息苦しさから解放される機能を持っています。作品は違いますが、ドラマ「Nのために」で出てきた風景を思い返しながら、本書を読んでみるとイメージがしやすいかもしれません。

なお、「Nのために」は動画配信サイト「U-NEXT」で見放題配信されています。「U-NEXT」は31日間無料で入会できるキャンペーンをやっていますので、この機会に登録してみるのはいかがでしょうか?

↓↓U-NEXT(31日間無料登録)で「Nのために」を視聴してみる↓↓

————————————————————————
本ページの情報は2022年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。
————————————————————————

「自由を得るための武器が必要」と主張|作者インタビューより

「汝、星のごとく」では登場人物たちが、漫画原作を書いたり、刺繍作家となったりして、どうにかして自立していこうともがく姿が描かれています。この点について、作者の凪良ゆうさんは以下のように語ります。

自由でいるための力を持たないうちは、何も選べないのだというのは、小説を書きながら感じていること。自分で自分を食べさせていくスキルを持つのは大事。持っていたほうが自由に生きられるということは、今作で描きたかったことのひとつです。
引用:わたしは愛する男のために人生を誤りたい──究極の恋愛小説を凪良ゆうが語る|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部

このことは混迷する現代を生きる上で、重要なテーマだと言えます。筆者も自分が食べていくためのスキルとは何が必要なのか?考えるきっかけになりました。

また作者はインタビューの中で、「汝、星のごとく」の読まれ方について以下のように語っています。

普通からちょっとズレた人たちを描く、みたいな評価をしていただくことが多いんですが、決して褒められたものではない彼らのふるまいに、「ああ、あの人たちはこういう生き方をするしかなかったし、それを自分たちで選ぶことを決めたんだ」と理解してもらえるものになっていたら、と今はただ願っています。
引用:わたしは愛する男のために人生を誤りたい──究極の恋愛小説を凪良ゆうが語る|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部

「汝、星のごとく」を読んでみた感想

ここからは「汝、星のごとく」の感想をまとめました。筆者の考察はこれまで書いてきましたが、ここではもう少しざっくばらんとした感想を綴ります。また読者の方がレビューサイトやSNSに投稿したものを一部紹介します。

【筆者の感想】主人公二人はもちろん、結ちゃんの立ちふるまいに惹かれた

考察のところで主人公二人について主に書いてきたので、ここではそれ以外の人物に少し触れます。筆者が個人的に好感を持ったのが、北原先生の子どもである結ちゃんの立ちふるまいですね。

冒頭ではまだ小さい結ちゃんですが、終盤では立派な大人へと成長しています。普通は自分が同じ立場なら、置かれた境遇に戸惑ってしまいそうですが、しっかりと現実を受け止めそれどころか自ら愛情を注ぎ込もうとします。結ちゃんの成長にとても驚かされました。

結ちゃんがいたからこそ、北原先生はこれまで懸命に生きてこられたのだと思いますし、暁美のラストの行動に読者が共感しやすくなるのでしょう。個人的に結ちゃんが大学を卒業してどんな人生を歩んでいくか、続編もしくはスピンオフで読んでみたいなと思いました。

【みんなの感想や評価】感動して泣いたという声が多数!

印象的な表紙には、痛烈なメッセージが込められています。

筆者も思わず涙がこぼれてしまいました。

想いは同じなのに分岐点から遠ざかっていき、心の痛みは増すばかり。
たら、ればが繰り返される日々。
想いが重なる場所で、想いよ、ひとつになれとエールを送りたくなる。
珠玉のラブストーリーがここにある。
引用:Amazon

夕星が描写される場面が一つの分岐点となっています。

久しぶりに心から感動した小説でした。
そして自分の人生と重なることも多くて読んでいるうちに物語の中にすっぽり入り込めました。
引用:Amazon

どの読者にもどこか共感できる箇所があるのではないでしょうか?

主人公の暁美と櫂の恋愛を通して、愛とは、幸せとは何かを深く考えさせられる。
「自分の人生を生きることを他の誰かに許されたいの?」
この言葉は私の胸に深く響いた。
引用:Amazon

他人の見る目が気になりながら恋愛をしている人は少なくないでしょう。そんな人にとってこの言葉は痛烈に響くはずです。

「汝、星のごとく」は2023年本屋大賞の有力作?

凪良ゆうさんは「流浪の月」で第17回本屋大賞を受賞していますが、翌年の第18回本屋大賞でも「滅びの前のシャングリラ」がTOP10に候補入りしています。こちらは地球が滅びる一ヶ月前を舞台にした小説でした。

第18回本屋大賞(2021年)を予想した記事を読んでみる

2022年8月に出版された「汝、星のごとく」は、初出の『小説現代』に発表された時から話題になっており、早くも2023年の本屋大賞の有力候補と言われています。レビューでも絶賛する声が多く、TOP10入りは間違いなさそうです。

過去に恩田陸さんが「夜のピクニック」と「蜜蜂と遠雷」で二度本屋大賞を受賞しており、凪良ゆうさんも二度目の大賞受賞が期待されます。今から既に来年の本屋大賞受賞発表が楽しみですね。

まとめ:「汝、星のごとく」は生きにくさを肯定する珠玉の恋愛小説だった

いかがでしたか?「汝、星のごとく」の特徴を以下にまとめました。

・毒親に振り回される男女の恋愛を描く
・二人の運命を知った時、押し寄せる感動が凄い!
・2023年本屋大賞の有力作

以上です。思わず泣いてしまう方続出の小説なので、ぜひ読んでみてください!

↓↓「汝、星のごとく」を購入したい人は以下から↓↓

読書が苦手な人でも本好きになれるサービスが大人気!30日間無料で試せる

のぶ
のぶ
気になる本がたくさんあるけど、何冊も買ってたらお金が足りない…
よしみ
よしみ
いつも本を持ち運ぶのが手間…
なお
なお
時間が空いたときに気軽に読書したい…

そんな方は、読書のサブスク「Kindle Unlimited」を活用しましょう!
Amazonが提供するサービス「Kindle Unlimited」ならいつでも気軽に読書できます。200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!
Kindleの無料アプリからお好きな本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど好きな端末でお楽しみいただけます。

のぶ
のぶ
毎月の本にかける出費が、1万円以上節約できました!
よしみ
よしみ
書籍を持ち歩かなくてよくなったので、荷物が軽くなりました。
なお
なお
バス待ちのスキマ時間で、気軽に読書できて嬉しいです。

魅力をまとめると…

・持ち運び不要で簡単!
・空き時間にさくっと読める!
・月額制だからお金がかからない!

月額980円のサービスでかなりお得なんですが、なんと今なら30日間無料で体験可能!無料期間中に解約すれば、一切お金はかかりません。これから読書を楽しもうという方はぜひお試ししてみてください。

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓

さらに読書が苦手な方におすすめしたいのは、もっと手軽に楽しめる聴く読書「Audible」

・活字が苦手な人でも聴く読書なら気軽に本を楽しめる
・移動中や作業中の「ながら読書」ができる
・プロのナレーターや声優が朗読しているから、聴きやすい
・オフラインで再生可能だから通信速度や接続状況が気にならない

のぶ
のぶ
文字を読むとすぐに眠くなるくらい読書が苦手だったんですが、Audibleをきっかけに本を楽しめるようになりました。
よしみ
よしみ
育児や家事をしながら読書でき、気分転換になります。効率的に読書できるので、得した気分です。
なお
なお
通勤の移動中に聞いてます。毎日往復1時間以上かけているので、その間に気軽に読書体験できるのは嬉しいです。

Audibleは月額1500円のサービスですが、こちらも30日間無料で体験できるキャンペーンを実施中!この機会に早速お試ししてみましょう!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓

スポンサーリンク
さとなりをフォローする
さとなり

コメント

タイトルとURLをコピーしました