3分で分かる『ラウリ・クースクを探して』のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ【第170回直木賞候補作】

第170回直木賞の候補作に選出された宮内悠介さんの小説『ラウリ・クースクを探して』。今回は本作のあらすじを紹介し、作品タイトルの意味、終盤に隠されたトリックなどのネタバレ考察も行います。筆者や読者の感想もまとめましたので、読む際の参考にしてみてください。

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【第170回直木賞候補作】宮内悠介の小説『ラウリ・クースクを探して』とは

書名 ラウリ・クースクを探して
作者 宮内悠介
出版社 朝日新聞出版
発売日 2023年8月21日
ページ数 240ページ

作者の宮内悠介さんはこれまで何度も芥川賞や直木賞の候補に選ばれている作家。『彼女がエスパーだったころ』では第38回吉川英治文学新人賞、『カブールの園』では第30回三島由紀夫賞を受賞しており、ジャンルの枠を超えて作品を発表し続けています。

『ラウリ・クースクを探して』は、少年時代にプログラマーとして才能を開花させたラウリ・クースクの過去を辿りつつ、ある記者が現代の彼を追うという二重構造の物語。エストニアに暮らすラウリや周囲の人物には、ソ連独立が大きな影響を及ぼしていきます。

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3分で分かる『ラウリ・クースクを探して』のあらすじ【※ネタバレなし※】

ラウリ・クースクは何もなさなかった。
(中略)
ラウリは戦って歴史を動かした人間ではなく、逆に、歴史とともに生きることを許されなかった人間である。
引用:『ラウリ・クースクを探して』本文より

記者の<わたし>は、ラウリ・クースクの伝記を書くため、ラウリを探している。

ラウリはエストニアのある村で生まれた。幼少期には数字に興味を示していたが、学校では授業についていけずに周囲ともなかなか馴染めなかった。特に同級生のアーロンは、ラウリに意地悪を仕掛けてくる嫌な存在だった。

そんなラウリの人生が好転したのは、父から電子計算機(コンピュータ)を与えてもらったからだ。プログラミングに目覚めたラウリは、自分でゲームをどんどんプログラムしていった。担任のホルゲル先生もラウリの実力を認め、応援してくれた。

そして中等学校に編入したラウリは、ロシア人のイヴァンと出会う。優れたプログラミング能力を持つイヴァンは、ラウリにとって切磋琢磨しあえる存在で、2人は親友となっていく。また、きれいな絵を描く女子・カーテャとも仲良くなり、新たなチームが生まれた。

そんな中、三人の運命を変える出来事が起きる。エストニアを含むバルト三国は、ソ連から独立しようとデモ運動などが活発化し、三人もそんな流れに呑み込まれていくのだ。やがてバラバラになった三人。果たして彼らは時代に翻弄されながら、どうやって生きていくのか……。

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『ラウリ・クースクを探して』のネタバレ解説&考察まとめ

ここからは『ラウリ・クースクを探して』の魅力を深掘りするために、タイトルの意味。終盤に隠された叙述トリックのネタバレ考察などを行います。ただし、作品の中身に関する記述は、クリックしないと読めない仕様にしているので、読んでも大丈夫な人だけチェックするようにしてください。

タイトル「ラウリ・クースクを探して」の意味とは?

タイトル「ラウリ・クースクを探して」は、ずばり作中に登場する記者の<わたし>が、ラウリが現在どのようにして過ごしているか調べていることにかかわってきます。

プログラミングの天才として少年時代に活躍していたラウリは、冒頭で「何もなさなかった」と書かれていますが、果たしてラウリに一体何が起きたのでしょうか? ラウリがどんな人生を辿っていったのか、彼の幼少時代からのエピソードを辿っていくことで、だんだんとその道筋が分かっていきます。

それと同時に、この記者の<わたし>視点で挟まれる現在の取材シーンにも注目です。果たしてこの記者は「何もなさなかった」はずのラウリをなぜここまで追っているのでしょうか。

ソ連独立で引き裂かれた3人の運命は?

本作ではソ連独立が作中の人物たちに大きな影響を与えていきます。今のロシアのウクライナへの侵攻はニュースなどでよく耳にし、関心が強い人もいるでしょうが、ソ連独立についてはそれほど詳しくない人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、それほど予備知識がなくても十分に楽しめます。作中で最低限の説明はされるほか、あくまでソ連独立そのものというより、ソ連独立に翻弄される人々の姿にスポットをあてているので、そういった視点で作品を楽しむとよいでしょう。

デモ活動に巻き込まれたラウリが、どちらにつくかと選択を余儀なくされるシーンはとても酷で、しかもその後に起きたある出来事でさらに悲劇的な運命を辿っていくことになります。中盤からの緊張感みなぎるシーンに注目です。

終盤に隠された叙述トリックがおもしろい!【ネタバレ考察】

本作はミステリー小説には分類されないかと思いますが、作中に読者をはっとさせる仕掛けが大きく2つほど用意されています。ここでは、そんなトリックについて考察してみましょう。ネタバレとなるので、読んでも大丈夫な人だけ下記をクリックしてみてください。

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一つ目の仕掛けは、記者の<わたし>が実はイヴァンだったこと。2章の終わりに、取材対象のカーテャから名前を呼ばれることで、判明します。イヴァンは親友だったラウリのことが気になっていたのですね。と同時にイヴァンの現在も分かるようになり、読者としても元気にやっていてよかったとひと安心しました。

二つ目の仕掛けは、実はイヴァンが色を識別できない色覚異常を患っていたこと。イヴァンのプログラムの特徴や言動を振り返ると、いくつかその伏線が仕掛けられていました。こちらもラウリの親友を思いやる観察眼が同時に感じられて、良いトリックだなと感じられました。

『ラウリ・クースクを探して』を読んでみた感想

ここからは『ラウリ・クースクを探して』を読んでみた感想を書いていきます。ちなみにこの感想を書いているのは、第170回の直木賞発表前ということで、受賞予想も合わせてまとめました。また読者のレビューも紹介します。

【筆者の感想】誰にでも当てはまる物語

本作はエストニアを舞台にして、天才プログラマーだった人物を主人公としていますが、こういった人物像は意外と誰にでも当てはまるのではないでしょうか。小さい頃は得意分野だったのに、成長するにつれて諦めていったことはひとつくらい持っているのではないでしょうか。特にここ最近はコロナ禍の影響で、なにかを断念した人も多そうです。

そんな中、本作は遠い地を舞台にしているものの、どこか共感を持って読めると思います。ラストはハッピーエンドで、少し安心できたのもよかったです。

さて、本作はとてもコンパクトにまとまっていて良い小説ですが、直木賞の選考会ではどう評価されるのでしょうか。ラウリの一代記としては十分ですが、対して他の2人についての記述が少なく、そこがマイナスに評価されるかもしれません。特にイヴァンについては、トリックの仕掛けとして使われている分、都合よく書かれていると評される可能性があります。

また、異国を舞台にした小説はそもそも直木賞を受賞しにくいという傾向があります。そういう意味でも、受賞は少し難しいんじゃないかと予想します。

【みんなの感想や評価】人とのつながりを考えさせられる

続いて、読者がSNSに投稿した感想をいくつか紹介します。

まとめ:『ラウリ・クースクを探して』はソ連独立に翻弄された天才プログラマーについて書かれた青春小説だった

いかがでしたか?『ラウリ・クースクを探して』の特徴を以下にまとめました。

・第170回直木賞候補作
・天才プログラマーたちの強い絆に感動する
・時代に翻弄される人物の姿に共感を覚える

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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