3分で分かる「アイスネルワイゼン」のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ【第170回芥川賞候補作】

第170回芥川賞候補作に選ばれた三木三奈さんの小説「アイスネルワイゼン」。今回は本作のあらすじを簡単に紹介し、タイトルの意味や作品の魅力をネタバレ考察します。また筆者による芥川賞受賞予想や、読者の感想などもまとめたので、最後までぜひ読んでみてください。

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【第170回芥川賞候補作】三木三奈の小説「アイスネルワイゼン」とは

書名 アイスネルワイゼン
作者 三木三奈
出版社 文藝春秋
発売日 2024年1月12日
ページ数 216ページ
初出 『文學界』2023年10月号

作者の三木三奈さんは、「アキちゃん」で第125回文學界新人賞を受賞し、デビュー。同作は、第163回芥川賞の候補作にも選出されました。今作「アイスネルワイゼン」は、2度目の芥川賞候補作品となります。

「アイスネルワイゼン」は、ピアノ講師の田口琴音が主人公。友人からクリスマスイブに伴奏のバイトを頼まれますが、当日にその伴奏で失敗し、そこから翌日にかけて様々な踏んだり蹴ったりな出来事が続いていくという話です。

※「アイスネルワイゼン」は以下に当てはまる人におすすめ!
・失敗続きの日々に鬱々としている人
・報われないながらもどこか救いのある物語を求めている人
・第170回芥川賞の候補となった話題作をチェックしたい人

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3分で分かる「アイスネルワイゼン」のあらすじ【※ネタバレなし※】

琴音はピアノ講師をしている。生徒はメトロノームを食器棚に置いたままだし、レッスン中に居眠りをするし、挙句の果てに発表会にも欠席したいという。母親に甘える生徒は、描いたマンガを見せてくるし、母親も母親で「自信作らしくて」と謎のアシストをしてくる。

琴音は、そんな顛末を友人の小林と話している。小林は高校の同級生で、当時のクラスメイトの話もしていた。そんな中、琴音は小林から一日だけ伴奏のバイトをしないかと持ちかけられる。その日はクリスマスイブだった。

迎えた伴奏の当日。琴音は歌人のよし子を乗せて、自分が運転しなければならないと知る。運転に慣れない琴音は不安ながらハンドルを握るも、高飛車なよし子や肝心なことを何も知らせてこなかった小林に怒りの気持ちが湧いてくる。

しかし、それは踏んだり蹴ったりなクリスマス二日間の始まりに過ぎなかった……。

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「アイスネルワイゼン」のネタバレ解説&考察まとめ

ここからは「アイスネルワイゼン」の魅力を深掘りするために、タイトルの意味、作品の魅力、ネタバレ考察などを行います。

タイトル「アイスネルワイゼン」の意味とは

タイトルの「アイスネルワイゼン」というフレーズは物語後半に登場します。ネタバレしてもそこまで作品のおもしろさは損なわれませんが、一応下記に詳しく書いていきます。

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「アイスネルワイゼン」は高校のクラスメイトだったかっちゃんこと加藤美咲が作曲した曲の名前だった。実は加藤美咲は亡くなっており、琴音は妹の茜からラインを返信してもらってそのことを知った。

ちなみに「アイスネルワイゼン」は、茜がいうには「ツィゴイネルワイゼン」をもじったものではないかとのこと。変イ長調の夜想曲であり、いろいろとあって夜行バスに乗っている琴音の心情をよく表しているような曲だとも感じました。

また、物語のラストシーン近くで琴音が「アイスネルワイゼン」を鼻歌にして歩き出すシーンがあります。しかしすぐに立ち止まっており、その時の心情をどう捉えるかが、本作を振り返るうえでひとつのポイントとなっているように思います。

琴音が前の職場を辞めた理由とは?

琴音は前の職場を辞めて、ピアノ講師をしています。前の職場はうまくいっていたようですが、なぜか彼女は退職してしまいました。不倫が理由だとほのめかすシーンはあるものの、はっきりとその理由は書かれていません

ただし、歌人のよし子がなぜかその理由を知っていて(小林経由で聞いたと思っている)、琴音は憤慨しているところから、あまり良い辞め方ではなかったと推測できます。いずれにせよ、仕事を辞めるきっかけとなった出来事が今の不幸の連鎖に続くひとつの分岐点になったのかもしれないという読み方はできるかもしれません。

孤独になりきれない寂しさを描く

伴奏会が終わり、琴音は友人宅を訪れます。友人は目が見えなくなった障碍者ですが、その夫や子どもの優しさに触れ、琴音はどこかむずむずとした感触を覚えるのです。そこで、琴音は印象的な一言を友人に言い放ちます。

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琴音が友人に放ったのは、以下のような言葉でした。

あたし、最低だよね
(中略)
嫌いになったでしょ
(中略)
嫌いになってほしい
引用:「アイスネルワイゼン」本文より

琴音は孤独になりたいと感じているかのようです。このシーンは本作の主題につながる場面であると感じます。

また、琴音は
・生徒にピアノを教える→まじめに習わない
・友人の子供に地球儀をあげる→既に地球儀は持っていた
・サンリオ好きの友人にハローキティのスタンプをあげた→友人は既に亡くなっていた

琴音は自分が差し出した愛情をストレートに受け取ってもらえないことに苦悩していたのではないでしょうか。

そんな中、いかにも性格が悪そうだったよし子が多くの老人に感謝されていたり、友人家族が健気に支え合う姿を見たりして、心が揺らいでいたのだと思います。

ラストではボロボロになった琴音を、県外からの旅行客である山脇夫婦(ここも単に老夫婦と書かずに、名前を出しているのがイイ!)に支えてもらうシーンが描かれます。孤独になりそうなところを、誰かに支えられている、繋がっているというひとつの救いが、作品全体を貫く寂しさをさらに引き立てているようです。

「アイスネルワイゼン」を読んでみた感想

ここからは「アイスネルワイゼン」を読んでみた感想を書いていきます。筆者の感想では、芥川賞の受賞予想も合わせて行います。また、読者のレビューもまとめました。

【筆者の感想】読後にじんわりと涙が出た

読んでいる間は不運続きでなんだかなぁという気持ちがありましたが、最後まで読み終えてじっくりと振り返ってみると、琴音の不遇に全て意味があったと思い、ついじんわりと涙が出ました。

考察でも書きましたが、自分の愛情がストレートに伝わらない中、投げやりで屈折した態度をとる琴音ですが、そんな琴音をどこか共感する自分もいました。もっというと、そんな琴音を温かく見守っていたいとも感じたのです。

さて、本作は第170回芥川賞の候補作に選出されています。個人的にはとても好きな作品で受賞してほしい気持ちはあるのですが、選考会ではどう評価されるのでしょうか。

ラストシーンで描かれるキャリーケースが人生の重荷を象徴した描かれ方をしていますが、それが安易なメタファーだと低評価する選考委員もいるかもしれません。また、不遇を得てこれから主人公がどう成長もしくは堕落していくか、その先を読みたいという人もいそうです。

今のところ、受賞予想は△(大穴)あたりかなと思います。候補作5作読み終えた段階でまた予想してみます。

【みんなの感想や評価】堪えようのない虚しさに襲われる

続いて読者がSNSに投稿した感想をいくつか紹介しましょう。

まとめ:「アイスネルワイゼン」は不遇な主人公の心の叫びが描かれた小説だった

いかがでしたか?「アイスネルワイゼン」の特徴を以下にまとめました。

・第170回芥川賞候補作
・ストレートに愛情が伝わらないもどかしさがうまく表現されている
・孤独になり切れない寂しさを描く

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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