小学校低学年の課題図書になっている「すうがくでせかいをみるの」。お子さんがこの本を読んで読書感想文を書こうとしているけど、なかなか手が進まない…。そんなときは親御さんからアドバイスしてあげましょう。この記事では小学生の子を持つ保護者向けに、本のあらすじ要約と読書感想文を書くコツを紹介します。
「すうがくでせかいをみるの」(小学校低学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | すうがくでせかいをみるの |
作者 | ミゲル タンコ (著)
福本友美子 (翻訳) |
出版社 | ほるぷ出版 |
発売日 | 2021年9月14日 |
ページ数 | 42ページ |
「すうがくでせかいをみるの」の原題は「Cuenta conmigo/ Count with Me.」。「わたしと一緒に数えてみよう」という意味があります。作者のミゲル・タンコはスペイン生まれの絵本作家で、日本での出版はこの本が初めてです。
「すうがくでせかいをみるの」は主人公の女の子が数学のおもしろさを発見する話。公園の遊具や湖の波紋など、世界の様々な形や現象を見て数学の楽しさにハマっていきます。
※「すうがくでせかいをみるの」は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうと思っている小学生
・数学が面白くないと思っている人
・自分の好きなことを見つけたいと思っている人
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3分で分かる「すうがくでせかいをみるの」のあらすじ【※ネタバレあり※】
パパもママもおにいちゃんもそれぞれ好きなことがある。いろいろためしてみたら、ひとつだけ好きなものを見つけた。それは数学!せかいは数学であふれている。公園にあるいろんなかたち、みずうみに石をなげたときにできる「どうしんえん」…。
だれにだってすきなことがあって、
それぞれのやりかたでせかいをみてる…
だから、すうがくでせかいをみるのもいいじゃない?
引用:「すうがくでせかいをみるの」本文より
「すうがくでせかいをみるの」の読書感想文ガイド【例文つき】
「すうがくでせかいをみるの」は2022年の課題図書(小学校低学年の部)に選ばれています。読書感想文を書くためには、あらすじをまとめるのではなく、本を読んでどう感じてどう考えたかを自分の言葉で書くのが重要です。作者が伝えたいことを踏まえて、子どもたちにどう考えたらよいかヒントを与えてあげましょう。
感想文の例文を紹介するので、書く際の参考にしてみてください。
身の回りで見つけた数学のおもしろさを書く
主人公が身の回りで数学のおもしろさに気づいたように、皆さんのまわりにもいろんな数学があふれていることに気づきましょう。つみきを並べてかたちについて考えたり、おやつを分ける時の数え方を教えたりしてみると、おもしろい点に気づけるでしょう。
【例文】
ぼくはさんすうのドリルが同じことをずっとやらされているようで苦手でした。しかし「すうがくでせかいをみるの」を読んで、みのまわりの数学について考えるのはおもしろいと感じました。主人公がいろんなかたちを見て発見したように、ぼくもつみきをしていておもしろいことに気づきました。それはさんかくけいとさんかくけいを組み合わせると、大きなさんかくけいにもしかくけいにもなったりすることです。
母に聞いてみると、それぞれの角の大きさがちゃんと計算されているから、しかくけいになることもあるんだと教えてくれました。そうして自由にいろんなかたちを計算できるようになると、きっともっと数学はおもしろくなるんだろうなと感じました。
またお子さんが建物や乗り物が好きな場合も、実は数学が関係しているのだと教えてあげましょう。建物が頑丈にできているのは設計者がきちんと計算していること、道を運転していると制限速度という考え方があることなど。どんなことでもよいので、数学に因んだ話を書けるとよいです。
自分の好きなことを見つける大事さを書く
主人公が数学に興味を持つきっかけになったのは、家族それぞれに熱中していることがあったからでした。主人公が周囲の人をうらやましいと思い、自分も打ち込めるものが欲しいと思ったのです。
ここから自分の好きなことを見つける大事さを説きましょう。具体的に親の自分たちが好きなものや、熱中している時の楽しさを語ってあげて、子どもたちにも実感させてあげるとよいですね。
【例文】
かぞくみんな好きなものがあったからこそ、主人公の女の子も好きなものを見つけられたのだと思います。そう考えるとぼくがサッカーを好きになったのも、父がゴルフ好きでよく出かけに行っていたからでした。今年に入るまでは父は休みの日にだいたい家でテレビを見ていました。しかしそこからゴルフにはまって、夜ごはんの時に楽しそうにゴルフについて話すようになりました。ぼくもそれまではゲームばかりしていたのですが、外に出て遊ぶ方がおもしろいんだと思って、サッカーをするようになりました。今では夜ごはんの時に、父とサッカーの話をして楽しんでいます。
ノートのとりかたについて考察してみる
「すうがくでせかいをみるの」の付録には、数学ノートが記載されています。主人公が感じたことをノートに書いているのですが、イラスト付きでまとめているのでとてもわかりやすいんです。授業中のノートをとるときの参考にもなるでしょう。
【例文】
ふろくの数学ノートがとてもわかりやすくて、さんこうになりました。イラストがついているので、もののかたちがイメージしやすく、頭に入ってきやすいです。書いているときの楽しさも伝わってきます。ぼくはじゅぎょうでノートをとるときは文字ばかりなので、この数学ノートのように絵を書いてみようと思いました。とくに理科や生活のじゅぎょうは絵があるとイメージしやすく、もっと楽しく覚えられそうです。
なぜこのノートが参考になるのか考察した文章を書き、その上で自分のノートにどういったところを取り入れていきたいか具体的に記述するとよいでしょう。
参考にしたい「すうがくでせかいをみるの」の感想まとめ
「すうがくでせかいをみるの」のレビューサイトやSNSに投稿された感想を抜粋して紹介します。少ないですが、どちらも参考になるコメントなので、読書感想文を書く際のアドバイスにも活かせられるでしょう。
すうがくでせかいをみるの
ミゲル・タンコ
福本友美子
西成活裕 監修
ほるぷ出版 2021年9月数学大の苦手だけど数学って素晴らしいといつも憬れている
不思議でいて、美しい秩序がある気がして。
数学が大好きな女の子がとても素敵に描かれています
それぞれの視点で世界を見て認めあうの素敵 pic.twitter.com/erz2XveVhn
— 佐賀のり子 絵本コンシェルジュ (@snowdrop2070) September 24, 2021
世の中には気が付いていないけど数学を使って表現できるルールで溢れていることに気が付いて楽しんでくれるきっかけにしてくれると嬉しいな、と思って読み聞かせをしています。
引用:Amazon
まとめ:「すうがくでせかいをみるの」はだった
いかがでしたか?「すうがくでせかいをみるの」の特徴を以下にまとめました。
・2022年の課題図書(小学校低学年の部)
・身のまわりに溢れる数学の楽しさに気づける
・物事を好きになる大事さが分かる
以上です。読書感想文の課題図書としてはもちろん、子どもへの読み聞かせにもおすすめの本なので、ぜひチェックしてみてください!
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コメント
≪…数学を使って表現できるルールで溢れていることに気が付いて楽しんでくれるきっかけ…≫を、[同心円]の波紋を[π]とし[1]との関係(縁起)を相対的に捉えるきっかけとしたい・・・
人(私たち)の脳が、4次元までで閉じてい(計算でき)るのを[π]と[1]の変身風景に、カタチ(〇△▢) 言葉の点線面 数の言葉ヒフミヨ(1234)の分節に触れたい・・・
この風景の一つは、もろはのつるぎ(有田川町ウエブライブラリー)
数の言葉の世界の始原は、カタチの[〇]と[⊡]とし取り持ち役は[△]とか・・・
「ヒフミヨイの歌」の精神が、数の言葉が[脳]に刻み込む[シナプス]の集積回路を『自然比矩形』でモデルとできないかなぁ~