「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」を読んで読書感想文を書こうと思っているお子さんに対して、書くヒントを与えてあげましょう。今回はこの本のあらすじや内容をまとめた上で、読書感想文を書くコツを解説します。例文つきで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」(小学校中学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち |
作者 | 味田村太郎(みたむらたろう) |
出版社 | 学研プラス |
発売日 | 2021年5月27日 |
ページ数 | 120ページ |
「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」は、アフリカで支援活動を行うNHK記者の味田村太郎さんによるノンフィクション。「第8回子どものための感動ノンフィクション大賞」の受賞作です。
最初にサイの種類やユニークな生態など、サイにまつわる事柄を紹介。中盤からはサイが絶滅に瀕している事実を述べ、その理由とサイを守るための活動を取り上げています。アフリカの貧困問題や女性の活躍、自然との共存などのテーマについて描かれている本です。
※「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうと思っている小学生
・サイに興味がる人
・貧困問題や自然との共存について考えたい人
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3分で分かる「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」のあらすじ【※ネタバレあり※】
第一章では、サイの歴史やユニークな生態について迫る。かつては日本にも野生のサイが存在していた?サイのフンの山には、オスとメスの恋のかけひきや、オス同士の縄張り争いなどが関連している!など。
第二章では、今アフリカでサイが絶滅に瀕していることを紹介する。レンジャーがサイを必死に守っているが、密猟者がサイの角を狙っている。アフリカで取材したレンジャーと密猟者との戦いには、緊張感がある。
第三章では、科学の力でサイを守ろうとする動きを取り上げている。キタシロサイは絶滅したが、iPS細胞により人工的にサイの受精卵を作ることで復活したことを紹介。また、獣医がサイの治療を続けた話を取り上げた。
第四章では、サイが狙われる理由にはアフリカの貧困問題が関わっており、根深い問題だと指摘している。そこで立ち上がった女性レンジャー「ブラックマンバ」の活動を取り上げ、隊員のコレットさんが子どもたちへの教育に取り組む姿を紹介した。
「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」の読書感想文ガイド【例文つき】
「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」は2022年の課題図書(小学校中学年の部)に選ばれています。ここからは、この本を読んで読書感想文を書くコツについて紹介しましょう。
読書感想文は書かれているあらすじや内容をまとめるだけでなく、本を読んで読者がどう思い、どう感じたかを書くのが重要です。作者が伝えたいことを抑えて、読者が考えるためのヒントをお教えしましょう。
サイのユニークな生態について妄想を膨らませる
第一章ではサイのユニークな生態について紹介しています。どれか一つを具体的に取り上げ、そこから自由に想像したことを書いてみましょう。
【例文】
サイはフンの山で、オスとメスの恋のかけひきをしていると知って、おどろきました。人間どうしだと考えられないことで、野生動物ならではの習性だと感じました。この研究をした人も、よくフンの山からサイの行動を知ろうとしたのだと、研究者の熱意に感心しました。よく考えると、学校の健康しんだんでもにょう検査があるので、はいせつぶつにはその生き物のことを深く知れるのだとわかりました。
このように、サイと人の生態とを比べると書きやすいでしょう。
サイを守るための活動について考える
作者が最も伝えたいことは、絶滅の危機にあるサイを守るための活動です。レンジャーと密猟者の攻防には緊張感があります。自分がもしレンジャーの立場だったら、どう考えるか想像してみましょう。
【例文】
レンジャーはサイたちを我が子のように想っているのだと思いました。一生懸命大切に育ててきたサイを殺されてしまった悲しみは、とても深いでしょう。密猟者たちはこの悲しみをきっと想像できてないから、平気でサイを殺してしまうのだと思います。まずはこの悲しみを伝えることが、サイを守るための第一歩なのでしょう。
また第三章で書かれている、科学の力でサイを守るための動きについても想像を膨らませやすいでしょう。
【例文】
iPS細胞から卵子を取り出すことで、キタシロサイの子どもを誕生させる取り組みには感動しました。またこのiPS細胞の研究をしたのが山中教授ということも、同じ日本人としてほこらしい気分になりました。このiPS細胞があれば、サイだけでなく他の生き物たちの絶滅を防ぐこともできるのかもしれません。また人類ももっと健康的に長生きできる可能性も出てきます。そう考えると科学の力は無限大で、人を助ける大きな力を持っていると感じました。
女性の活躍や貧困問題について考える
サイを守る活動に加えて、作者が伝えたいことは他にもあります。
・女性の活躍:女性レンジャーの活動
・貧困問題:密猟者になるアフリカの若者たち
・教育:貧困を無くすための取り組み
この辺りの内容を抑えて、みなさんが感じたことを書きましょう。
【例文】
アフリカで女性レンジャーが活躍しているのを知っておどろきました。力がないと難しい職業かと思っていましたが、そうじゃなくてもできるのだと分かりました。本書の中で、まわりから無理だと言われ続けたのに、自分たちは必ずできると信じていたと書いてあり、その強い気持ちがあったからこそ、女性レンジャーが誕生したのだと思います。ブラックマンバは、女性らしいねばり強さと細やかさを活かしたと書いてありました。自分たちの長所を活かせば、女性にも活躍の場が広がるのだと、この本は教えてくれました。
参考にしたい「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」の感想まとめ
レビューサイトやSNSに書かれた「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」の感想を紹介します。大人の読者の意見ですが、読書感想文を書く際の参考にもなるはずです。
息子の読書感想文のために
課題図書を読んでみた📚タイトルは
この世界から
サイがいなくなってしまう📕密猟者によって
サイが絶滅危惧種になっている💦実は子どもより大人が読んで
考えるべき課題図書だと思う…#お盆に思ういのち— tomotomo-love me.1 (@MeTomotomo) August 15, 2022
「この世界からサイがいなくなってしまう」(味田村太郎 著)を読んだ、息子の読書感想文を推敲。
結論:サイの絶滅はさけられない。国がルールを決めているから。国があるから戦争もあるし、まずしい人もいなくならない。
オウ…身も蓋もない…(笑)
では、「国」は何からできてるのかな?— E.T. (@kuragemizuki83) August 19, 2022
サイが絶滅に追い込まれている現実と、それに立ち向かう人達の多くの苦労や希望など、を知ることができました。
引用:Amazon
まとめ:「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」はサイを守る活動が分かりやく書かれたノンフィクションだった
いかがでしたか?「この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち」の特徴を以下にまとめました。
・2022年の課題図書(小学校中学年の部)
・サイを守る活動が現地で取材されている
・女性の活躍や貧困問題なども取り上げている
以上です。今後の世界の環境について考える良いきっかけになる本なので、ぜひ読んでみてください!
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