今回は『ありか』(著:瀬尾まいこ)のあらすじや感想を紹介します。そのうえで、作者本人がインタビューで語ったタイトルの意味や、ラストシーンのネタバレ考察(解説)、映画化やドラマ化の可能性、読者の口コミレビューなどもまとめました。
【2026年本屋大賞候補作】瀬尾まいこの小説『ありか』とは
| 書名 | ありか |
| 作者 | 瀬尾まいこ |
| 出版社 | 水鈴社 |
| 発売日 | 2025年4月18日 |
| ページ数 | 368ページ |
作者の瀬尾まいこさんは、『卵の緒』でデビューした小説家です。『そして、バトンは渡された』で第16回本屋大賞を受賞し、同作は映画化。ほかにも映画化された『夜明けのすべて』をはじめ、多くの著書を発表してきました。
今日、最新小説『#ありか』が刊行されました。
私の中にも、消したい記憶や叶わなかった願いがいくつもあります。
でも、この人生を生きてこなければ、出会えなかった人々、感じることができなかった思いが、今の私を作ってくれました。
それらは手放すことができない大事なものです。…— 瀬尾まいこ (@seo_maiko) April 18, 2025
『ありか』は、シングルマザーの主人公が5歳の娘を懸命に育てる物語です。別れた夫の弟が母娘を支えてくれる一方で、恩着せがましい母との関係性に悩みながら日々が過ぎていきます。本作は2026年の本屋大賞の候補作に選ばれました。
※『ありか』は以下に当てはまる人におすすめ!
・小さな子を育てている親
・ハートウォーミングな小説を読みたい人
・2026年本屋大賞の候補となった話題作をチェックしたい人
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3分で分かる『ありか』のあらすじ【※ネタバレなし※】
シングルマザーの私(美空)は、5歳の娘・ひかりを懸命に育てている。毎朝バタバタしながら保育園に預けて、それから工場で働き、夜に娘と家事をしながら過ごす日々だ。
そんななか、元夫の弟である飯塚颯斗が、積極的にひかりのことを面倒見てくれて助かっている。颯斗は同性愛者だが、私とひかりの深い関係性が気になっているようで……。
また、私は親との関係性について悩んでいた。子育てをすると親への恩が分かるというが、ひかりが5歳になった今、親としての感慨は全く違ったものだと気づいていて……。
『ありか』の主な登場人物まとめ
『ありか』の主な登場人物をまとめました。
・私=飯塚美空:本作の主人公。25歳。シングルマザーで一人娘を懸命に育てる
・飯塚ひかり:美空の娘。5歳。年長
・飯塚颯斗:美空の元夫の弟。24歳。同性愛者。美空の子育てに協力する
・お義母さん:颯斗の母。美空たちに親身になって接してくれる
・奏多:美空の元夫。いい加減な性格で浮気を繰り返していた
・お母さん:美空の母。恩着せがましい毒親のような存在
・三池さん:頼りになるママ友。いつもサングラスをかけている
・林田圭吾:颯斗の恋人の男性
『ありか』のネタバレ解説&考察まとめ
ここからは『ありか』の魅力を深掘りするために、作者インタビューで分かったタイトルの意味、作品の魅力、ラストシーンのネタバレ考察などを行います。
作者がインタビューで語ったタイトル「ありか」の意味とは?
タイトルの「ありか」については、作者の瀬尾まいこさんがインタビューのなかでこう語っています。
半分くらい書いた時点で、タイトルが浮かびました。自分が欲しかったもの、探していたものがここにあったんや、って。全部ここにある、〝ありか〟はここだったんだ、という思いでこのタイトルをつけました
引用:瀬尾まいこさん『ありか』*PickUPインタビュー* | 小説丸
なお、瀬尾さん自身が子育てをした経験が、本作には活かされているとも語っています。同年代の子を育てている親にとっては、親近感がわいて共感できる部分が多い作品なのではないでしょうか。
『ありか』のラストシーンをネタバレ考察(解説)
『ありか』のラストシーンについて、考察した内容を記します。ネタバレとなるので、最後まで読んだ人だけ以下をクリックしてみてください。
ネタバレしていいからラストシーンの考察(解説)を知りたい方はこちらをクリック!
【ラストシーンまでのおおまかなあらすじ】
終盤、ひかりが小学校に進学する日が近くなり、颯斗は二人から距離を置こうとします。母娘の子育てに介入し過ぎてはいけないし、やがて颯斗が同性愛者だとひかりが知ったときにショックを受けるのではないか、と一歩身をひいたのです。
しかし、ひかりも美空も一緒にいてほしいと伝えます。美空はこう思い至ったのです。
自分にも他人にも世間にも縛られたくはない。ひかりを見ているとわかる。本当の自由は、好きな人を好きになって、会いたい人に会って、その気持ちに戸惑わずに従うことだ。
引用:『ありか』本文より
また、美空は自分の母にも正直な気持ちを伝えた。自分はひかりとの暮らしを守りたいし、母から乱されたくないのだと。すると母も受け入れてくれたようだった。
最後は、これからまた二人が周りに支えられながら生きていくのだろうという希望が描かれて、物語は幕を閉じた。
【考察】
子育ては自分育てという言葉をよく聞きますが、本作も子どもの成長を通じて、主人公の美空の成長が描かれているように思えました。周囲の人間にもうまく頼りながら生活することで、お互いに愛情を共有しながら幸せな日々を生きていけるのでしょう。
今、子育てをしている全ての親にとって、生きるヒントや勇気を与えてくれる小説だといえるのではないでしょうか。また、二人が今後どんな成長を送っていくのか、続編にも期待したくなりますね。
『ありか』は映画化・ドラマ化される?
これまで瀬尾まいこさんの原作は、『そして、バトンは渡された』や『夜明けのすべて』が映画化されました。本作も映画化もしくはドラマ化されてほしいと思うファンは多いでしょう。
もし映画化された場合、主要キャストはどうなるか予想してみました。
・飯塚美空:上白石萌音
・飯塚ひかり:子役
・飯塚颯斗:萩原利久
・お義母さん:石田ゆり子
・奏多:木戸大聖
・お母さん:和久井映見
・三池さん:佐久間由衣
・林田圭吾:前田公輝
いかがでしょうか。皆さんはどんなキャストを予想しますか?
『ありか』の感想やレビューまとめ
ここからはSNSやレビューサイトに寄せられた『ありか』の感想をまとめました。
瀬尾まいこ『ありか』水鈴社
#読了
2026年本屋大賞ノミネート
・子どもは未来そのもの
・親の手柄ではない
・愛せることも当たり前ではない
・子育ては「終わりの連続」きれいごとだけでも、絶望だけでもない。
光としんどさを同じ重さで置く小説。付箋だらけになった。 pic.twitter.com/1mdLuoybs1
— エフワイ (@soS1wpJ6nD66313) February 24, 2026
『ありか』瀬尾まいこ/水鈴社#本屋大賞2026 ノミネート作品。
シングルマザーとその子どもの成長物語。毒親、浮気、離婚─
厳しい現実が突きつけられますが、心がやわらぐ作品でした。子どもが親を成長させてくれると感じます。読了後“強く優しくありたい”そう思わせられる作品でした。 pic.twitter.com/WxmiLso1Sm
— 文月┊ 読書垢 (@fuzuki_book) February 22, 2026
いろいろな人が出てくるけど、奏多も美空の母も表現の仕方が下手なだけで、心はみんな優しいんだと思いました。もう一回、人を信じてみたくなりました。
引用:Amazon
ありか/瀬尾まいこ
自分が母になってわかったこと
「母はただ、子どもが好きじゃなかっただけだ」と。
母の存在に苦しめられながらも、娘ひかりに愛情を注ぎ周りの人に支えられながら強くなっていく美空。
どんな小さなことでも味方をしてくれる「ひかり」の存在に満たされ自然と笑顔に🥹😊#読了 pic.twitter.com/PodhvKcD5D— エルチエ (@eru0215) February 24, 2026
まとめ:『ありか』は子育ての勇気やヒントになる小説だった
いかがでしたか?『ありか』の特徴を以下にまとめました。
・2026年本屋大賞候補作
・作者の子育て経験が反映された小説
・子育ての勇気やヒントになる作品
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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