今回は『暁星』(著:湊かなえ)のあらすじや感想を紹介します。さらにタイトルの読み方や意味、ラストシーン(結末)のネタバレ考察(解説)、実話(モデルは安倍晋三元首相殺害事件?)かどうかの検証や、映画化やドラマ化の可能性についてもまとめました。
【2026年本屋大賞候補作】湊かなえの小説『暁星』とは
| 書名 | 暁星 |
| 作者 | 湊かなえ |
| 出版社 | 双葉社 |
| 発売日 | 2025年11月27日 |
| ページ数 | 376ページ |
作者の湊かなえさんは、『告白』『夜行観覧車』など、多くの作品が映画化やドラマ化されてきた人気作家。「イヤミス」(読後に嫌な後味が残るミステリー)の書き手としても知られています。
湊かなえさんが「これまでで一番好きな作品です」と語る新作『暁星』。その魅力や執筆裏話を初公開! #Podcast https://t.co/nxCoCKmlQB
— 双葉社文芸出版部 (@shousetsusuiri) November 26, 2025
『暁星』は、安倍晋三元首相殺害事件がモデルとされる小説。犯人の手記と、そこに居合わせた作家の小説を通じて、宗教2世とされる人物がこれまでどういった経緯があり、事件に至ったのかが浮かび上がってくるストーリーとなっています。
※『暁星』は以下に当てはまる人におすすめ!
・安倍元総理銃撃事件に関心を抱いた人
・宗教2世がどんな苦悩を感じているか知りたい人
・2026年本屋大賞の候補となった話題作をチェックしたい人
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3分で分かる『暁星』のあらすじ【※ネタバレなし※】
N県立北城高校文化祭の主賓として来校していた文部科学大臣の清水義之が、式典の最中に体育館の舞台上で殺害された。
現行犯逮捕されたのは、同校同窓生の永瀬暁。動機は母親が多額の献金をしていた愛光教会に恨みがあったからだった。さらに、永瀬暁の父・永瀬明は、自殺した人気作家・長瀬暁良だと判明する。
長瀬暁良の全作の版元から、永瀬暁の特別手記『暁闇』が公開される。また、式典に居合わせた作家・金谷灯里も、事件をモチーフにした小説『金星』が出版される。ノンフィクションとフィクションの世界が混じり合い、ある一つの真実が浮かび上がる……。
『暁星』の主な登場人物まとめ
『暁星』の主な登場人物についてまとめました。ただし、作中作に出てくる名前であり、本名ではなく仮名での表記も一部あります。また、ネタバレにならない程度に配慮しています。
・永瀬暁:長瀬暁良殺害事件の犯人。逮捕後に特別手記『暁闇』を公開する
・永瀬明:暁の父。「長瀬暁良」名義で作家活動を行うが、自殺
・永瀬晴香:暁の母。愛光教会に多額の献金をする
・永瀬輝:暁の弟。難病を患っている
・渡辺のり子:暁の叔母(母の弟の妻)
・清水義之:文部科学大臣。主賓として来校した学校で殺される
・高橋滋:永瀬明が信頼していた担当編集者
・谷一葉:高橋の妻
・安斎進一郎:総理大臣
・大友高志:桜柳賞の受賞作家
・金谷灯里:作家。清水義之殺害事件をモチーフとした『金星』を書いた
『暁星』のネタバレ解説&考察まとめ
ここからは『暁星』の魅力を深掘りするために、タイトルの意味、実話がモデルかどうかの検証、ラストシーンのネタバレ考察(解説)、映画化やドラマ化の可能性などをまとめました。
タイトル「暁星」の読み方と意味とは?
タイトルの「暁星」の読み方は「あけぼし」。国語辞書を引くと、夜明け前の空に明るく輝く金星のことを指しています。
本作は宗教2世を扱った話で、暗い話題が続きますが、タイトルの「暁星」は明るさの象徴として描かれています。また、物語の重要なテーマも含んでいますが、ネタバレとなるので、「『暁星』のラストシーンをネタバレ考察(解説)」の章を参照してください。
『暁星』は実話?安倍晋三元首相殺害の山上事件がモデルなのか?
『暁星』のモデルは安倍晋三元首相殺害の山上事件です。直接的には明言していませんが、作家本人へのインタビューでも同事件について切りこんでいます。
ただ、湊かなえさんは敢えてこの事件を詳しく調べずに、宗教2世の物語を書くことにこだわったようです。作者はインタビューで以下のように語っています。
宗教2世の物語を書こうと思った時に、教団の壁の外側にいる人と内側にいる人を書きたいと思いました。永瀬暁は壁の外側にいて、事件を起こし、そのことを手記として残す。暁の手記が事件の日から遡っていくならば、内側にいる金谷灯里はそこにたどり着くまでの話にしようと決めていました。
引用:湊かなえさん「暁星」インタビュー 作家として「言葉」に向き合い、新たな扉開いた|好書好日
フィクションとノンフィクションが混じり合い、どこまでが実話なのか。二つの作品を通して、浮かび上がる真実に驚くことでしょう。
『暁星』のラストシーンをネタバレ考察(解説)
ここでは、『暁星』のラストシーンについて考察した内容を記します。特に結末部分はネタバレとなるので、最後まで読んだ人だけ以下をクリックして中身をチェックしてみてください。
ネタバレしていいからラストシーンの考察(解説)を知りたい方はこちらをクリック!
金谷灯里の小説『金星』の結末は、以下のように締めくくられます。
最後に、私の意思で『金星』の「冒頭一文をトル」とする。まずは、ラスト一行から、ノンフィクションとなる。
暁くんへ 愛しています。 星子より
引用:『暁星』本文より
冒頭一文とは、「この物語はフィクションである」。つまりこの一文をトルことで、『金星』はフィクションではなく、ノンフィクションだと明かされます。
さらに、結末に書かれた「星子」とは、『金星』を書いた金谷灯里本人です。『金星』の作中では、「白金星貨」と表記されていましたが、本名は星子だったのかもしれません。
同じ宗教2世同士で苦しみ、絆を感じた2人。星子も清水を殺害する計画を立てていましたが、うまくいきませんでした。暁が殺害する直前に「生きろ!」と語ったのは、暁だけが罪をかぶるという、星子に向けてのメッセージだったのでしょう。
ほかにも、応龍の存在、父の遺書など、再読することで、細かな点に気づけるかもしれません。手記『暁闇』の捉え方が変わってきそうですね。
『暁星』は映画化・ドラマ化される?
これまで湊かなえさんの作品は、『告白』『Nのために』『夜行観覧車』など、多くの原作が映画化・ドラマ化されています。今作も実写化されるのを期待しているファンは多いでしょう。
作品のスケール感を考慮すると、映画化の方が合っているかもしれません。また山上事件をモデルとしていることからテーマがデリケートなため、地上波のドラマではハードルが高そうです。
もしドラマ化するなら、『人間標本』のように、プライムビデオなどのネット配信系でのオリジナル作品になるのではないでしょうか。
また、実写化するならキャストはどうなるかも予想してみました。
・永瀬暁:松坂桃李
・金谷灯里:戸田恵梨香
皆さんは、どんなキャストを予想しますか?
『暁星』の感想やレビューまとめ
ここからはSNSやレビューサイトに寄せられた『暁星』の感想をまとめました。
#読了 23 2026.3.22
湊かなえ/暁星/双葉社
「生きろ!」互いに願い叫び合った2人。今は深く暗い闇夜だろうけど、きっとその後に見えてくるのは…そして光はさす。バチバチの社会派ミステリーだと思ってたが違ったし、この構成がよくてエンドレスで読める。もう一度読めばまた新しい感情も湧いて→ pic.twitter.com/ssOtQ6YjVy— re,nako@読書垢 (@renako0717) March 24, 2026
湊かなえ 暁星(双葉社) 読了
一つの事件に対しノンフィクション(手記)とフィクション(小説)二つの視点が交錯する構成に度肝を抜かれた。
宗教に関して全く無知な僕でも読めました。
人間ドラマが中心。
宗教二世の苦しみが重くのしかかってきた。#小説100冊チャレンジ2026 16冊目 pic.twitter.com/89FO0CThQm— 読書ライダー (@ReadingRider) March 6, 2026
宗教2世の問題を取り上げながら独特の世界観に引き込まれていく感じがいいです。湊さんの世界観が出ています。
引用:Amazon
湊かなえさん『暁星』(双葉社)
構成の妙の光る作品です。
半分こしたものは二つで一つ。
いろんな場面でそれを感じました。
大切な作品の一つになりました。#読書好きな人と繋がりたい#読書記録#読了 pic.twitter.com/m21XBJwzyI— 午前4:45 📖 (@am4_45yoake) December 9, 2025
まとめ:『暁星』は宗教2世の苦しみを描いた物語だった
いかがでしたか?『暁星』の特徴を以下にまとめました。
・2026年本屋大賞候補作
・モデルは安倍晋三元首相殺害事件(山上事件)
・宗教2世の苦しみを描いた物語
・フィクションとノンフィクションが混じり合い、ある真実が浮かび上がる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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