3分で分かる「時の家」のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ【第174回芥川賞候補作】

今回は「時の家」のあらすじや感想などを紹介します。そのうえで、登場人物の紹介や、タイトルの意味、文学賞での主な評価、ラストシーンのネタバレ考察(解説)、芥川賞受賞予想を含めたレビュー、読者の口コミなどもまとめました。

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【第174回芥川賞候補作】鳥山まことの小説「時の家」とは

書名 時の家
作者 鳥山まこと
出版社 講談社
発売日 2025年10月23日
ページ数 144ページ
初出 『群像』2025年8月号

作者の鳥山まことさんは、三田文學新人賞でデビューした新進気鋭の小説家。建築士としての経験を活かして書かれた「時の家」は、『群像』2025年8月号で発表された後に第47回野間文芸新人賞を受賞。さらに同作で、第174回芥川賞の候補作にも選出されました。

「時の家」は、解体が決まった一軒の空き家を舞台とした実験的小説。そこを訪れた青年が家の細部をスケッチしていくなかで、初代住人の設計士や、塾を開いた二代目、夫婦で入居した三代目など、かつての住まい手たちの生活や心情を浮かび上がらせていきます。

※「時の家」は以下に当てはまる人におすすめ!
・建築や設計に興味がある人
・空き家をみてどんな人が住んでいたか想像したことがある人
・第174回芥川賞の候補となった話題作をチェックしたい人

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3分で分かる「時の家」のあらすじと登場人物の紹紹介【※ネタバレなし※】

取り壊しの決まった一軒の空き家を、青年はスケッチし出す。そこにはこれまでの住人たちが生活した跡が残されていた。

初代住人にして設計士の藪さんは、この家が人生で初めて設計した家だった。現在の青年とも親交がある藪さんは、家を設計した当時の記憶を思い出す。

二代目の住まい手の緑は、夫と離れて塾を開くためにこの家へやってきた。緑は震災で友人を亡くした経験があり、独自の死生観を持っている。

三代目の住まい手は圭さんと脩さんの夫婦。圭さんは仲が良いように見えた両親が離婚を決めたと知り、驚く。

一軒の家をスケッチしていくなかで、そんなかつての住人の生活や心情が浮かび上がっていくのだ。

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「時の家」のネタバレ解説&考察まとめ

ここからは「時の家」の魅力を深掘りするために、タイトルの意味、作品の魅力、ラストシーンのネタバレ考察などを行います。

タイトル「時の家」の意味とは

タイトルの「時の家」とは小説の主な舞台となっている一軒の家を指しています。現在は空き家となり、解体が決まっていますが、かつては三代の住まい手がそれぞれの生活を送っていました。

美大志望だった青年が、空き家の様子を細かくスケッチしていくなかで連鎖するように、かつての住人たちの生活や記憶が描かれていく様が秀逸で、本作の大きな魅力となっています。

「時の家」は野間文芸新人賞受賞作!主な評価は?

「時の家」は第47回野間文芸新人賞を受賞しています。野間文芸新人賞は、純文学における主要な新人文学賞の一つであり、これまで村上春樹さん、村上龍さん、角田光代さんなどの人気作家も受賞してきた歴史があります。

第47回野間文芸新人賞の選考委員を務めた高橋源一郎さんは、以下のように評価を寄せています。

鳥山さんは建築士でもあるので、家の描写が圧倒的に魅力的です。取っ手や引き手の描写があまりにも素晴らしいので、最近は自分の家の取っ手を見てしまうほどです。人間より家の方が魅力的なのでは、と思うほどでした
引用:野間文芸新人賞に『時の家』『カンザキさん』 新人賞の枠を超えた2つの作品 | PHPオンライン|PHP研究所

また、本の帯では、実力派作家の二人も以下のようなコメントを寄せています。

「大切に建てられた一軒の家に、ひとの気配がやどる。流れる時のすきまから、あまたの声がもれだしてくる。いつかまた、この本のなかに帰ってこようと思った。」
――いしいしんじ
引用:Amazon

「紐解かれていく「時の家」の記憶は、語られなかった想いに繋がる。物質(モノ)がこれほど繊細に語り得る小説を私は知らない。」
――松永K三蔵
引用:Amazon

「時の家」のラストシーンを考察(解説)!

ここでは、「時の家」のラストシーンについて考察(解説)した文章を載せます。ネタバレとなるので、作品を最後まで読んだ人だけチェックしてみてください。

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【ラストシーンの大まかなあらすじ】
最後はそれぞれの住まい手が、思い出すことそのものについて思考を巡らせます。そして、ある一つの答えへ行きつきます。

彼らの思考は、思い出すたびに揺れては変化し、膨らんだり見失ったり、そのせいで少しずれて、浮かぶたびに違う景色、一度も思い出さなかった時間や感情や言葉や表情が映る。
(中略)
彼らはここで担々と暮らしていただけだった。
(中略)
暮らしていた彼らの思い出すことを思い出していただけだった。
引用:「時の家」本文より

最後は家が解体され、青年が去った場面で終わります。

【考察(解説)】
最後に藪さんが家に抱いていた感情と、緑が持っていた独自の死生観が重なり合う様など美しく感じました。生活スタイルや行動はそれぞれ違えども、同じ家に住んでいた者同士どこか共通している「思考」があったという点に大きなスケール感を抱きました。

「時の家」を読んでみた感想

ここからは「時の家」を読んでみた感想を書いていきます。また読者のレビューも合わせてまとめました。

【筆者の感想】建築士としての経験が活きている

一つの家を舞台として、過去に住んでいた住人たちの様子を描写していく書き方は、長嶋有さんの名著『三の隣は五号室』を彷彿とさせます。同作に比べると、ユーモアはやや抑えめの文章で書かれており、記憶についての思考を中心に書いている点が異なります。

また、建築士として働いていた著者ならではの記述がある点も魅力です。初代住まい手の藪さんは、この家を設計した人物でもあり、家が作られていく過程が挿入されることで、その後の住まい手たちの描写にも大きくかかわってきます。

本作は第174回芥川賞の候補作に選出されています。受賞予想についても記しておきましょう。本作は既に野間文芸新人賞を受賞しており、同作で芥川賞を受賞すれば、同一作品で芥川賞と野間文芸新人賞をW受賞という、前例のない快挙となります。

そう考えたとき、そこまでの力がある作品とはさすがに言えないかなと思います。家を舞台に過去の住人たちを巡る、というアイディアは見事ですが、前述したように先行作品もありますし、住人達の思考もそこまで深くない洞察で描かれている気がしているからです。

結果的に、同作での芥川賞受賞は難しいのではと予想します。

受賞予想:ー(なし)
(全候補作を読み終えた段階でもう一度予想してみます)

【みんなの感想や評価】家に内包される物語に感動

続いて、読者がレビューサイトやSNSに投稿した口コミをいくつか紹介します。

一つの家に重層的に降り積もっていく様々な住民やその家にかかわった人の思いが静かに描かれていて、なんとなく家の温度が伝わって来る作品でした。作者の主義主張がでてこないのが良かった。
引用:Amazon

まとめ:「時の家」は家を舞台に過去の住人の記憶を辿る実験小説だった

いかがでしたか?「時の家」の特徴を以下にまとめました。

・第174回芥川賞候補作(受賞予想はー:なし)
・家を舞台に過去の住人の記憶を辿る
・作者の建築士としての経験も活きた作品

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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