今回は『さよならジャバウォック』(著:伊坂幸太郎)のあらすじや感想を紹介。タイトルの意味や、登場人物の紹介、ラストシーンのネタバレ考察、映画化やドラマ化の可能性、つまらないという口コミレビューへの言及などをまとめました。
【2026年本屋大賞候補作】伊坂幸太郎の小説『さよならジャバウォック』とは
| 書名 | さよならジャバウォック |
| 作者 | 伊坂幸太郎 |
| 出版社 | 双葉社 |
| 発売日 | 2025年10月22日 |
| ページ数 | 344ページ |
作者の伊坂幸太郎さんは、『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』『死神の精度』などの代表作を発表してきた人気作家。特に『ゴールデンスランバー』は本屋大賞を受賞し、映画化もされて話題になりました。
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\『さよならジャバウォック』(伊坂幸太郎)の冒頭を児島青さんがコミカライズ!
不穏な「夫殺し」から始まるミステリーは、予測不能の超展開へ── pic.twitter.com/ppD3XQrVrF
— さよならジャバウォック(伊坂幸太郎 著)公式アカウント (@Jabberwock_book) December 10, 2025
『さよならジャバウォック』は、主人公の量子が夫を殺害してしまったところから始まるストーリー。その場に大学の後輩である桂凍朗がなぜか現れ、さらに渋谷を舞台にして別軸の話が展開されることで、物語は思わぬ方向に進んでいきます。
※『さよならジャバウォック』は以下に当てはまる人におすすめ!
・伊坂幸太郎作品が好きな人や気になっている人
・ミステリーの枠を超えたSF的世界観の物語に浸りたい人
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3分で分かる『さよならジャバウォック』のあらすじ【※ネタバレなし※】
私(佐藤量子)は、日々夫が心理的に追いつめて来ることに辛さを感じていた。ある日、大学時代のサークルの後輩・桂凍朗との浮気を疑われ、理不尽な暴力をふるわれる。自分を守るためだったが、振った金槌が夫にあたり、夫は絶命してしまう。
夫を殺した…。私は「ジャバウォックの詩を読んだアリス」と同じ状態だった。要は混乱していたのだ。そんな時、ふと現れたのは、なぜか桂凍朗だった……。
場面は変わり、渋谷。活動休止中の伊藤北斎のマネージャーを務める斗真は、謎めいた20代の夫婦と対峙していた。彼らの本業は害虫駆除だというが、北斎にどんな用があるのか。そこから話はどんどん飛躍していき、思わぬ展開になっていく……。
『さよならジャバウォック』の主な登場人物まとめ
『さよならジャバウォック』の主な登場人物をまとめました。ネタバレにならない程度に書いています。
・私=佐藤量子(旧姓・宮田):本作の主人公。夫が心理的に追いつめて来る日々に辛さを感じていた。仙台市在住
・量子の夫:36歳。妻に殺害された
・翔:量子の息子。幼稚園児
・量子の母:今年で70歳。山形在住
・今田燕:同じマンションに住む少女
・桂凍朗:量子の大学時代のサークルの後輩
・破魔矢:20代。愛想は良いが、敬語が苦手。本業は害虫駆除
・絵馬:20代。破魔矢の妻。言葉遣いは丁寧だが、愛想が無い
・伊藤北斎:音楽活動を休止している人気ミュージシャン
・斗真:伊藤北斎のマネージャー。45歳で独り身
・穂乃果:北斎の妻。5年前に悪性腫瘍で亡くなった
・歌子:北斎の娘。精神が不安定になっている
・ルーシー夫妻:バーチャルツーリズムで成功している
・田中徹:波乱万丈のバスケットボール選手
『さよならジャバウォック』のネタバレ解説&考察まとめ
ここからは『さよならジャバウォック』の魅力を深掘りするために、タイトルの意味、作品の魅力、ラストシーンのネタバレ考察(解説)などを行います。作者の伊坂幸太郎さんのインタビューも一部引用しながら、まとめました。
タイトル「さよならジャバウォック」の意味とは?
タイトルに出てくる「ジャバウォック」は、『不思議の国のアリス』に出てくる怪物です。この存在を作品のタイトルとしたことについて、作者の伊坂幸太郎さんはインタビューで以下のように語っています。
記号的、普遍的かなと思いましたし、ジョン・レノンの謎の傑作「アイ・アム・ザ・ウォルラス」も『鏡の国のアリス』から着想を得て作られています。偶然ですけど、ちょうどいいな、と思ったりしました。
引用:「自分はミステリー作家だと思われていない」と不安になった伊坂幸太郎が、デビュー25周年の節目に書き下ろしたのは「夫殺し」から始まるミステリー!?『さよならジャバウォック』|インタビュー・対談|COLORFUL
また、もともと「ジャバウォック」という言葉を使うこと自体に深い意味は無かったと語る、伊坂さん。しかし、実はこのジャバウォックが物語を作るうえでの重要な存在になっていき……。あとは実際に読んでお確かめください!
『さよならジャバウォック』がつまらないと感じてしまう人に魅力を解説
『さよならジャバウォック』と検索すると、「つまならい」と検索している人もいるようです。実際に本を最後まで読んだ人の中の意見をみると、圧倒的に「面白い(面白かった)」という意見の方が多いのですが、なぜでしょう。
「つまらない」と感じる大きな原因は、ミステリーとして読み進めたのに、違った展開になってついていけなくなるからではないでしょうか。いわゆるミステリーとしての枠組みにありがちな、「名探偵が事件を推理して無事解決!」といった物語ではありません。
本作は中盤からSF的な展開となっていき、現実か妄想かよく分からない描写が展開されます。置いてけぼりをくらいそうですが、そこは敢えて深く考えずに読み進めていくとよいでしょう。リーダブルな文章ですし、先が気になる文章は伊坂さんならではの魅力です。
最後には、登場人物や出来事の点と点が繋がっていき、「なるほど!」とすっきりしていくはずです。読み終わった頃には十分な満足感を抱けるのではないでしょうか。
『さよならジャバウォック』のラストシーンをネタバレ考察(解説)
ここではラストシーンについて、考察した文章を記します。ネタバレとなり、未読の人にとっては物語を読む魅力が損なわれるので、その場合は以下をクリックせずに読み進めてください。
ネタバレしていいからラストシーンの考察(解説)を知りたい方はこちらをクリック!
【ラストシーンまでのおおまかなあらすじ】
ジャバウォックが脳に取り憑くと、精神が不安定になると判明する。夫にはジャバウォックが取り憑いていたのだ。そして、そんなジャバウォックを研究する施設のスポンサーが、ルーシー夫妻であり、彼らは人体実験まで行おうとしていた。
また、伊藤北斎の音楽によって、ジャバウォックが活性化することも分かった。桂凍朗は、ジャバウォックと北斎の音楽を利用して、ルーシー夫妻を追いつめると同時に、自分自身もジャバウォックが取り憑いたらどうなるかを試そうとしていた。
物語の最大のトリック(仕掛け)は、夫を殺害した場面と、破魔矢達が出てくる場面は20年ほど時が飛んでいたということだろう。夫を殺害した際にジャバウォックが取り憑いた私(量子)は記憶を無くしていたのだ。また、息子の翔は成長した破魔矢と同一人物だった。
ジャバウォックが取り憑いたルーシー夫妻の夫と凍朗は、どちらも射殺されてしまう。しかし、凍朗はジャバウォックが憑いたなかでも子供を助ける動きを見せ、善良な心が宿っていたのを思わせて、物語は幕を閉じた。
【解説】
序盤で出てくる燕が、また登場して量子を救うシーンなど、自分が与えたものはきっと恩として返ってくるのだという展開もあり、ハートフルでおしゃれな伏線回収にうっとりしました。もう一度読み返すと、また新たな気づきが得られそうですね。
『さよならジャバウォック』は映画化・ドラマ化される?
これまで伊坂幸太郎さんの作品は多くが実写化されているように、『さよならジャバウォック』も映画化やドラマ化を期待したくなりますね。記事執筆時点(2026年2月)ではまだ情報がありませんが、実写化の可能性について言及しておきましょう。
作品の長さ的には、映画の方が可能性が高そうです。ややネタバレになるのであまり触れませんが、本作には音楽も重要な要素となるので、迫力ある演奏シーンも劇場で見てみたいですね。
また、主なキャストも予想してみましょう。
・佐藤量子:長澤まさみ
・量子の夫:松下洸平
・桂凍朗:町田啓太
・破魔矢:板垣李光人
・絵馬:清原果耶
・伊藤北斎:藤木直人
・斗真:迫田孝也
皆さんはどんな予想をしますか?
『さよならジャバウォック』の感想や口コミレビューまとめ
ここからはSNSや口コミレビューサイトに寄せられた『さよならジャバウォック』の感想をまとめました。
伊坂幸太郎『さよならジャバウォック』#読了。本屋大賞ノミネート! 暴力夫を殺害してしまった量子の前に、大学の後輩・凍朗が現れる。現場を逃げ出した2人が向かうのは……? 頭も足元もふわふわしたまま、怒涛の展開が押し寄せる。読者への負荷が大きそうなのに、振り落とさずに読ませるの流石ね! pic.twitter.com/weer9eTFY2
— ぬん(Be Catchy Games) (@be_catchy) February 28, 2026
17冊目「さよならジャバウォック」
一体何が起きているのか…?
まるで夢の中を進むような感覚に
主人公と同じように頭にモヤが掛かったように進むのだが…ピースがハマった瞬間
全ての伏線が現れる衝撃たるや…‼️
まるで主人公とシンクロするような気持ちに
お見事なラストでした‼️🏹🎠#読了 pic.twitter.com/gWrmoffvir— 本屋の尼子 (@2dnO7Co9af3UD2T) February 27, 2026
次第に登場人物たちの点が線になっていく過程がスリリングでした。日常と非日常の境目が曖昧になる感覚、どこか現実味を帯びたファンタジーのような世界観に引き込まれます。
引用:Amazon
伊坂幸太郎『さよならジャバウォック』#読了
最初から不思議な世界に連れ込まれ、300ちょっとのページ数とは思えない読後感。自分も物語の中に入り込んで旅をしてきたような感覚になっています。 pic.twitter.com/K97PxYqZzU
— Mayu (@Mayu5590) February 27, 2026
まとめ:『さよならジャバウォック』は伊坂ワールド全開のSFミステリーだった
いかがでしたか?『さよならジャバウォック』の特徴を以下にまとめました。
・2026年本屋大賞候補作
・思わぬ展開が読みどころのSFミステリー
・ラストシーンで点と点が繋がるのが見事!
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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