第174回芥川賞を予想!「貝殻航路」と「BOXBOXBOXBOX」が本命か

第174回芥川賞の選考会が2026年1月14日に行われます。今回は事前に候補作を全て読んだうえで、どの作品が受賞作になるか大予想。各作品のあらすじを簡単に紹介したあとに、講評し、最終的に予想作品を発表します。

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そもそも芥川賞とはどんな文学賞?

芥川賞は日本を代表する文学賞の一つ。年に2回(1月と7月)選考会が行われています。対象となるのは、新人作家の純文学作品。日本文学振興会が主催しています。これまでの主な受賞者は石原慎太郎、村上龍、松本清張、小川洋子、川上弘美などです。

お笑い芸人の又吉直樹さんが「火花」で受賞した際は大きな話題となりました。また第164回芥川賞受賞作となった宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」が、好きなアイドルを推している者の心情を表していると高く評価され、2021年で最も売れた小説となりました。

「推し、燃ゆ」のあらすじをチェックしてみる

最新回の第173回芥川賞は直木賞とともに受賞作無しという結果になり、話題となりました。

第174回芥川賞受賞予想|

第174回芥川賞の候補となったのは、以下の五作品です。(並びは作家名の順)

作品名 作家名 掲載誌 候補回数
貝殻航路 久栖 博季 『文學界』十二月号
へび 坂崎 かおる 『文學界』十月号 二回目
BOXBOXBOXBOX 坂本 湾 『文藝』冬季号
時の家 鳥山 まこと 『群像』八月号
叫び 畠山 丑雄 『新潮』十二月号

唯一二回目の候補となったのが坂崎かおるさん。吉川英治文学新人賞をはじめ、様々な文学賞を受賞してきた実力派作家で、芥川賞は前回の「海岸通り」に続いての候補となります。

初候補の中で、最も話題性が高いのは鳥山まことさんの「時の家」だと言えるでしょう。同作では既に野間文芸新人賞を受賞しており、芥川賞を同時受賞すれば同一作品でW受賞という史上初の快挙です。

また、坂本湾さんの「BOXBOXBOXBOX」は文藝賞受賞作であり、デビュー作にして芥川賞を受賞できるかという期待がかかります。

各候補作のあらすじと講評

ここからは芥川賞候補になった各作品のあらすじを紹介します。また各作品の講評も合わせて行います。

「貝殻航路」久栖博季(『文學界』十二月号)

【あらすじ】
北方領土の貝殻島を望む根室の町で育った凪は、結婚を機に釧路に移り住む。ロシアに拿捕されてその後に気を病んだ父の記憶を思い出しながら、夫のあめみやの放浪、貝殻島で壊れたままの灯台などに「空白」を感じて、凪は過ごしていく。

「貝殻航路」のあらすじを詳しくチェックしする

【講評】
風景描写のなかで時折描かれる「空白」に、思考を広げてくれる文学的な余白がある。何度も読み返したくなり、その度に新たな発見が生まれる一冊だ。父との記憶を巡る場面はもちろん、あめみやの妹である夕希音と車を運転する場面なども細部にこだわりが感じられる。

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「へび」坂崎かおる(『文學界』十月号)

【あらすじ】
へびのぬいぐるみである「僕」は、発達障害の息子・夏秋を懸命に育てるあなたを優しく見つめる。妻が突然人形になってしまった一方で、夏秋は少年野球部に入部し、友人と合宿先でいなくなるなど、起伏のある日々を送る。

「へび」のあらすじを詳しくチェックしする

【講評】
へびのぬいぐるみを語り手とする特殊な形をとった小説だが、そうすることで子育てに励む親子を客観的に書けるほか、ぬいぐるみに備わった修復機能や、冒頭とラストに出てくる背中の描写の仕方が活きている。手数の多い作家で、今後の可能性を一番に感じさせる。

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「BOXBOXBOXBOX」坂本湾(『文藝』冬季号)

【あらすじ】
模範的な作業員として働く安、妻の看病と仕事の繰り返しに酒に頼る作業員の斉藤、派遣の仕事がうまく見つからない新人作業員の稲森、そして作業員と上司の間で板挟みとなっている社員の神代。そんな4人が働く宅配所では、最近箱の中身が無くなる事件が起きていた。

「BOXBOXBOXBOX」のあらすじを詳しくチェックしする

【講評】
安部公房の作品を彷彿とさせるような、理論だって窮屈な世界へと押し込もうとする作風に新人離れした力を感じる。顔の見えない不気味な存在の放送担当が、中盤でひっぺ返しをくらうなど、単純労働の現場で物語を展開させていく点もうまく、最後まで惹きこまれた。

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「時の家」鳥山まこと(『群像』八月号)

【あらすじ】
解体が決まった一軒の空き家を訪れた青年が、細部をスケッチし出す。それに合わせて、初代住まい手の設計士や、塾を開いた二代目、夫婦で入居した三代目など、それぞれの住人の記憶や行動が思い出されていく。

「時の家」のあらすじを詳しくチェックしする

【講評】
空き家を舞台に人々の記憶を自由に媒介していき、一つの大きなものをつくりあげていく書き方は見事。一方で、独自の死生観を持っている二代目や、三代目の夫婦(特に妻側)が抱く夫婦の形などが、主題とどこまで呼応しているかという点にはやや疑問が残る。

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「叫び」畠山丑雄(『新潮』十二月号)

【あらすじ】
大阪府茨木市で働く公務員の早野は、「先生」と呼ぶ男と出会い、銅鐸づくりやその土地の歴史を学ぶ。かつて満州へ送られた川又青年がいた時代に行われた万博と、銅鐸づくりで知り合った女性と訪れる現代の大阪万博。二つの万博を通して、物語は展開していく。

「叫び」のあらすじを詳しくチェックしする

【講評】
陛下のために行動するもその活動を認められなかった川又青年と、女性にふられてから毎日をしょうもなく生きている早野の対比がおもしろく、ところどころクスリと笑いながら読んだ。早野がもっとしょうもなく描かれていても良かったのかなと思う。

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受賞予想:大本命は久栖博季「貝殻航路」か

全作品の講評をふまえ、今回の芥川賞の受賞を予想をすると、本命は久栖博季さん「貝殻航路」。また、坂本湾さん「BOXBOXBOXBOX」二作受賞の可能性も十分あると感じました。

◎(本命):久栖博季「貝殻航路」
◯(対抗):坂本湾「BOXBOXBOXBOX」
△(大穴):坂崎かおる「へび」

受賞作発表は1月14日。また発表後に記事を更新いたします!

【※追記※】芥川賞の受賞作が発表!予想は大外れでした

1月14日に芥川賞の受賞作が発表されました。以下の二作品が受賞しました。おめでとうございます!

・「時の家」鳥山まこと(『群像』八月号)
・「叫び」畠山丑雄(『新潮』十二月号)

予想は大きく外れてしまいました。しかし、全ての作品が高水準だったと思いますし、しょうがないですね。惜しくも受賞を逃した作品も含めて、気になったものはぜひ読んでみてください!

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