『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』を読んで読書感想文を書こうとしている小学生、必見!今回は本書のあらすじを要約(ネタバレあり)したうえで、読書感想文を書くコツを解説します。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』(小学校高学年の部の課題図書)の内容とは
書名 | 海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞 |
作者 | 田沢五月 |
出版社 | 国土社 |
発売日 | 2023年2月1日 |
ページ数 | 160ページ |
『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』は、岩手県の大沢小学校で作成されている学校新聞について書かれた本です。東北大震災の被害を受け、生徒たちが被災者を励ますために行ったことや、学校新聞にかける思いが伝わる作品となっています。
※『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・学校新聞を作成しようとしたことがある人
・東北大震災についてもっと知りたいと思う人
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3分で分かる『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』のあらすじ要約【※ネタバレあり※】
岩手県山田町にある大沢小学校では、2つの「海よ光れ」が代々受け継がれている。1つ目は全校表現劇の「海よ光れ」だ。生徒全員で一つの劇を表現し、大沢町のことを語り継ぐ。その中では、明治に起きた地震についてのナレーションも入る。
もう一つの「海よ光れ」は、学校新聞だ。2010年3月には内閣総理大臣賞を受賞するなど、優秀な成績を収めてきた。子どもたちで執行部を結成し、内容の提案から編集まで全て行っている。
2011年3月に東日本大震災が起こる。学校は高台にあったため、幸い津波の被害は免れ、全生徒が無事でいられた。子どもたちは学校で寝泊りするなど過酷な日々が続くが、そんな中でも朝に先生とランニングをしたり、肩もみ隊としてお年寄りの肩をもんだりと、自分たちにできることを実践して、明るく元気に過ごしていく。
執行部の中には新聞を作りたいなと思う子もいたが、よそへ避難した子もいたし、とてもできる状況ではないと思われた。それでも先生から新聞を作らないかと提案され、避難所へ届いたたくさんの手紙を読むうちに、だんだんと新聞作りの芽がふくらみ始める。
そしてついに、学校新聞(第78号)が完成した。子どもたちが書いた記事をそれぞれ簡単に紹介する。
・「負けるな よみがえれ 大沢の海よ光れ!」(海成くん)
後輩たちや地区の人への本気のメッセージが書かれていた。
・「思いやりをもって」(悠太くん)
避難している人の気持ちになり行動する大事さを主張した。
・「さすがだ!! 大沢!」(愛さん)
結束して立ち向かった大沢を誇りに思う気持ちが溢れていた。
・「ありがとう」(海渡くん)
がんばっている人たちへ感謝の気持ちが表現されていた。
以降も学校新聞は作成されていった。
・第79号:新入生を紹介する特集を組んだ。
・第80号:避難所のおじいさん、おばあさんへの感謝を表した。
・第85号:大沢のまちが復興している様を表現した。
そんななか、学校新聞「海よ光れ」が内閣総理大臣賞を受賞した。当時現役小学生の悠太くんなどは、先輩にもその報告をして、喜んでもらえた。また、全校表現劇の「海よ光れ」の公演も無事に成功し、大勢に喜んでもらえたのだった。
大沢小学校は、残念ながら2019年度に閉校となった。最終号となった学校新聞「海よ光れ」第175号では、「ありがとう大沢小学校」と感謝の気持ちがつづられていた。
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『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』の読書感想文ガイド【例文つき】
本書は2024年における読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)に選ばれています。さっそくこの本を読んで、読書感想文を書こうとしたものの、どこからどう書けばいいか悩んでいる人もいるでしょう。
読書感想文で重要なのは、ただあらすじを要約するのではなく、その本を読んでどう感じたかを書くことです。ここからは読書感想文を書くコツについて例文つきで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜこの本を選んだのかを書く
読書感想文の書き出しは、まずなぜこの本を読んでみたいと思ったかを述べるとよいです。本作はタイトルからある程度中身を予想できるので、そこから入っていきましょう。
・震災のことをもっと知りたいと思った
・学校新聞づくりに興味があった
大きく分けてこの2つかなと思います。
・身近な人に震災の被害者がいる
・今年の能登半島地震で恐怖を感じた
・学校新聞を作成した経験がある
など、関連するより具体的な経験がある人はそちらも合わせて書いておくとよいでしょう。
【例文】
わたしがこの本を読んで読書感想文を書こうと思った、一番の理由は私自身も学校新聞をかつて作成したことがあったからです。大沢小学校の学校新聞は内閣総理大臣を受賞するほど優れた功績を収めているので、自分が作ったものとどう違うのかを知りたいと思いました。
例えば、このように書いておくと、
・学校新聞を見て優れていると思ったこと
・自分が作った学校新聞との違い
・自分が次にまた学校新聞を作るとなったときに取り入れたい点
といったように、はっきりとした流れが決まり、書きやすくなります。
また、これは震災の場合も同様で
・東日本大震災の状況について初めて知ったこと、気づいたこと
・自分がもし被災者の立場だったら…を考える
・もし地震が起きたときにどう行動するか、本書をふまえて参考にしたい点
といったようにすると、書きやすいでしょう。
学校新聞を読んで感じたことを書く
本書のなかでは、実際に作成された学校新聞が掲載されています。まずはその新聞をじっくりと読んでみて、気づいたことを箇条書きにしてメモしておきましょう。そのうえで、特に書きたいことをまとめて、読書感想文に盛り込んでみてください。
【例文】
第七十四号では、中央に地球の絵があり、そのうえに「地球を守れ!」と書いてありました。インパクトがあり見たくなる構成だなと感じました。さらに、その地球のイラストの周りには、子どもたちそれぞれの主張をまとめた記事があり、さらに顔写真と吹き出しのコメントがありました。記事を書いた人だけでなく、多くの子どもたちが自分の意見を主張しているんだなと思い、感心しました。
【例文】
ランキング形式で紹介されているところは、見ていておもしろかったです。多くの人がこう考えているのだなと分かりますし、少数意見でもこんなのあるんだなと新しい発見がありました。それに各順位のところに、しっかり何%と書いてあるので、本当に多くの人に聞いて回ったんだろうなと、その努力のあともうかがえました。
といったように、気づいた点を書きましょう。
また本書を読んでいくなかで、こういう表現をしたのは、作者のこういう思いがあったからだと考察してみるのもよいです。各章では新聞作成者の目線で、それぞれどのようなことを思っていたかも書かれているので、そちらを読んだうえで、「この発想があったからこういう表現につながったんだろう」などと関連付けて書いてみましょう。
被災者の生活について気づいたことを書く
本書の重要なテーマに「東北大震災」があります。読書感想文を書こうとしている人の多くは、震災があった直後に生まれたのではないでしょうか。その点、あまり想像しづらいところがあるかもしれませんが、今年の元日にも石川県で大きな地震があり、そちらのニュースを見た人はいるでしょう。その時のニュース映像やニュース記事などもふり返りながら、被災者の生活について、想像してみましょう。
【例文】
子どもを連れて帰ろうとする保護者に対して、「学校の方が安全です!戻ってはいけません」と副校長先生が注意していたシーンが印象に残りました。生徒に強く言うのは分かるけど、保護者にまで強く言えるのは、自分の考えに信念があるからだと思います。結果的に学校に逃げた人は全員無事でいられたようなので、副校長先生の考えは正しかったわけですし、このようにわたしも自分が正しいと自信をもって言えることはきちんと主張しなければならないと感じました。
【例文】
被災にあった子どもたちや先生は、意外と明るいんだなというのが印象に残りました。朝に生徒と先生でランニングをするなんて、なかなか思いつかないことだと思います。自分が無事でも家族や家に被害が出ていて、そういうときはなんと声をかけていいか分からなくなりそうです。そんなときに、ただみんなで走って汗を流すということが、ひとつのコミュニケーションになっていたというのはなるほどと思いました。みんなが一致団結して乗り越えようと思える、よいきっかけになったのでしょう。
このように
・緊急時の対応について学んだこと、自分も実践したいこと
・自分が被災者の立場だったらどうするか想像すること
・被災者がなぜそんな行動をしたのか考察すること
などを盛り込むと、書きやすいと思います。
参考にしたい『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』の感想・口コミ評価まとめ
『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』のレビューサイトに投稿された、感想や口コミを紹介します。読書感想文を書く際にも、何かしらの参考になるかもしれません。
体験した人にしか分からない混乱と不安の中で、自分たちに出来ることを探した子どもたちの姿は大人たちを励ます。
引用:楽天ブックス
まさしく、大沢小は地域に根ざした学校の理想ともいえる姿でした。ずーっと語り継がれるべき内容でした。全国的に進む学校の統廃合による画一化へ大きな提言にもなり得る気がします。
引用:楽天ブックス
地域の被災者といっしょに学校で寝泊まりをしていた子どもたちの思いと、子どもたちが今の自分たちに何ができるのかを考え、取り組んだことを伝える本。もう過去の出来事になっている東日本大震災ですが、当時の子ども達がどのように考える活動していたのかがよく分かる本でした。
引用:読書メーター
子どものパワーは底知れない。津波の被害に遭っても普段から培ってきた伝統と絆が子ども達を育てていたんだなあ。一人一人ができることを探して行動出来る、行動したいと思える、思いやりをもって感謝出来る、そういう子どもに育てている先生方や地域力に脱帽
引用:読書メーター
まとめ:『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』は震災や学校新聞づくりがよく分かる本だった
いかがでしたか?『海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞』の特徴を以下にまとめました。
・2024年における課題図書(小学校高学年の部)
・学校新聞をどう作るかが学べる
・震災の被災者の対応を知れる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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