3分で分かる『ともだち』のあらすじ&読書感想文を書くコツまとめ

課題図書『ともだち』を読んで読書感想文を書きたい小学生やその親御さん、必見! あらすじを要約したうえで、読書感想文を書くコツを紹介します。例文付きで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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『ともだち』(小学校低学年の部の課題図書)の内容とは

書名 ともだち
作者 リンダ・サラ (著),

ベンジー・デイヴィス (イラスト),

しらい すみこ (翻訳)

出版社 ひさかたチャイルド
発売日 2024年11月15日
ページ数 32ページ

『ともだち』は、いつも2人で仲良く段ボールで遊んでいたところ、新しい男の子が仲間に入れてくれると言ってきたことで、友だち関係がぎくしゃくしていくといった物語です。友情の大切さや人間関係のあり方を学べる児童書となっています。

※『ともだち』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・友だち関係でぎくしゃくした経験がある人
・段ボール遊びなど独創的な遊びが好きな人

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3分で分かる『ともだち』のあらすじ要約【※ネタバレあり※】

エトとぼくは、毎日段ボール箱を丘の上まで運んでいき、いろんな遊びをして楽しんでいた。エトとぼくは、いつもいっしょ

ぼくは「ふたりいっしょ」がだいすき。
引用:『ともだち』本文より

ある寒い日に、シューという名前の、知らない男の子が段ボール箱をひっぱってやってきた。「仲間に入れてくれる?」と聞かれ、エトは「いいよ」とにっこり笑って答えた。

それからエトとシューはだんだん仲良く遊び出した。その代わり、ぼくはなんだか仲間外れになった気がして、ついに段ボール箱をつぶしてしまった。エトとシューが家に迎えに来て「一緒に遊ぼう」と誘ってきても、それにはのらなかった。

ぼくは家でずっと段ボール箱の絵を書いていた。それから一緒に遊んでいた日々を思い出して楽しかったなと思うとともに、また遊びたいなと思い出した。

ある日、シューの声がして、家に大きな段ボールで作った変身ロボットカーを持ってきた。ぼくらはそれで遊び、シューのことが好きになった。三人で遊ぶのがすごく楽しくなった

「さんにんいっしょ」っていいな!
引用:『ともだち』本文より

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『ともだち』の読書感想文ガイド【例文つき】

『ともだち』は小学校低学年の課題図書に選ばれています。しかし、いざ読書感想文を書こうとすると、どこからどう書けばいいか分からないという子もいるでしょう。

読書感想文で大事なのは、あらすじをただまとめるのではなく、本を読んでどう感じたかを自分のことばで書くことです。また、以下のような流れを決めると、全体的にまとまった文章を書けます。

・なぜ、この本を手に取ったかを書く
・本を読んでいくなかで気づいたことを書く
・本を読む前と後での考え方の変化をまとめる

ここからは、読書感想文を書くコツを詳しく解説していきます。

なぜこの本を手にとったか書いてみる

まずはなぜこの本を手に取ったかについて書いてみましょう。

タイトルの「ともだち」というところから、友だちづきあいで悩んだ経験がある人は、きっかけとして入りやすいかもしれません。具体的な悩みや課題を最初に提示しておけば、中盤やまとめでその解決策を述べる流れにできるので、まとまった文章になりやすいです。

【例文】
ぼくがこの本を読もうと思ったのは、友だちづきあいでなやんだことがあるからです。本当はなかよくなりたいけど、うまく友だちになれないことがありました。そこで、もしかしたらこの本を読めば、なにかそういったなやみをかいけつするヒントが見つかるかもしれないと思い、ページをめくってみました。

ほかにも、表紙を見て
段ボール遊びが好きだから
・絵がかわいくて読みやすそうだったから

など、なんでもかまいません。その際は、どんな段ボール遊びなら楽しそうか、絵に描かれた二人はどうして仲が良さそうなのか、など、具体的に想像したことを冒頭で書いておくとよいでしょう。

段ボール箱でできるいろんな遊び方について発想を膨らませてみる

本の中では、段ボール箱を使ったいろいろな遊びが出てきます。お金がかからず、いろいろなアレンジができて、楽しい遊びですね。段ボールで遊んだことがある子は、今までの遊びを振り返ってみたり、本を見てまねしたい遊び方を示してみたりして、文を書いてみるのもいいでしょう。

【例文】
今、まわりはテレビゲームをしている人が多いですが、この本を読んでダンボール遊びもすごく楽しそうだなと思いました。ゲームだとどうやったら勝てるかなどは決まっていますが、ダンボールはきったりはったりつないだりして、もっと自由に遊べるからです。

特に本に出てきた変身ロボットカーのように、かっこよくて強そうなものができたときは、とても喜べるんじゃないかと思います。友だち同士でつくって、どちらが速く走れるか競走するのも楽しそうです。

ぼくの気持ちの変化についてたどってみる

本の中に出てくる<ぼく>は、エトと仲良く遊んでいましたが、シューが仲間に加わったことで、逆に自分が仲間外れになったような感覚になります。さらに、段ボールをこわして、家に帰るシーンもあります。

このときの<ぼく>はどんな気持ちだったのか、考えてみましょう。共感できるのであれば、自分も同じように感じたできごとなどをふまえて書けるとよいです。

逆に共感できないのであれば、自分ならこう行動する、こう考えるといった意見を述べてみましょう。

【例文】
この本の主人公は自分勝手な性格だと否定する人もいるかもしれません。しかし、わたしは主人公は実はやさしい子だからこそ、3人で遊ぶのがこわくて、逃げ出したのかなとも思いました。

2人じゃなくて3人で遊ぶようになると、意見が2対1に分かれたときにバランスが悪くなり、みんなが納得して楽しく遊べなくなるかもしれないと考えたのではないでしょうか。しかし、シューがいい人だと分かり、主人公は安心してみんなで遊べると感じたところもあったのではないかと思います。

もしかしたら、上記のような考えは、国語のテストだと間違っていると言われるかもしれません。しかし、読書感想文は、自分が自由に考えたことを書くのが大事なので、間違いかどうかは恐れないでください。

エトやシューの気持ちも考えてみる

また、主人公以外にもエトやシューの立場になって、それぞれどう考えているかを想像するのもよいですね。先ほどと同じように共感できる点、できない点などを踏まえて、書いてみましょう。

【例文】
ぼくは保育園が途中で変わり、新しい園でまわりの人と仲よくなろうとした経験があったので、シューの気持ちはすごく分かりました。シューが「仲間に入れてくれる?」と言えたのはすごいなと感心しました。ぼくは転園したばかりのとき、まわりの人たちがみんな仲良くしているのを見て、じゃまにならないかなと遠慮してばかりいたからです。

きっとシューも「仲間に入れてくれる?」と話すのには勇気がいったんじゃないかなと思います。そんなシューを見習って、勇気を持って話しかけるのは大事だと感じました。

自分が今後友だちとどう接していこうと考えたかをまとめる

最後のまとめとして、本を読む前と読んだ後で感じたこと・考えたことの違いをまとめるとよいでしょう。友だちづきあいのヒントとなることが描かれているので、今後自分が友だちと接するときにどういうことに接したらいいかを書くのもいいですね。

【例文】
ぼくはこの本を読む前は、同じ友だちとばかり遊んでいて、新しい友だちと遊ぶのはどこかこわいところもあったので、新しく仲間ができたときの主人公の不安な気持ちがとても分かりました。

しかし、最後には三人で仲良く遊び、それまで二人ではできなかったようないろんな段ボール遊びができるようになっていたので、新しい友だちと遊べるのはいいことだなと感じるようになりました。今まで見えなかった新しい遊びや考え方が身につくので、どんどんせっきょくてきに新しい友だちを作っていけたらいいなと思います。

参考にしたい『ともだち』の感想・口コミ評価まとめ

続いて読者がSNSやレビューサイトに投稿した感想や口コミをいくつか紹介しましょう。読書感想文を書くうえでの何かしらの参考になるかもしれません。

分かる~と思う部分はある。なんで自分はすぐに仲良くなれないんだろう?って思うことあるな。でも私はこの男の子みたいにあからさまに不愉快ってバレる態度はとりたくないなぁ。それは場の雰囲気を乱すとかじゃなく、ただ単に恥ずかしいから。自分のダサさが突き刺さる絵本だった。
引用:読書メーター

子ども達もきっと毎日の生活の中で、こんな気持ちを感じながら生活しているんじゃないかな。この物語の主人公のように、そんな気持ちを抱きながらも少しずつ自分の世界を広げていけたらいいですね。
引用:読書メーター

まとめ:『ともだち』は友だちづきあいのヒントになる本だった

いかがでしたか?『ともだち』の特徴を以下にまとめました。

・2025年における読書感想文の課題図書(小学校低学年の部)
・主人公はじめ登場人物の誰かに共感しやすい
・友だちづきあいのヒントをもらえる

以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!

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