課題図書『ポジション!』を読んで読書感想文を書きたい小学生、必見! 本作のあらすじをネタバレ込みで要約したうえで、感想文を書くコツを例文付きで解説します。読者の口コミレビューも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
『ポジション!』(小学校高学年の部の課題図書)の内容とは
| 書名 | ポジション! |
| 作者 | 高田由紀子 (著), 丹地 陽子 (イラスト) |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 発売日 | 2025年10月21日 |
| ページ数 | 288ページ |
『ポジション!』は、小学校のミニバスケチームに所属する子たちがそれぞれの課題を乗り越えながら試合に臨む物語です。各人物に影響を与える存在として、車いすバスケに取り組む少年選手も登場します。
※『ポジション!』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書きたい小学生
・チームスポーツで大事なものを学びたい人
・車いすバスケに興味や関心がある人
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『ポジション!』のあらすじ【※ネタバレなし※】
ミニバスケットチーム「末広サンライズ」。人数合わせのために参加した朝丘芽吹は、ベストメンバーとして出場するも、活躍できずに試合に負けてしまった。芽吹は背が高く、「何かが変わるかも」と思って入部したが、早くも自信喪失していた。
そんな芽吹を誘ったのは、キャプテンを務める百田だ。しかし、百田には後ろめたさがあった。芽吹がだんだんチームに馴染み、うまくなるのを受け入れられない。また、両親が自分をキャプテンに推薦したのではないかと疑っている。
また、チームの司令塔である一条結人は、勝利至上主義でチームプレーを蔑ろにしていた。ある日、二年前に離婚した父から車いすバスケの試合を観に行こうと誘われる。父は競技用の車いすを作る会社に勤めているのだが……。
そんな3人が変わるきっかけとなるのが、車いすバスケチーム「千葉ウィングス」の選手・貴島ルイだ。ルイは、芽吹がかつて遊んでいた相手であり、百田の姉の友達であり、結人の父が支援する選手だった。
2分で分かる『ポジション!』の要約【※ネタバレあり※】
前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう)
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芽吹は、ルイとひさびさに会って、どう声をかけていいか迷う。しかし、必死に練習して努力を重ねる姿を見て、自分自身もリバウンドという特技を見つけて、チームの役に立とうという考えを強くした。
百田は、両親が監督に対してキャプテンを推薦したとばかり思っていたが、ちゃんと実力で勝ち取ったのだと分かった。また、芽吹に対して嫉妬する気持ちが出ていたが、自分の素直な気持ちを認めて涙が出た。
結人は、父から良い仲間に恵まれていると言われて、はっとした。父が支援するルイから感謝されていること、さらに父から息子である自分への想いを知って、気持ちを改める。芽吹に対しても激励の言葉をかけた。
最後は、千葉市の冬季大会の試合だ。五年生の新平が芽吹に代わってベストメンバーに選ばれた。監督の鉄じいは過去の経験から六年生を優先し、その結果新平もチームを去ろうとしていたが、芽吹が想いを伝えたことでチームも変わったのだ。
試合では新平がファウルで退場となり、緊迫する場面で芽吹が出場した。芽吹は必死でリバウンドをとり、パスを受けた百田が同点ゴールを決めた。芽吹はこの試合の勝敗にかかわらず、今後もバスケを続けたいという気持ちがわいた。
『ポジション!』の主な登場人物まとめ
『ポジション!』の主な登場人物について、まとめました。
【末広サンライズ】
・朝丘芽吹:六年生。一六八センチの高身長。三カ月前にバスケを始めたばかり。
・百田晴:六年生。体重七〇キロ超えのキャプテン。クラスでもムードメーカー。
・一条結人:六年生。チームの司令塔だが、自分中心のプレーが多い。
・林コタロー:六年生。小柄だが、学年で一番足が速い。
・長谷部ジン:六年生。やるべきことはしっかりやる。
・小倉新平:五年生。バスケはうまいが、身勝手な性格。
・大山鉄二:監督。こっそり「鉄じい」と呼ばれている。目つきが鋭い。
【千葉ウィングス】
・貴島ルイ:ジュニアチームの車いすバスケ選手。
・矢代紘平:キャプテン。パラリンピックに出るのが夢。
・川合京:パラリンピック日本代表の元キャプテン
【その他の人物】
・みどり:コタローのおばあちゃん。「みどり商店」の店主。
・月:百田の姉。かつてはミニバスケをしていた。
・百田の父
・百田の母
・結人の父:競技用の車いすを作る会社に勤めている。
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『ポジション!』の読書感想文ガイド【例文つき】
本作は2026年の課題図書に選ばれていますが、実際読んで書こうと思っても、どこからどう始めて、どう書き進めればいいか悩んでしまう子もいるでしょう。
読書感想文で大事なのは、あらすじを単にまとめるのではなく、本を読んで気づいたこと・感じたことを自由に書くことです。
形式にしばられず自由に書いてよいものですが、ある程度基本のフォーマットをおさえておくと、書き進めやすいでしょう。以下の流れ(起承転結)を意識してみてください。

このような流れを意識して、書いてみましょう。一つずつ丁寧に解説します。
起:なぜこの本を手に取ったか、本を読み始める前でどう感じたか
まずは、この本を手にとった理由を書いて、以降の文章につなげる導入としましょう。表紙からイメージしたことや本の紹介文を読んで興味をひかれた点などをまとめたり、実際に読み始めて序盤で感じたことを書くとよいです。
【例文の「起」】
ぼくは今、少年野球チームに入っています。この本は小学校のバスケットボールチームの話だと知り、チームスポーツをやる上で学べる点が多いのではないかと思って、読んでみようと思いました。
導入を書く上で、ヒントとなるトピックをいくつか紹介します。
・チームスポーツに何か参加している?
・チームやクラスにおいて、自分はどんな「ポジション」だと思う?
・車いすバスケの試合は見たことある?
・なにか始めたけれど、すぐに自信を無くした経験はある?
・友達に誘われてうれしかった経験はある?
承:本を読み進めていくなかで、何を感じたか
続いて、読み進めていくなかで感じたことを自由に書いていきましょう。できるだけ「起」の内容を踏まえて書けると、つながりのある良い文章になります。
【例文の「承」】
ぼくは百田の気持ちがとても分かりました。ぼくもどちらかというと百田と同じように、ムードメーカー的な存在だからです。それにあとから野球部に入部してきたクラスメイトがどんどんうまくなって、自分よりも打てるようになってきたのを見て、しっとする気持ちがわいたところも共通しています。最初はその友達が打つところを見て、心から喜べない自分もいましたが、お互いにナイスバッティングと呼びかけることで素直に相手を認められました。百田も同じように素直な気持ちになったことで成長するきっかけをつかめたのだろうと分かりました。
バスケチーム「末広サンライズ」には、個性的なメンバーが集まっています。自分がどのキャラクターに最も近いかを考えて、その人物に共感するポイントを具体的な体験談を交えて書けるとよいです。
また、本作は車いすバスケも一つの重要なテーマとなっています。試合や練習の様子を見てどう感じたか、また車いす生活を受け入れるようになったルイの心情などについて、思ったことを書くのもよいですね。
こちらもいくつかヒントとなるトピックを紹介します。
・芽吹は久々に会ったルイの姿を見てどう感じただろう?
・なぜ芽吹はルイに一緒に練習しようと誘ったのかな?
・百田はどんな気持ちで姉の月に自分の気持ちを話したのかな?
・姉から強くなっていると言われた百田はどんな気持ちだった?
・結人が父に対していた想いはどう変化したかな?
・結人がチームの仲間を想えるようになったのはなぜ?
・鉄じいがベストメンバーを選ぶ気持ちはどう変わった?
・最後の試合はどんな試合になったと思う?
転:そのほかに何か気づきがあったか
これまでの流れとはやや離れるかもしれませんが、ささいな気づきがあればそれも書きましょう。独自の着眼点として高く評価されるかもしれません。
【例文の「転」】
ぼくは結人の父が結人と接する姿も印象に残りました。実は結人のことを大事に思っていながらも、試合に行くと迷わくになると思っていたことが分かり、結人も安心したのでしょう。結人の父はやさしい目線を持っているからこそ、息子にも気持ちが伝わっているし、車いすを作る仕事にも役立っているのではないでしょうか。
このように、違う人物の視点で考えてみるのもいいでしょう。
結:本を読む前と読んだ後でどう変化したか
最後にまとめの文章です。本を読む前と読んだ後で考え方がどう変化したのかを書きましょう。
【例文の「結」】
ぼくはこの本でチームスポーツで大事な点をいくつも学べました。ぼくは百田の考えに共感しましたが、芽吹のような人物の物語も知れたことで、ゼロからがんばってちょうせんしている人の気持ちも少し分かるようになったと感じます。
また、本を読んだうえで実践したいことも書けるとより良い感想文になります。
【例文の「結」の続き】
ぼくは今、五年生ですが、来年はおそらくチームをまとめる立場になってくると思います。その際は、チームメイトや後はいの意見をよく聞いて、チームが楽しくプレイし、勝つための方法をみんなで探っていきたいです。
参考にしたい『ポジション!』の感想・口コミ評価まとめ
最後に、SNSやレビューサイトに投稿された本書の口コミをいくつか紹介しましょう。読書感想文を書くうえでの何かしらのヒントになるかもしれません。
重圧と不安に押しつぶされそうな
キャプテンや、独善的に見える子の内面が
あらわになる瞬間にもグッときました。
引用:Amazon
近年ありがちな多人数の視点による物語進行だけど子ども達にはこの構成が分かりやすいし、色々な視点があることを知るのはいいことなんじゃないかな
引用:『ポジション!』|感想・レビュー – 読書メーター
チームワークの大切さ、勝てばいいんじゃないこと、努力すること、嫉妬心等々…、いろいろなテーマが入っている物語です。感想文が書きやすいと思います。
引用:『ポジション!』|感想・レビュー – 読書メーター
章ごとに語り手が変わるので上手い子のイライラも書かれていて読みやすい。最後の試合がいいな。高学年向き爽やかスポーツ小説かな。
引用:『ポジション!』|感想・レビュー – 読書メーター
まとめ:『ポジション!』はチームスポーツで大事な点が分かる一冊だった
いかがでしたか? 『ポジション!』の特徴を以下にまとめました。
・2026年における読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)
・チームスポーツで大事な点を学べる
・選手たちの頑張りに勇気をもらえる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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