課題図書の『マナティーがいた夏』を読んで、読書感想文を書こうとしている小学生や親御さん、必見! 今回は『マナティーがいた夏』のあらすじを要約(ネタバレあり)したうえで、読書感想文を書くコツを例文付きで解説していきます。
『マナティーがいた夏』(小学校高学年の部の課題図書)の内容とは
| 書名 | マナティーがいた夏 |
| 作者 | エヴァン・グリフィス (著),
多賀谷正子 (著) |
| 出版社 | ほるぷ出版 |
| 発売日 | 2024年7月11日 |
| ページ数 | 360ページ |
『マナティーがいた夏』は、生き物が大好きな11歳の少年・ピーターが主人公。親友のピーターの引っ越し、認知症のおじいちゃんとの生活、傷ついた野生動物のマナティーとの出会いなどを通じて、成長していくひと夏の冒険物語となっています。
訳書『マナティーがいた夏』が今年の課題図書に選ばれました!
11歳の男の子の、ひと夏の成長物語。家族愛、友情、動物への愛に満ちた、心温まるお話です。とにかく二人の男の子が抜群に可愛い!大人が読んでもグッとくる場面が沢山あります!書店で見かけたらぜひお手に取っていただけたら嬉しいです pic.twitter.com/xYsfkaxoDw— Tagaya Masako (@MasakoTagaya) April 19, 2025
※『マナティーがいた夏』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうとしている小学生
・動物が大好きな子
・おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいる子
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『マナティーがいた夏』のあらすじ【※ネタバレなし※】
フロリダで過ごす11歳のぼく(ピーター)は、親友のトミーとよく生き物探しをやっている。2人でつけている「生き物発見ノート」を夏休みの間に完成させるのが目標だ。
ぜったいできる。ぼくにはわかる。二か月半の長い夏休みのあいだに、あと六種類の生き物を発見すれば完成だ。
引用:『マナティーがいた夏』10ページより
ただし、ぼくは15時までに帰らないといけない。認知症のおじいちゃんが昼寝から目覚めるから、ぼくがお世話をする決まりなんだ。
ぼくは世界でいちばんのお世話係になろうと思っている。
引用:『マナティーがいた夏』31ページより
そんななか、ぼくらは大発見をする。マナティーを見つけたのだ。大好きだったおじいちゃんが昔見たと言っていた、マナティー。ぼくらはそのマナティーを「ゾーイ」と名づけた。
しかし、ゾーイには気になる点があった。背中には傷が入っていたのだ。ボートにぶつかったのが原因かもしれない。ぼくらはそのことを、ボートクラブの会長を務めるレイニーに訴えるも、まるで相手にしてくれない。
ゾーイを見つけて毎日会いに行っていたが、ある日背中に深い傷を新たに作っていることを発見する。ゾーイを助けようと思い、トミーの家に行くと、トミーの家族が引っ越しの準備をしているのを目撃する。
ゾーイは助かるのか? トミーは引っ越してしまうのか? それからハリケーンのように目まぐるしい出来事が起こってきて……。
3分で分かる『マナティーがいた夏』の要約【※ネタバレあり※】
前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう)
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フロリダ・マナティー協会に連絡し、ゾーイはマナティー・リハビリセンターで保護されることとなった。ゾーイが移動する際にテレビ取材を受けたぼくは、ゾーイを傷つけた犯人の方を指差し、その動画がバズった。
マナティー協会のキャシディから、ボートクラブの会合でマナティーの被害についてスピーチするようにお願いされた。ぼくは引っ越しを黙っていたトミーと距離ができていたが、スピーチの準備をきっかけにまた仲良くなった。
そんななか、近々ハリケーンが来ると分かり、トミーはハリケーンが来る前に急きょ引っ越しすることとなった。ぼくはうまくトミーにあいさつできずに、モヤモヤとしたまま別れてしまった。
ハリケーン当日。ぼくは母さんに内緒だったスピーチのことがばれて、反対されてしまった。また、おじいちゃんが家を出てしまい、転んでケガを負った。ぼくは責任を感じて、スピーチはやっぱりしないことにした。
ただ、逆に母さんはスピーチをすることに前向きな気持ちを示した。また、トミーが飛行機でぼくのもとへ来てくれて、それからだんだんと考えが変わって、やはりスピーチをすることに決めた。
スピーチ当日。環境の変化に戸惑い緊張していたキャシディを勇気づけたあと、ぼくはスピーチで特定の誰かを責めるのではなく、ぼくたちの問題として、マナティーを守っていくことが大事だと話した。スピーチを見に来てくれたおじいちゃんも拍手してくれて、うれしかった。
それから二日後、運河にゾーイが戻ってきた。ぼくはトミーと二人でレイリーさんにカヌーを借りて、運河へと行った。運河ではたくさんのマナティーが泳いでいて、なかにゾーイも見つけた。ぼくはこの話をあとでおじいちゃんにしてあげようと思った。
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『マナティーがいた夏』の読書感想文ガイド【例文つき】
読書感想文を書くうえで重要なのは、あらすじを単にまとめるのではなく、本を読んでどう感じたかを自分の言葉で書くことです。とはいえ、いざ書きだそうとするとなかなか難しく感じることもあるでしょう。
そこで、重要なのがまず構成です。なぜこの本を選んだのかを冒頭に書いて、その時の考えが読んでいくなかでどう変わり、最後に読み出す前と読み終わった後の考えの変化を書けば、良い感想文となります。
また、本作では何人か登場人物が出てくるので、共感するポイントや、逆に自分ならこう行動する、といった考えを書くと良いでしょう。そのあたりを詳しく説明していきます。
なぜこの本を選んだのかを書く
読書感想文の冒頭では、なぜこの本を選んだのかをまず書いてみましょう。
・生き物に興味があった。
タイトルに出てくるマナティーに関心があったというのが、取っ掛かりとしては得やすいと思います。また、本書には他にもたくさんの動物が登場します。
【例文】
僕がこの本を手に取ったのは、タイトルにあるマナティーに興味があったからです。沖縄に家族旅行した時に、海洋博公園でマナティーを見てかわいいなと感じました。本書では二人の少年たちが野生のマナティーを探す旅なのかと思い、身近に野生の動物がいて、探す生活というのはどんなものだろうとワクワクしながら、ページを開きました。
上記のような導入なら、この後に続く文章で、野生動物を探す生活が、二人の考えにどういう影響を与えていったかという点について考えた文を書いていくとよいでしょう。
・ヤングケアラーの問題について関心があった
【例文】
わたしは先生からこの本がヤングケアラーについて書かれていると聞いて、読んでみたいと思いました。わたし自身、ひいおばあちゃんが腰を悪くしていて、夏休みはいっしょに家で過ごすことも増えるので、どうやって向き合っていけばいいか、ヒントが得られるかもしれないと考えました。
こちらの導入であれば、ピーターとおじいちゃんのやりとりや、ピーターの考え方の変化などをもとに、ヤングケアラー当事者がどうしているのかについて考えていくとよいでしょう。
ピーターの心情の変化を読みとろう
主人公のピーターは、取り巻く環境が大きく変わっていきます。その度にどんな心情の変化があったのかを注意深く読んでみましょう。
このとき、書くポイントは、自分に共感できる点と、共感できない点を具体的にそれぞれ1つずつ見つけること。
例えば、ピーターは認知症のおじいちゃんと一緒に過ごすことを隠そうとしています。共感できる場合とできない場合について例文を示しましょう。
【例文】
わたしはピーターが認知症のおじいちゃんのことを隠している気持ちがすごく分かりました。わたしも、家族に問題があるのを友だちに知られると、自分がかわいそうな目で見られるのがいやだと感じるかもしれません。変に気をつかわれて、同情されるのは、ソワソワした気持ちになりそうです。
と共感しつつ、物語後半で主人公の心情の変化について、自分がどう感じたかを記していくとよいでしょう。
続いて、共感できない意見について。
【例文】
ぼくは、ピーターがおじいちゃんのことを隠す気持ちは良くないと感じました。おそらくピーターは自分がどう思われるかを気にしすぎていて、おじいちゃんの気持ちまで考えきれてないのかもしれません。逆におじいちゃんが認知症だと伝えれば、同じ立場の人とつながって、家族に対する悩みをいっしょに考えるきっかけも生まれるのではないでしょうか。
このように、共感できないとしたうえで、自分ならどう行動してどういう結果に結びつくかを考察してみるとよいでしょう。
出版社のサイトでも読書感想文のヒントを紹介
本書を出版している「ほるぷ出版」では、読書感想文を書くうえでのヒントをまとめた特設サイトが開設されています。本書に出てくる動物が写真で表示されているほか、作者から読者へ宛てた4つの質問も用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
参考にしたい『マナティーがいた夏』の感想・口コミ評価まとめ
『マナティーがいた夏』について、SNSやレビューサイトに投稿された、感想や口コミを紹介します。読書感想文を書くうえでの何かしらの参考になるかもしれません。
マナティーがいた夏。ヤングケアラーの問題、ボートを乗る人のマナー、シングルマザーの葛藤、思春期の男の子の友情、色々な思いが詰まった素晴らしい本だった。マナティーと自然のある風景は素晴らしい。夏の読書にぴったりの本。#マナティーがいた夏 pic.twitter.com/Vnno571aqI
— YUKATAN0226@マナティースタンプ販売中 (@YUKATAN0226xx) June 23, 2025
忙しいお母さんの代わりに認知症になったおじいちゃんの世話をしたり、
親友が遠くへ引っ越してしまったり、お母さんとの関係も拗れてしまい
すっかり元気をなくしていた主人公が、どうやって立ち直るかが見どころ。
引用:Amazon
#読了 『マナティーがいた夏』
生き物発見ノート、おじいちゃんの介護、マナティーのこと。
全てが上手くいかずピーターは無力感に苛まれるが、現実を直視する勇気を持つ彼には、嵐のように吹き荒れる感情一つ一つをいつか宝物だったと思える日が来る気がした。
控えめに言って面白い今年の課題図書 pic.twitter.com/GWotIalpF1— ただの本好き (@book_travele) May 27, 2025
マナティーがいた夏を読んだ。
家族との問題、友との別れ、そしてマナティー。夏休みに迎えた色々な変化に戸惑い、現実の厳しさに苦しみながらも少しずつ大人になっていく成長物語。文章が十一歳の少年らしくて度々胸がギュッとなった。
未来が不安でも今の幸せを心から喜べるのは正に青春だ。
— 睡蓮 (@Kiminorinzin) July 20, 2024
まとめ:『マナティーがいた夏』は少年の成長を描いた冒険物語だった
いかがでしたか?『マナティーがいた夏』の特徴を以下にまとめました。
・2025年における読書感想文の課題図書(小学校高学年の部)
・マナティーとの出会いを経て、心が成長していく
・親友の引っ越しや、祖父母との暮らしなど、多様なテーマがある
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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