課題図書『まだまだここから』を読んで読書感想文を書きたい小学生、必見! 本のあらすじをネタバレ込みで要約したうえで、読書感想文を書くコツを解説します。読者の口コミレビューも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
『まだまだここから』(小学校中学年の部の課題図書)の内容とは
| 書名 | まだまだここから |
| 作者 | 宇佐美 牧子 (著), 酒井 以 (イラスト) |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2025年5月9日 |
| ページ数 | 191ページ |
『まだまだここから』は、スイミングスクールで特訓生を狙うも落選してしまった小学4年生の蓮が主人公。特訓生に選ばれた弟のことを素直に喜べないなか、新たなスイミングクラブで恩師とともに水泳をする仲間と出会うことで、心身ともに成長していく物語です。
※『まだまだここから』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書きたい小学生
・何かに挫折したことがある人
・熱中したいものを見つけたい人
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『まだまだここから』のあらすじ【※ネタバレなし※】
宝田スイミングスクールに通うぼく(桜田蓮)は、特訓生になるための検定に落選してしまった。逆に1年生の弟の凛は受かって特訓生となるが、ぼくは凛のことを心から祝福できないでいた。
ある日、すいすい川原クラブというスイミングスクールを見つけ、ぼくは抽選に当選して入会することとなった。インストラクターの春田さんの指導のもと、ぼくは平泳ぎで50秒を出し、再び特訓生に選ばれる挑戦を始めた。
クラブで出会った海音は泳ぐのが苦手な生徒。逆に陽太は泳ぐのが得意だが、なかなか打ち解けられない雰囲気があった。クラブの仲間や、家族とともに、ぼくはスイミングを通じて、成長していく……。
3分で分かる『まだまだここから』の要約【※ネタバレあり※】
前章でネタバレなしのあらすじを紹介しましたが、ここでは本書の内容を要約したものを記載します。ネタバレが大丈夫な人だけ、下記をクリックして中身をチェックしてみてください。(※できるだけ自分の力で作品を全て読みましょう)
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春田さんの指導は日常の動作などに例えることで動きがイメージしやすく、また陽太からは力の抜き方を教わることで、ぼくは上達していった。ただ、成果が出なくてもどかしい時間を過ごしている時には、春田さんのこんな一言もヒントになった。
いろいろ感じていろいろ考えて、いろいろ気づく。
引用:『まだまだここから』本文より
ぼくは海音が、自分がおぼれていたところを助けてもらった経験から、自分も泳げるようになって人を救いたいという思いがあるのだと知る。
また、陽太には水泳がうまくなり過ぎて友達から仲間外れにされた経験があった。陽太が友達にされたことは、ぼくが弟のことを認めきれない気持ちと重なると思い、反省する。
さらに、父さんとも話すうちに、父さんは自分のがんばりが足りなくて会社の支店がつぶれたのではなく、新しいことに気づいたことが大事だったと聞かされる、そして、それは春さんこと春田コーチのことばにも通じるものがあった。
最終的にぼくは平泳ぎで目標だった50秒台を出した。しかし、惜しくも特訓生には選ばれなかった。それでも、ぼくは自分が水泳をやる理由が、気持ちいいからだったと思いだす。ぼくは、まだまだここからと前を向いている。
『まだまだここから』の主な登場人物まとめ
『まだまだここから』の主な登場人物についてまとめました。
・ぼく(桜田蓮):本作の主人公。4年生。運動は得意じゃないが、水泳だけはうまい。宝田スイミングスクールで特訓生になれずに落ち込んでいる。
【蓮の家族】
・桜田凛:蓮の弟。1年生。クラスで一番背が高い。宝田スイミングスクールで特訓生に選ばれる。
・蓮の母さん:蓮がスイミングから帰ると、いつも「今日はどうだった?」と聞いてくる。
・蓮の父さん:勤めていた自動車会社の津見田支店がつぶれて、別支店に異動した。
【すいすい川原クラブ】
・春田さん:インストラクター。インターハイ3位の記録を持つ、小柄なおばあさん
・足立海音:生徒。四年生。平泳ぎが泳げるようになるのが目標。
・陽太:生徒。四年生。自由に泳ぎたいと主張する。
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『まだまだここから』の読書感想文ガイド【例文つき】
本作は2026年の課題図書に選ばれていますが、実際読んで書こうと思っても、どこからどう始めて、どう書き進めればいいか悩んでしまう子もいるでしょう。
読書感想文で大事なのは、あらすじを単にまとめるのではなく、本を読んで気づいたこと・感じたことを自由に書くことです。
形式にしばられず自由に書いてよいものですが、ある程度基本のフォーマットをおさえておくと、書き進めやすいでしょう。以下の流れ(起承転結)を意識してみてください。

このような流れを意識して、書いてみましょう。一つずつ丁寧に解説します。
起:なぜこの本を手に取ったか、本を読み始める前でどう感じたか
まず、『いつもここから』を手にとった理由や、読み始める前に感じたことを記しておきましょう。そうすることで、以降の文章でそこからどう感じたかを書き、まとめでの「読む前と読んだ後での考え方の変化」という点に繋げられます。
【例文の「起」】
ぼくもスイミングを習っているので、水泳についての話が読めると思って、この本を手にとりました。学外の活動で友だちで習っている人が少ないので、じっさいにスイミングにうちこんでいる人がどういう思いで取り組んでいるか知れると思って、読み始めました。
ただ、本書の場合、読む前から得られる情報は限られているので、序盤まで読んだうえでの感想でもよいでしょう。
【例文の「起」の続き】
ただ、最初に主人公のれんは特訓生の検定に落ちてしまいます。逆に検定に合格した弟のことを素直にみとめられないすがたを見て、人の達成を喜べないれんのことがきらいになりそうでした。このまま読んで、れんのことをおうえんできる気もちになれるか、不安になったのです。
ここで、導入部分を書くうえでヒントとなるトピックをいくつか紹介しましょう。
・あなたは今、夢中で打ち込んでいる何かがあるかな?
・チームスポーツで大事なことを学びたいかな?
・すごくがんばっていたことがうまくいかずに落ち込んだことはあるかな?
・「まだまだここから」とがんばろうと思ったことはあるかな? また、その時がんばれた理由はなんだろう?
承:本を読み進めていくなかで、何を感じたか
続いて、本を読み進めていくなかで、感じたことを書いていきましょう。できるだけ「起」で書いた前提をふまえて書けるとよいですが、間違いはないのでなんでも自由に書くのがコツです。
【例文の「承」】
ぼくもれんのように、速く泳げるようになりたいとい気もちがあって、スイミングにうちこんでいました。なので、海音のように、泳げるようになって人を助けたいという気もちで泳ぎ出している人もいるのだと知って、しんせんな気もちになりました。みんなが自分と同じような思いだと決めつけずに、いろんな人がいることを知ってみとめるのが大事だと感じました。
このように、自分と共感するところ、しないところを具体的に書き、もし違った部分があった場合はなぜそういう思いになるかを考えて書いてみるとよいでしょう。
こちらもいくつかヒントとなるトピックを紹介しましょう。
・れんは特訓生になれなかった時、どんな気持ちだったかな?
・陽太がはき捨てるような言い方をしたのはなんでだろう?
・どうやってれんは泳ぎが上達していったかな?
・陽太の本心を聞いてどう思ったかな?
・れんは父さんからどんなことを学んだかな?
転:そのほかに何か気づきがあったか
これまでの流れとはあまり沿ってなくても、気づいた点があれば記しておきましょう。細かな気づきでも、独自の着眼点として高く評価されることもあります。
【例文の「転」】
ぼくは春さんの教え方がとてもうまいなと感心しました。ぼくもスイミングをやっているので、パン食い競走の動きというのは、とてもイメージしやすいです。ふだんなじみがあるものにたとえてくれるので、分かりやすく伝わるのだと思います。
結:本を読む前と読んだ後でどう変化したか
最後にまとめの文章です。本を読む前と読んだ後で感じたことについて、まとめてみましょう。
【例文の「結」】
ぼくはスイミングに通っていますが、ときどき練習がつらくなるときがあります。しかし、この本を読んで最後にれんが「気もちいいからやっている」ということを思いついたとき、ぼくもハッとさせられました。水泳を始めたときの感動を思い出しました。
さらに、本を読んでどういった行動を起こしたいかというアクションについて書けると、より良い文章になるでしょう。
【例文の「結」の続き】
同じことを続けていると、どうしても最初の感動をわすれがちです。れんは、海音や陽太がスイミングを始めたきっかけを知ったことで、自分自身がやる理由も思いだしたのだと思います。いろんな人と会って、いろんな気づきを得ていくことが大事だと感じました。
参考にしたい『まだまだここから』の感想・口コミ評価まとめ
最後に、SNSやレビューサイトに投稿された本書の口コミをいくつか紹介しましょう。読書感想文を書くうえでの何かしらのヒントになるかもしれません。
『まだまだここから・宇佐美牧子』
今年の夏休みの課題図書😄
「努力が報われない時、その頑張りは無駄なのか?」がテーマな本です。
私、児童書のこういう爽やかな成長物語が大好物なので、時折うるっとしながら読みました。
中学年向けですが、挫折経験豊富な大人のほうがグッとくる内容なのでは😅 pic.twitter.com/r9octN3E5c— ユーカリちうむ (@eucaLithium) June 4, 2026
とても前向きになれるお話で、たくさんの子どもたちに読んでもらいたい本。大人でも、勇気がもらえます!
引用:Amazon
行間やページの端に溢れてくる優しいタッチの挿絵が、文字を追うのに疲れてきた読者の目を物語の中に帰してくれる
引用:『まだまだここから』|感想・レビュー・試し読み – 読書メーター
弱さも辛さも、そして仲間を思いやりながら自分も乗り越えようとする姿を見せられる父親がとても良い。
引用:『まだまだここから』|感想・レビュー・試し読み – 読書メーター
挫折を経験してる大人にも心に響くものがあった。悪いことだってずっと悪いままじゃなく、自分次第でいくらでもいい方向に意識を変えていける。ふたりの息子たちに合わせて接し方を変えてる主人公の両親がよかった。
引用:『まだまだここから』|感想・レビュー・試し読み – 読書メーター
まとめ:『まだまだここから』は仲間とともに水泳も心も成長する少年の物語だった
いかがでしたか? 『まだまだここから』の特徴を以下にまとめました。
・2026年における読書感想文の課題図書(小学校中学年の部)
・何かに熱中している人・挫折した経験がある人に響く作品
・仲間との成長に心が打たれる
以上です。まだチェックしていない方は、ぜひ読んでみてください!
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