小学校低学年の課題図書に選ばれている『よるのあいだに…: みんなをささえるはたらく人たち』。今回はこの本で読書感想文を書こうと思っているお子さんに、どうやって書くべきかアドバイスを送る上で参考になるように、物語のあらすじ、感想文を書くコツ(例文つき)を解説します。
『よるのあいだに…』(小学校低学年の課題図書)の内容とは
書名 | よるのあいだに…: みんなをささえるはたらく人たち |
作者 | ポリー・フェイバー (著)
ハリエット・ホブデイ (イラスト) 中井はるの (翻訳) |
出版社 | ビーエル出版 |
発売日 | 2022年10月20日 |
ページ数 | 32ページ |
『よるのあいだに…: みんなをささえるはたらく人たち』は、タイトル通り夜の間に働く人々の仕事を紹介する物語。仕事内容、なぜ夜に仕事をするのか、どんな大変さややりがいがあるのかをイラストで物語として書いています。
子ども目線の優しい語り口なのでとても読みやすく、イラストも明るめのテイストになっています。2023年における課題図書(小学校低学年)として選ばれており、読書感想文を書くのにもおすすめの一冊です。
※『よるのあいだに…: みんなをささえるはたらく人たち』は以下に当てはまる人におすすめ!
・読書感想文を書こうと思っている小学生
・夜の間に働く人のことを知りたい子
・文章だけだと苦手だけど、イラスト付きなら読みやすいと思える人
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1分で分かる『よるのあいだに…』のあらすじ要約【※ネタバレあり※】
暗くなってきた。わたしがパジャマに着替えた時、ママは外へ行く準備をしている。ママはこれから大切な仕事に行くのだ。
わたしがねているあいだに、いろいろな人が、たいせつなことをしている。
引用:『よるのあいだに…』本文より
夜の間はいろんな人が仕事をしている。警察官、ニュースレポーター、スーパーの店員、医者、看護師など…。私のママはバスの運転手だ。夜、働く人を支え、仕事を終えた人たちを送り届けていく。そんなママに、私は感謝する。私は仕事から帰ってきたママにこう言う。
いつもありがとう!
引用:『よるのあいだに…』本文より
『よるのあいだに…』で紹介された、夜に働く人たちの一覧
『よるのあいだに…』の本の中で紹介された、夜に働く人たちを箇条書きでまとめてみました。
・ビルの清掃員
・監視員
・警察官
・ニュースレポーターやテレビ局のスタッフ
・バンドマン
・スーパーやガソリンスタンドの店員
・配達員
・パン屋
・工事の人
・救急救命士
・医者や看護師
・助産師
・初めての子どもが生まれたばかりのパパとママ
・バスの運転手
『よるのあいだに…』の読書感想文ガイド【例文つき】
『よるのあいだに…』は小学校低学年の課題図書に選出されています。読みやすい本ですが、いざ読書感想文を書こうとすると、難しく感じるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
本作はあらすじというあらすじがあまりないので、書くことが意外と無いと思う人もいるでしょう。しかし読書感想文で大事なのは、本を読んでどう感じたかを書くことです。そこで感想文を書くためのヒントをここでは解説します。例文つきで紹介しますね。
夜の仕事の大変さややりがいを想像してみる
私たちが普段なかなか見ることの無い夜の仕事。どんな大変さややりがいがあるのでしょうか。実際に身の回りの人で夜の仕事をしている人がいれば、直接聞くなどして、その内容を書いてみましょう。
【例文】
わたしの母はかんごしとしてはたらいています。この本を読んで、ふだん母がどんなしごとをしているのか、あまり聞いたことがなかったなと思いました。そこで母にどんなしごとをしているのかや、なにがたいへんか聞いてみました。きゅうきゅうしゃで急にぐあいがわるくなった人が運ばれてきたとき、ひるまよりはたらく人が少ないので、たいへんだと言ってました。でも、少ないからこそみんなでやくわりをきめてたいおうし、よりがんばろうと思えるとも言いました。
ねむくならないのか聞いてみたら、人のいのちがかかっているから、ねむくなることはないと言う母は、かっこよく見えました。夜の間にはたらく人は、きっと母のように自分のきつさよりもしごとをゆうせんできる、せきにんかんのある人ばかりなんだろうなと思いました。
なぜ夜の間に仕事をしなければならないか考えてみる
夜の間に働く人々は、昼間だと仕事ができない、もしくは夜だからこそ仕事をする価値があるから、働いています。なぜその人たちは夜の間に仕事をしているのか、各々の仕事の内容をよく考えてみて、考察したような文章を書いてみましょう。
例えば、ビルの掃除の人は、本文の中で以下のような記述があります。
だれもいないよるのほうが、そうじがしやすいからね
引用:『よるのあいだに…』本文より
このように具体的な理由を書いているものが多いので、それを踏まえて共感やコメントをするような感じで感想文に書きましょう。テレビのコーナーで「夜働いている人特集」が組まれていて、コメンテーターがコーナー終わりに一言述べる、みたいなイメージだと書きやすいのではないでしょうか。
【例文】
ビルのそうじの人は、だれもいない夜のほうがそうじしやすいのは、なるほどなと思いました。人がいるとそうじがすすまず、せっかくそうじしてもすぐよごれてしまいそうです。だれもいないビルは心細そうだけど、ぎゃくに広々としてかいほうてきな気分になりそうです。たくさんそうじできるので、そうじしがいがあって、そうじをすきになれそうな気もします。
本に出てきたサニーさんは、ヘッドホンをしておんがくを聞きながらそうじをしているようです。ひとりでしごとをしているからこそ、自分のすきなようにして、しごとができるのでしょう。とてもいいなと思いました。
見えないところで頑張っている人への感謝を書く
『よるのあいだに…』の最後は、ママへ「いつもありがとう!」と言うシーンとなっています。見えないところでずっと頑張っている母へ感謝を述べるのですが、これは他の場面でも置き換えられますね。
見えないところでいろいろな支えを受けていると、まずは思いつくところからはじめましょう。一番身近なのはやはり、両親の存在ですね。
【例文】
よるのあいだにパンやさんが、パンをつくっているというはなしがありました。あさにパンをたべる人がいるからだとかいていましたが、そこでおもいついたことがあります。ぼくのいえでもまいあさおきたらあさごはんができているのです。これは母がいつもはやおきして、ごはんをつくってくれているからだと気づきました。いつもぼくたちのためによういしてくれるのはあたりまえではありませんね。もっとかんしゃしないとなと思いました。
参考にしたい『よるのあいだに…』の感想や評価・レビューまとめ
ここからは本のレビューサイトに投稿された『よるのあいだに…』の感想を一部抜粋して紹介しましょう。大人が書いたレビューですが、お子さんが読書感想文を書く上でも参考になるはずです。
暗色ベースなのに鮮やかな色使いに毎ページうっとりする美しさだけど、なによりも働いてるひとたちがみんなにっこり、やさしいお顔をしてるのが心が安らいで気に入りました。
引用:読書メーター
未知の世界だけど、どこかで確実に動いている世界。それについて知るのは、単純に世界が広がるのを感じるし、ワクワクして楽しいね。
引用:読書メーター
海外の絵本なので日本とは少し雰囲気が違うが、日本も同じように沢山の人たちが夜中に働いているからね。自分が休んでいる時間にも大勢の人たちがこんな風に仕事をしていると気付ける良い絵本だと思う。
引用:読書メーター
読んでいて、感謝の気持ちでいっぱいになった。こういうお仕事もあること、子どもにも知っていてほしい。
引用:読書メーター
どの人もニコニコしていて、きっと自分の仕事に誇りを持っているのだろう。
引用:読書メーター
まとめ:『よるのあいだに…』は夜働く人への感謝が芽生える本だった
いかがでしたか?『よるのあいだに…: みんなをささえるはたらく人たち』の特徴を以下にまとめました。
・2023年の課題図書(小学校低学年の部)
・夜の間に働く人のことが知れる
・何でも当たり前ではないことに感謝ができる
以上です。大型本でかなり大きい本ですが、イラスト付きで読みやすい一冊なので、まだ持っていない人はぜひチェックしてみてください。
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