2021年本屋大賞を大予想!全候補作を読んだ5人の白熱座談会

2021年の本屋大賞の候補作10作品が発表されました。今回はこの候補作の中からどれが本屋大賞を受賞するか、大予想!全候補作を読んだ5人の方に集まっていただき、座談会を行ってもらいました。各候補作のあらすじを紹介した後に、一通り感想を話し合ってもらい、その後に大賞受賞作品を予想しています。発表は4月14日。果たして予想は当たるのでしょうか?

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2021年本屋大賞のノミネート作品一覧

作品名 作者名
犬がいた季節 伊吹有喜
お探し物は図書室まで 青山美智子
推し、燃ゆ 宇佐見りん
オルタネート 加藤シゲアキ
逆ソクラテス 伊坂幸太郎
この本を盗む者は 深緑野分
52ヘルツのクジラたち 町田そのこ
自転しながら公転する 山本文緒
八月の銀の雪 伊与原新
滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう

2021年の本屋大賞の候補作は上記10作品です。(作品名:あいうえお順)

そもそも本屋大賞とはその名の通り、本屋さんに勤める方々が選ぶ小説に与えられる賞のこと。2004年に設立され、2021年で18回目を迎えます。今回の投票にかかわったのは、全国の本屋438書店、書店員546人。2020年11月1日〜2021年1月4日までに一次投票が行われ、その結果上記10作品が選ばれました。

例年、受賞作はベストセラーになったり映画化されたりと話題になるケースが多いです。果たして今年の「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」はどれになるのでしょうか?4月14日の発表を前に、受賞作を予想していきます。

今回、本屋大賞を予想する5人を紹介します

名前 一言プロフィール
かつひろ 放送局勤務を経て、独立。純文学と野球が好き
ちあき 国立大学部の文学部に通う現役大学生。猫好き
のぶ 実は読書は苦手だが本屋大賞作品は全て読破!
とよみ 小学校の先生を定年退職。趣味は読書とゴルフ
マイケル 日本文化に興味津々の留学生。俳句にも挑戦中

今回は上記5人に2021年本屋大賞受賞作品を全て読んでもらい、座談会を開きました。年齢も肩書きもバラバラの5人ですが、そんな5人だからこそ多方面の角度で作品について批評、討論できたのではないかと思います。

か:本日はよろしくお願いします。
ち:こういう座談会形式で話すのは初めてなので緊張します。
の:僕は普段、本をあまり読まないのですが、今回はがんばりました(笑)
と:わたし一人だけ年齢が突出していますが、皆さんに若いエネルギーをいただきながら話せたらと思います。
マ:日本の小説の面白さを日々実感しています。よろしくお願いします。

2021年本屋大賞の各候補作品について徹底討論!簡単なあらすじ紹介も

進行役は本サイトの管理人でもある、かつひろが務めます。まずはノミネート作品についてあらすじを紹介した後に、それぞれ感想や所見を話します。

『犬がいた季節』伊吹有喜

犬がいた季節

書名 犬がいた季節
作者 伊吹有喜
出版社 双葉社
発売日 2020年10月14日
ページ数 352ページ

【あらすじ】
三重県の進学校・八陵高校に犬がやってきた!生徒たちはその犬を「コーシロー」と名付け、代々の在校生で世話をすることに。高校3年生は受験に恋愛に大人との関係性に悩む日々。そんな青春時代を私たちはコーシローと共に生きていく…。

『犬がいた季節』のあらすじを詳しく読む

か:『犬がいた季節』は高校生たちと犬のコーシローとのやりとりが健気でひき込まれました。
と:昭和の終わりから平成、そして令和に至るまでの時の流れも丁寧に描かれていて、懐かしい気持ちを抱きながら読みました。
の:当時流行った音楽がテーマソングのようにして流れている感じもよかったですね。ミスチルが好きなので「Tomorrow never knows」が出てきた時はおっと思いました。
マ:実は僕、小さい頃に通っていたアメリカンスクールでも犬を飼っていたんですよ。なので自分の幼少時代を思い出しましたね。命の尊さをリアルに学びながら青春時代を遅れるのは素晴らしいですよ。ただ日本の学校でも犬を飼う文化があるのにはビックリしました。
か:あまり聞きませんけどね。ただこれは実際に三重県の高校で飼っていた犬が実際にモデルになっています。作者自身、高校時代にその犬を見てそこからインスピレーションを得たようです。
ち:わたしはこの前まで受験生だったので、進路先や勉強がうまくいかなくて悩む高校3年生の気持ちにとても共感できました。
と:全体的にほのぼのとして良いですが、敢えて言うならもっと犬との繋がりがあってもよかったのかなと思いますね。タイトルに「犬がいた季節」というわりに、犬がいなくても成り立ちそうな話もあって。もっと犬と高校生たちの絡みが読みたかったですね。

◎『犬がいた季節』著:伊吹有喜
価格:1600円+税

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『お探し物は図書室まで』青山美智子

書名 お探し物は図書室まで
作者 青山美智子
出版社 ポプラ社
発売日 2020年11月9日
ページ数 300ページ

【あらすじ】
人生に悩む人々が訪れた図書室で出会ったのは、司書の小町さゆりさん。彼女は「何をお探し?」と聞いてきた後に、本来の目的とは無関係そうな本を案内し、さらに妙な羊毛フェルトを渡してきた…。

『お探し物は図書室まで』のあらすじを詳しく読む

か:働き方に悩む人々が希望を得ていく過程が良いですね。私は4章のニートの青年にまつわる話が特に好きでした。
と:私も感動してつい涙してしまいました。老後の男性が主人公の5章も良かったですね。私も2年前に定年したばかりなので、境遇が似てて。
ち:ある意味でテーマはお仕事小説なのですが、出てくる主人公も境遇もそれぞれ違っていて、面白く読めました。
マ:面白かったですが、ストーリーの進行は都合よく行き過ぎな感じもあります。無理やりハッピーな感じに持っていこうとしているところがあったような。
の:僕は課題図書のように案内された本や羊毛フェルトがそう繋がってくるかぁと感心しました。まぁ強いていうなら本屋大賞なのに図書室の話はどうなのか?ってところは気になりますかね(笑)

◎『お探し物は図書室まで』著:青山美智子
価格:1600円+税

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『推し、燃ゆ』宇佐見りん

書名 推し、燃ゆ
作者 宇佐見りん
出版社 河出書房新社
発売日 2020年9月10日
ページ数 144ページ

【あらすじ】
高校2年生のあかりが熱狂的に推している、アイドル・上野真幸がファンを殴って炎上してしまった。「推しは命にかかわるからね」というほど心酔するあかりは、放心状態となる。推しを解釈しようとする彼女の生活や周りを取り巻く環境が変化していき…。

『推し、燃ゆ』のあらすじを詳しく読む

か:第164回芥川賞受賞作ですね。これまで直木賞と本屋大賞のW受賞はありました(恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』)が、芥川賞と本屋大賞のW受賞はありません。
マ:推しに対する真っ直ぐな気持ちが実は屈折している感じがして。その辺の微妙な心情をよく言語化できているなと感じます。
と:教員をしていた頃に小学生の生徒たちが好きなアイドルを語っていることはよくありましたが、高校生にもなると思春期特有のモヤモヤした気持ちの中、自己投影するのでまた違う形になるのでしょうね。
ち:SNSでのやりとりがリアルで。誰もが自分を正しいと思って発言している感じとか、よく表現されていますね。
の:僕は主人公の生活がどんどん暗いものになっていくのが痛々しくて辛かったです。良い作品だと思いますが、既に十分に話題になってるし、本屋大賞としての受賞は難しいのかなと思いました。

◎『推し、燃ゆ』著:宇佐見りん
価格:1400円+税

『オルタネート』加藤シゲアキ

オルタネート

書名 オルタネート
作者 加藤シゲアキ
出版社 新潮社
発売日 2020年11月19日
ページ数 384ページ

【あらすじ】
新見蓉は料理コンテストで負けたコンプレックスを抱えている。伴凪津は高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」を心酔し、運命の相手との出会いを夢見る。楤丘尚志は高校中退し、オルタネートの権利を奪われるが…。三者三様の青春ストーリー。

『オルタネート』のあらすじを詳しく読む

か:こちらもかなり話題ですね。NEWSの加藤シゲアキさんによる小説で、直木賞の候補になりました。
の:タレントが書いたとは思えない出来でビックリしました。メインとなる3人とも違ったストーリーがあり、最後に繋がっていくという構成も凄くて。
マ:高校生限定のマッチングアプリという設定も面白いですね。この設定があれば他にもいろんな物語が浮かんできそうで、シリーズ化しても良いなと感じました。
と:出てくる料理が美味しそうなんですね。ただの料理好きでも思いつかないような発想と描写がすてき。
ち:こちらも「推し、燃ゆ」同様に話題になりすぎているのが気になります。私の周りも普段本は読まないけど、この本だけは買ったという人けっこういますし。
か:吉川英治文学賞も受賞し、人気だけでなく実力も認められている作家ですね。今後の文学界にも大きな影響を与えてくれるのは間違いないでしょう。

◎『オルタネート』著:加藤シゲアキ
価格:1815円(税込)

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『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

書名 逆ソクラテス
作者 伊坂幸太郎
出版社 集英社
発売日 2020年4月30日
ページ数 276ページ

【あらすじ】
先入観で決めつける大人たちへ。小学生たちの復讐劇が始まる。カンニング作戦や美術館の展示物入れ替え作戦を経て、思わぬ結末へ…(「逆ソクラテス」)他、全5篇の短編からなる短編小説。

『逆ソクラテス』のあらすじを詳しく読む

か:伊坂幸太郎さんは本屋大賞の常連ですね。過去には『ゴールデンスランバー』で本屋大賞を受賞されています。
マ:僕、伊坂さんの作品はほぼ全作読んでいるんですよ。短編もさくっと読めて好きですが、長編小説の方が後々ずっしり残る重厚感があって良いと思うので。そう思うと今回は短編集なので、本屋大賞とまではいかないかなぁと。
ち:先入観での決めつけに対抗するというのは、今回の他の候補作にも共通しているところがありますね。青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』なんかもそうで。そうすると青山さんの方がきれいにまとまっていて、新しい作家という印象も強いので、そっちに票がいきそうな気もします。
と:小学生たちが大人に立ち向かうというのは、弱者が強者に立ち向かうという物語の王道で、安心して読めました。その上で伊坂さんならではのトリックも散りばめられて私はとても好きな作品でしたね。
の:僕は恥ずかしながら伊坂ワールド初体験でしたが、伊坂さんを好きな作家にあげる友達の気持ちがよく分かりましたね。単純にエンターテインメントとして面白かったです。

◎『逆ソクラテス』著:伊坂幸太郎
価格:1400円+税

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『この本を盗む者は』深緑野分

書名 この本を盗む者は
作者 深緑野分
出版社 KADOKAWA
発売日 2020年10月8日
ページ数 344ページ

【あらすじ】
曾祖父から代々引き継がれる巨大な書庫・御倉館から、本が盗まれた!高校生の深冬は、本の呪い(ブック・カース)が発動した物語と現実が内混ぜになった世界に飲み込まれる。果たして深冬は本の泥棒を捕まえて、元の世界へ戻ることができるのか…。

か:深緑野分さんのこれまでの作風からして戦争が絡んでくるかと思いきや、今回はガラッと変わって。アクションシーンはあるものの全体的にはおとぎ話のような読み心地でした。
マ:そう、戦争もののイメージありましたよね。個人的には『戦場のコックたち』や『ベルリンは晴れているか』の方が好きでしたね。
と:主人公が「本嫌い」という設定が功を奏している感じはします。段々と本の世界に引き込まれていく様子がかわいらしいです。
の:正直、僕は作中作が少し読みにくくて世界観にうまく入れなかったですね。でも勝手なイメージですけど、書店員さんはこういう本を題材にしたSFっぽい作品は好きそうな印象があります。
ち:今回はファンタジーものが唯一この作品しかないので、一定の票を集めるんじゃないかと思います。上位には来そうな気がします。

◎『この本を盗む者は』著:深緑野分
価格:1500円+税

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『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

書名 52ヘルツのクジラたち
作者 町田そのこ
出版社 中央公論新社
発売日 2020年4月18日
ページ数 260ページ

【あらすじ】
貴瑚はこれまでの人生を家族に搾取され続け、疲弊していた。そんな折、母親から虐待されている少年と知り合い、貴瑚は少年に愛着を込めて「52」と呼ぶ。貴瑚は52を救うために行動するが、そんな貴瑚自身にも変化が訪れ…。

『52ヘルツのクジラたち』のあらすじを詳しく読む

か:前評判が非常に高い作品です。出版界で有力な各賞を受賞しています。
ち:児童虐待というテーマが印象的ですが、物語全体を見ると弱者の声を聞く大事さがメッセージとしてあって。そこが今の時代に非常にマッチしていると思います。
と:良い小説でしたが、私には少し重すぎると感じました。逆に今は社会が暗いから、もう少し明るい小説の方が良いのかなと。
マ:希望という意味でいうと、前半で田舎町の閉鎖した社会を暗く書いている一方で、後半は小さな町ならではの結束感が出てる。そこは地方がこれから力をつけていく上での良い社会メッセージになるんじゃないでしょうか。
ち:私は地元が福岡なので、小倉の街並みとか親近感を持って読みました。作者の町田さんも福岡在住の作家さんなんですね。
の:地方の美しい描写もあって、映像化されやすそうな作品ですね。貴瑚は井上真央さんのイメージで読んでました。

◎『52ヘルツのクジラたち』著:町田そのこ
価格:1600円+税

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『自転しながら公転する』山本文緒

書名 自転しながら公転する
作者 山本文緒
出版社 新潮社
発売日 2020年9月28日
ページ数 480ページ

【あらすじ】
都は母親の介護を理由に、東京のアパレル会社勤務を辞め、茨城県牛久のアウトレットモールにある衣料品店で働いていた。鮨屋で働く貫一と出会い、やがて彼と恋仲になる。都は仕事に家族との関係に恋愛に日々悩みながら毎日を過ごしていく…。

か:直木賞作家・山本文緒さんの長編です。実力派作家ならではの筆力で一人の女性が成長していく姿を書くのはさすがだなと感じました。
と:私は今回の候補の中では一番面白く読めました。女性からの支持は高そうですが、男性から見るとどうなんでしょうか?
の:職場でパワハラ+セクハラの男性が出てきますが、今どきこんなに分かりやすいダメなやついるのかとは正直思いました。かなりデリケートな社会なので、男性側も気をつけている人が多そうなので。
ち:たまにアパレルのバイトしているのですが、学生の自分がいうのもあれですが、アパレルとかサービス業って狭い業界なのかなって感じてます。自分が一番みたいに天狗になりやすい傾向があるので、この業界にしてこの男ありなのかなと私はリアルに感じましたね。
マ:職場設定がリアルというのは感じました。ヤンキー上がりの飄々とした貫一が鮨屋で働き、さらに無職になるというところも。細部の設定の細かな配慮という意味では、今回の候補になっている作品の中では突き抜けていると思います。

◎『自転しながら公転する』著:山本文緒
価格:1800円+税

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『八月の銀の雪』伊与原新

書名 八月の銀の雪
作者 伊与原新
出版社 新潮社
発売日 2020年10月20日
ページ数 256ページ

【あらすじ】
就活に失敗し続けている理系学生の僕は、同じ大学の清田から声をかけられて怪しいビジネスの手伝いをしている。ある日、コンビニ店員のグエンから論文を知らないかと尋ねられて…。表題作「八月の銀の雪」含む、5篇の短編からなる短編集。

『八月の銀の雪』のあらすじを詳しく読む

か:第164回直木賞の候補作にもなった作品です。科学技術の知識をうまく取り入れた小説だと一定の評価を集めました。
ち:私は文系学生なのですが、理系の子と喋っていると面白そうだけどちんぷんかんぶんで分からないことが多いんです。でも『八月の銀の雪』は科学的な知識を分かりやすく言語化して物語の文脈に取り込んでいるのが凄いと思いました。
の:大自然にまつわる知識だったり、普段あまり考えない身近なところまで幅広く取り入れられているのも良いですね。
マ:表題作にベトナムの留学生が出てきますね。留学生の友達は勤勉な人が多く、そういった姿勢や性格がよく描写されていると感じます。
と:どの作品も前向きになれるラストで読後感が良いですね。私は「玻璃を拾う」という短編が特に好きでした。

◎『八月の銀の雪』著:伊与原新
価格:1600円+税

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『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう

書名 滅びの前のシャングリラ
作者 凪良ゆう
出版社 中央公論新社
発売日 2020年10月7日
ページ数 334ページ

【あらすじ】
あと一ヶ月で小惑星が衝突して地球が滅亡する。いじめられっ子の高校生の友樹、ヤクザまがいのろくでなし男の信士、友樹の母で信士とかつて交際していた静香、そして歌姫として孤独な生活を送っていたLocoの4人に訪れるそれぞれの結末とは…。

か:昨年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの小説がまたもやノミネート。2年連続の受賞となれば史上初となります。
と:前回の本屋大賞受賞作も読みましたが、今回は作風がガラッと変わっていて。こんな作品も書けるんだとビックリさせられました。
ち:もともとBL小説を書かれていましたし、本当に多才な方なんだなと思います。
の:公式サイトを見ると、書店員さんの推し加減が凄いですね。2年連続受賞を期待する声も高いです。
マ:物語の中に洗脳集団の宗教組織が出てくるのですが、深入りしすぎず効果的に出てくるのが良いですね。深く掘り下げすぎるとかなり重い作品になりそうなところを、そうはしない。
か:ラストの描写が圧巻でした。凪良ゆう恐るべしと感嘆させられます。

◎『滅びの前のシャングリラ』著:凪良ゆう
価格:1550円+税

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2021年の本屋大賞受賞作を大予想!

か:以上で、一通り作品について振り返ってみました。では予想に入りましょうか。
ち:私は町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』ですね。強烈なメッセージが突き刺さりました。映画化もされやすそうですし、今多くの人に読まれてほしい小説です。
の:僕は凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』で。2年連続受賞ということで大きな話題になるんじゃないかと思います。
と:私は一番面白く読んだ山本文緒さんの『自転しながら公転する』を推します。
マ:僕はかなり迷いましたが、伊吹有喜さんの『犬がいた季節』です。
か:みなさん、割れましたね。。実は僕もみなさんと違う予想をしていて。青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』でした。

10作中5作を大賞予想として出すのも微妙なので、その後また改めて話し合い、順位予想をしてみました。

【順位予想】
1位:『お探し物は図書室まで』青山美智子
2位:『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう
3位:『犬がいた季節』伊吹有喜
4位:『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
5位:『 自転しながら公転する』山本文緒
6位:『八月の銀の雪』伊与原新
7位: 『この本を盗む者は』深緑野分
8位: 『オルタネート』加藤シゲアキ
9位: 『推し、燃ゆ』宇佐見りん
10位: 『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

まとめ:2021年本屋大賞予想は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』

いかがでしたか?5人の大賞予想がバラバラになるという波乱の展開でしたが、その後の話し合いで大賞予想は青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』になりました。しかしどれも受賞しておかしくないほど、白熱した座談会でしたね。

発表は4月14日。果たして予想は当たるのでしょうか?当日を楽しみにして待ちましょう。

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